「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

音楽談義~「音楽データの移行」にまつわる”あれこれ”

2008年10月29日 | 音楽談義

10月25日土曜日の出来事。

現在、起居を共にしている91歳の母には4人の子供(自分は三男一女の末っ子)がおり、9人の孫がいる。その孫のうちの一人で「日本○○M」に勤務しているT郎君(姉の長男)が東京からの出張を兼ねて久しぶりに母の顔を見に別府に立ち寄ってくれた。

前日の電話による唐突な訪問だったが元気そうな姿を見て一安心。30代半ばの働き盛りで例年なら毎晩残業で目が回るような忙しさだそうだが、今年はアメリカの金融不安に端を発した不況の影響で銀行関連の仕事も減り結構優雅な毎日とのこと。

「給料が減るの?」と訊いてみると「給料は減らないがボーナスは多分ダウン」とのことで、コンピュータ業界に限らずどの業界でもおそらく似たような状況なんだろう。

「どんなことにも”浮き沈みは世の習い”、そのうちにまた景気も持ち直すよ」なんて言ってみても、ほんの月並みで慰めにもならない言葉だが・・・。

さて、T郎君が来たのは自分にとっては絶好のチャンスだった。

それは「音楽データ」の移行・保存を手伝ってもらうこと!

8月に「iPod」を購入して2ヵ月余、パソコンの「iTunes」に溜め込んだ曲目も1000曲あまりとなったが、先日のパソコンの故障以来デジタル機器への不信感は拭えず貴重な情報財産である「音楽データ」や「映像」なんかがパソコンの修繕時に消去されるようなことになれば完全にお手上げの状態になってしまう。

この背景にはパソコンを修繕に出したときに、「ハードディスクの情報が失われても損害賠償請求をしません」と無理矢理(?)誓約書に同意させられたことが大きなトラウマになっている。

そろそろ、別のハードディスクにコピーして保存しておかねばと思っていた矢先だったので、仕事柄コンピュータに詳しいT郎君の出現に
「渡りに船」と思わずニンマリ。

一つ返事で快諾を得たので、早速近くの電気店に一緒に行って「外付けハードディスク」を物色。いろんなメーカーがあったが「○ッファローを使ってますが結構いいですよ」とのことで「容量250GB」を購入。

帰宅後、早速「iTunes」の音楽データの移行にとりかかった、といっても自分はT郎君のそばでポカーンと見ているだけ。

以下、パソコン”初心者向けの話”なのであしからず。

いきなり「iTunesのバックアップ」で検索し、外付けハードディスクに「iTunes」のフォルダ自体の丸ごとコピーが一番簡単との記事を引っ張り出した。すぐにそのフォルダが「マイミュージック」にあることを確認。

とにかく作業が早い!T郎君がメモに残してくれた手順は次のとおりだった。


1 PC側の「iTunes」ディレクトリを開く。

スタート → マイミュージックを選択 →「iTunes」フォルダが出現

2 外付けHDD側のディレクトリを開く

スタート → マイコンピュータ → HD-PFU2(F)(外付けHDの名称) → 「iTunes」の新規フォルダを作成 →そのフォルダをクリックし画面を表示

3 データを移動する

の”マイミュージック”の中の「iTunes」をマウスでのHDD側の「iTunes」の画面へドラッグ&ドロップ。

何が何だか分からないままに「データの移行」画面が表示され、すぐに移行が始まった。約40GBのデータの移行ともなると短時間ではとても無理で予測時間が当初90分前後かかると表示されたがこの時間は当てにならず増えたり減ったりして目まぐるしく変わっていく。

結局、すべて移行が終わってみると70分ほどかかった計算になった。T郎君には(心細いので)最後まで居てほしかったが時間の都合で中座し、両親の居る福岡へ出発。

この移行作業はT郎君がいないと”とっかかり”が分からずとても出来そうになかったので大いに感謝。しかし、一回やってもらうと自分にも出来そうに思えてきた。

今度は思い切って自分ひとりで「映像データの移行」にチャレンジ。見よう見まねで試行錯誤を繰り返しつつ、時間がかかりながらも結果オーライだったのには感激。

あとは、「iTunes」の更新に合わせて定期的なデータの上書きの方法を教えてもらわねばと翌朝福岡に電話。するとT郎君から「フォルダのコピー形式なので”上書き”といっても同じことですよ」「ふーん、そういうこと。これから更新するたびに1時間以上も覚悟とは、トホホ・・・」。

とにかく貴重なデータがすべて移行できたので一安心。

ところで、この「音楽データの移行」に伴ってふと妙なことを思いついた。

たとえば、自分の「iPod」に手持ちのCD300枚ほどを収納したとすると、CD1枚あたり2000円として単純計算で時価60万円の情報財産に変身する。

この「iPod」をオークションなんかで”曲目・演奏者”明細付きで売りに出せばどうなんだろう?

売り手も買い手も、双方喜んでお互いに万々歳というところだが果たしてどんなものなんだろう?

著作権にまつわる法がらみでいろいろと制約があるんだろうなあ~。それに「音楽の好み」も”人それぞれ”なので無理な商売かもしれない。

それなら、次の手として「iPod」を使っている友人同士でそれぞれの「iTunes」の音楽データを「iPod」に相互にコピーすることも当然ありうる話でお互いのCDライブラリーが完全に共有できることになり、これが一番現実的な話。

これはCDを借りてコピーするといった可愛い気があってささやかな話なんてものではない。一人が複数のiPodを持っていて、これは○○さん用、△△さん用などと区分しておけばまず音楽ソースに困ることはない。「ワディア170iトランスポート」は「iPod」をえり好みせずにすべて受け付けてくれる。

この種の話はもっとうまい方法がありそうで「iTunesの共有」で検索してみると、さらに上級レベルの話として専用のソフトによりうまく共用できるみたいな記事も載っている。

このように極めて身近な話として音楽ソフトは今、大変な過渡期にあり「音楽が無料(タダ)同然になる日」がデジタル技術の進展によって確実に一歩一歩近付いていると思うがどうだろうか。

加えて、個人が秘蔵してきた名盤などがこういう形で晴れて”陽の目”を見ることにも大いに意義があるように思う。

 
                                          外付けHDD    


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オーディオ談義~ワディア170iトランスポートの到着~

2008年10月14日 | オーディオ談義

10日(金)の午後、本を読んでいたら日頃滅多にかかってくることのない携帯電話の呼び出し音(「夢の途中」)が鳴り響いた。

かねて馴染みのSさん(東京のオーディオショップ)からで
「予約されていたワディア170iトランスポート(以下「170」。)が入荷しました、本日発送しますので12日(日曜日)に到着予定ですがご都合がいいでしょうか」という内容。

「エッ、やっと入荷しましたか、もうホントに待ちくたびれましたよ。ワディアも罪なことをしますね~。日曜日は校区の運動会がありますので、午後4時以降の到着にしてください」。

校区の運動会(9つの自治会による共催)なんてこれまで参加したことがないが、4月から自治会の一員になったので出場せざるをえない。

さて、当日は朝早くから準備に駆りだされるのはまだしも、参加者がほとんど高齢者ばかりなので競技種目によっては定員が足りず、比較的若い方の自分にひっきりなしに出番が回って来る。

運動神経にはあまり自信がないが結局11種目のうち4種目に参加したところえらく周囲から喜ばれた。こういうコミュニケーションの場には敬遠しないでできるだけ顔を出てみるものでいろんな人と知り合いになれて結果オーライだった。これからも毎年参加しよう。

さて、ようやく15時前後に自宅に戻ると玄関先に小荷物がある。どうやら91歳になる母が不自由な身体をおして受け取ってくれたらしい。「留守番ぐらいは出来る、猫よりはマシ(?)」と大いに感謝。エライ、えらいとアタマを撫でてあげた。

若いときは性急にセッティングに取り掛かるのだが、歳をとるとあまり急ぐ気がなくなる。一風呂浴びて、夕食をゆっくりとった後にまず取説をじっくり読んだ。英文の取説に加えて日本語の取説が同封されていたので助かる。

全体をペラペラ読み終えるのにものの5分もかからなかった。ごく簡単。早速セッテンングにかかる。まず電源コードをCSEの電源アイソレーションに接続完了。

次に音声信号の接続。同封された付属のデジタルコード(RCA)を使わず、かねて準備していたPADのコードに変更してDAコンバーター(ワディア27ixVer3.0)の入力3(BNC)に接続。もちろん「170」のデジタルアウトはRCAなので「BNC→RCA」の変換器具がいる。ただし、通常のDAコンバーターはRCA端子を持っているのでこれはワディアだけの話。

これでDAコンバーターの入力1がCDトランスポート、入力3が「170」、入力5が光(テレビ音声)となる。ワディアのDAコンバーターは全部で入力が6端子(STC2端子、BNC2端子、光1端子、バランス1端子)あるので大いに助かる。

セッティングが完了し、早速、「170」にiPodを差し込んで試聴にとりかかった。緊張の一瞬だが「あれっ、音が出てこない」。
取説を読み返してみるとiPodを差し込んで10秒間は両機の相互確認中なので操作をしないようにとの注意書き。これは故障の原因になるという。そそっかしい自分の頭を小突きたい思い。それにしても「170」の正面の下方にあるインジケーターらしき小窓があって点灯しないのはおかしいと思ったがどうやらリモコン用の感光窓みたい。

さてiPodに取り込んだ曲のうちまず名ヴァイオリニストのグリュミオーが弾く「モーツァルトの協奏曲5番」を聴いてみた。

おお、何という中高域の華々しさ!しかし、やや低域が物足りない。これはちょっとマイナス要因。次にジャズの名盤「サキソフォンコロッサス」の1曲目「セント・トーマス」。冒頭のシンバルが伸びやかに鳴って言うこと無しだがやっぱり低域が物足りない。

オーディオで一番大切なのはファンダメンタルな部分であり、ここが充実していないと音楽にならないのはこれまでの経験で百も承知。

ここは何とか低域を充実させねばとの思いでよく考えてみたところ、iPod本体にイコライザ設定が出来ることに気がついた。簡単に言えば低音域から高音域まで特定の音域を自由に増減できる機能である。

これまであまり意識したことはなかったが改めてiPod本体のイコライザ設定の決定ボタンを押して眺めてみたところ実に豊富な選択が網羅されている。低域と高域を持ち上げ中域を抑え気味にした”クラシカル”、それにややや凹凸をつけた”ジャズ”、中高域をグット持ち上げた”ピアノ”ほか”アコーステック””ラテン”などジャンルごとに枚挙にいとまがないほど。

現時点では「フラット」(平坦)に設定していたものを、次から次に選択決定して聴くのだがこれがどうも”いまいち”でいずれも音が人工的に聞こえる。比較するため、グリュミオーの同じ曲をCDトランスポート270(以下「270」。)で聴いてみても歴然とした違いがある。どうも音質に鮮度が足りない。約2時間ほど試聴しただろうかやっぱり「170」はダメかなあ~と半分諦めかかった。

諦めついでにイコライザの選択をよく見ていたところ、何と
”イコライザ・オフ”という設定があった。つまりイコライザ機能を使用しないということ。

最後のチャンスとこれを選択して聴いてみたところ、まるで音質に月とすっぽんの違い。実に自然な音で思わずバンザイ。
iPodのイコザイザ機能は絶対に使用しないほうがいい。

これなら十分聴ける。夢中になってiPodに収録している曲目を次から次に時を忘れて試聴した。欲を言えばもっと中高域に「フワっと音が空間にそこはかとなく漂うような柔らかさ」がほしいところだがまだ鳴らし始めだし電源とかICがこなれていないのでこれは今後の課題だろう。

この音質なら「270」に及ばぬまでもどうにか太刀打ちできそう。CDを回転させるモーターがないので、ワウ、フラッターなど回転精度にはいっさい関係なく漏れ磁界による渦電流にも無縁で純粋に直接デジタル信号を取り出せるメリットが活かされていると感じた。


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健康コーナー~適度なドキドキ長生きに~

2008年10月10日 | 健康コーナー

「脈は健康のバロメーター。血圧と同じように、日頃からチェックしておくといいですよ」とは杏林大の池田隆徳・准教授(循環器内科)。

2008年9月28日(日)付け朝日新聞の日曜版は、日陰者の存在だが人間の生命にとって欠くことのできない大切な「脈」についての特集だった。

取り分け「元気の秘訣~
適度なドキドキは長生きにつながる
~」とあったのが思わず興味を引いた。

これは、あくまでも素人考えだが心臓の鼓動は生涯を通じて打つ数が大体限られており恒常的にドキドキの機会が多ければ多いほど心臓にとって負担となり寿命に悪影響を及ぼす要因の一つになるのではとこれまで考えてきたところ。

根拠の一つとして挙げられるのがおよそ2年前のブログ(「健康コーナー」)で紹介した芥川賞受賞作家の玄侑宗久(僧侶:げんゆうそうきゅう)氏のエッセイで「僧侶が長生きする理由」。

同氏はその理由をいささか揶揄気味に4点ほど掲げてあって、そのうちの一つが僧侶の大事な日課となっているお経、座禅などでこれらは呼吸数が非常に少なくて済むため長生きしているというものだった。

これは中公新書「ゾウの時間 ネズミの時間」により
あらゆる動物は5億回の呼吸を終えると大体死んでしまうとの内容を踏まえたもの。

心拍数と呼吸数とではストレートに比較できないのはもちろんだが一般的に心拍数が高まるとそれに応じて呼吸も浅くしかも早くなり回数が増えるので相関関係があると思うのが自然だろう。

しかし、この朝日新聞の記事によると「一日のうちに程よく心拍数がドキドキと変化する生活は、刺激がない生活よりもむしろ長生きに影響するらしいことが医学的にも分かっている。ほどよいドキドキを積み重ねていくにはどんなコツがあるのだろうか。」と、むしろドキドキを肯定的に捉えている点が面白い。以下要約してみた。

心臓のポンプがドクンと血液を送り出したとき脈は生じる。脈拍数は心拍数と一緒。拍動のリズムは自律神経の影響を受けながら心臓が自立的に刻んでいる。健康な大人は平均で毎分50~100。

池田准教授によると「朝起きたとき脈が極端に早いなどいつもと違っていたらカゼのひき始めか、体調を崩しかけているのかもしれないので気をつけて欲しい」。

緊張したり運動したりした時など生理的にも心拍数は上がるが、毎日ほどよくドキドキするには運動が手っ取り早い。その健康的な心拍数の目安だが「じわっと汗をかき、無理なく続けられる強さの運動がいい。」

そもそも体に酸素を取り込む心肺の能力と健康には科学的にも関係が認められている。取り込み能力が高いほど持久力があり健康だといえる。「健康的な持久力を保つには最大酸素摂取量の50~75%の強さの運動を20分以上、週3回以上が目標。

そうした適切な負荷になるような目標心拍数について、スポーツ医学に詳しい順天堂大の河合祥雄教授(循環器内科)によると拍動の限界値は(最大心拍数)は「220マイナス年齢」で表わされる。

これと安静時の心拍数との差に目標とする酸素摂取量の係数をかけて算出すると
40歳代は120/1分間、以下50歳代は115、60歳代は110、70歳代は105が目安といったところ。

ただし、同じドキドキでも突然の動悸や不規則な脈を感じたら症状を記録して循環器の専門医を受診した方がいい。

記録のポイントは☆時間帯 ☆脈拍数 ☆持続時間 ☆冷や汗、めまいなど不快症状の有無などといったところ。

悪い場合の特徴としては☆息切れ、だるさ、めまい、冷や汗、痛みなどの不快症状が伴う☆急に始まり、急に終わる☆30秒以上続くといったものがあるという。

以上のような内容だったが、結局「ほどよいドキドキ」には運動が一番とのありふれた結論で「竜頭蛇尾」、そう目新しいものではなかった。

しかし、私見だが
「運動による”ドキドキ”」「緊張感に伴う”ハラハラドキドキ”」とでは同じ”ドキドキ”でもまったく違うように思える、後者はいきなり来ることがあるし持続時間も結構長いので心臓への負担は遥かに大きくこの二つは決して同列に論じられないと思うのだが。

いずれにしろ、自分の場合現在では後者とはまったく縁がない生活となっているが、これは裏返せば普段、いかに緊張と刺激のない生活を送っているかとも言えるのだが、「何だか淋しいようでもあり、懐かしいようでもある」というのが正直な感想で人間というものは何と勝手な生き物なんだろうか。

 


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釣り紀行♯33・♯34~数は釣れても型がいまいち~

2008年10月08日 | 釣り紀行

釣り紀行♯33~数は釣れても型がいまいち~

と   き    2008年9月25日(木)

と こ ろ    Y半島F波止

釣り時間    11時~15時30分

潮        若潮(干潮:10時前後)

釣  果     クロ60匹前後(手の平~足の裏クラス約20匹)

                       

何と、今回は8月9日(土)の釣行以来で1ヶ月以上も間が空いてしまった。

第一の理由は天候不順。午前中は天気がいいのだが午後になると突然の雷雨となりそういうパターンが8月中旬から何日も続く。小降りぐらいならいいのだが雷雨となると危険極まりない。遮蔽物のない”だだっ広い波止”の上で電導率の高いカーボンの長竿を振り回すのは雷に打たれていつ死んでもいいというべき自殺行為。それにしても梅雨の再来みたいな不順な天候が1ヶ月以上も続いたのには本当に参った。

第二の理由は釣果が期待できないこと。
とにかく夏場は海水温が高く魚が活性化してエサ盗りの小魚が物凄く多い。マキエが本命の魚に届かないためまず2/3は無駄になる。8月9日の釣果には本当にガッカリしたが、結局この世に釣り人の数は多いけれど挫折して釣りに行かなくなるのは期待した割りに釣果が無かったときが契機になるというのが一番多いのではなかろうか。

というわけで、ずっと釣りから遠ざかっていたわけだが25日(木)はどうしても行かざるを得ない事情が発生。

26日(金)に福岡から高校時代の旧友が折角訪問してくれるので豊後水道で獲れたばかりの新鮮なクロを是非お土産として持ち帰ってもらいたいというのが直接の動機。幸いお天気の方も良さそうでツイていた。

1ヶ月以上も間が空くと前日から細かな記憶をたどりながら仕掛けの準備に余念がないところ。「型のいいのが釣れるといいがなあ~」とつぶやきながら当日の自宅出発は9時。満ち込みの潮を狙って13時ごろからが勝負と踏んだ。

お馴染みのY半島F波止に着いて釣り開始は11時頃から。マキエの第一投から小魚がワッと湧き出てきた。魚の活性は高いがこれではとうてい型は望めそうもないと早くも諦めムード。

案の定でクロが矢継ぎ早に釣れるがほとんどが手の平未満のリリースサイズ。ウキ下を50cmから2m前後まで変えてみたり、オモリの重さや打ち方を変えてみたりといろいろやってみたが結局手元に残すのは3匹に1匹くらいのペースで終始した。


それでも全体では60匹ぐらいになったが明確に手の平以上と確認できるのは20匹前後で残りは手の平大だった。これら20匹の内から15匹前後を友人のお土産用にして残りは小さいけれどご近所のクロ・ファンに久しぶりに配ろうなどと考えながら納竿は15時30分となった。

やれやれ、いつになったら型を見れることやらだが水温の恒常的な低下とともに魚が深場に移りウキ下が2m以上になるころが目安で11月に入らなければ無理だろうなあ~。

釣り紀行♯34~台風一過の期待もむなし~

と   き       2008年10月2日(木)海上強風

と こ ろ       Y半島T波止~Y波止

釣り時間       12時~17時

潮           中汐(干潮:14時前後)

釣   果       クロ20匹前後、小あじ20匹前後

                       

台風(15号)が去った直後というのは適当に海が荒れていて海底からエサが巻き上げられ釣果が期待できるかもと急に釣行を思い立ち、2日(木)Y半島の奥深く潜行した。

今回は久しぶりにK地区の神社横の空き地を目当てに直行したところ釣り場には平日にも拘らず結構な数の釣り人がいる。車の中から観察してみるとモイカ狙いのエギング(疑似餌釣り)ばかり。近年たいへんなブームになっていて短竿1本と疑似餌で簡単に釣り回れるのがいいのだろう。

自分は釣り方がまったく違うフカセ釣りなので割り込む余地があったのだが駐車場が一杯でとてもクルマを置くスペースがない。

それならばと昨年”立ち入り禁止”の看板が立ち、気付かずに入りかかって地元の漁師からドヤされた苦い経験を持つT防波堤に方向転換してみた。1年以上経つと状況が変わっているかもしれないと踏んだもの。

案の定、近づくにつれて波止の上に釣り人の姿がちらほら垣間見えたので一安心。どうやら立ち入り解除になったらしい。さらに近づくと”立ち入り禁止”の看板が風水のせいで二つに折れ曲がってまったく用を成さなくなっていた。

しかし、よく考えてみると港湾整備は国と県の資金の投入で出来上がった公共施設であり地元の漁師の所有物ではないので一方的に「立ち入り禁止」の看板を掲げる感覚もどうかしていると思うのだが。

いずれにしてもこれからT波止が釣り場の選択肢に入るのは大いに助かる。早速防波堤に登って竿出ししたが、これがかなりの強風でまことに釣りづらい。それにクロがまったく浮いてこず替わりに小あじの入れ喰い。

どうやら台風の影響で海水温が一気に冷え込み一時的に魚の食欲が無くなってしまったらしい。魚は水温の変化にとても敏感。これではもう手の打ち様がない。これだから釣りは予測がつかない。1時間ほど粘ってあっさりと場所替え。

こうなると性懲りもなく前回の釣り場所で数だけよく釣れるおなじみ安全牌の存在のF波止に直行。ところがここでも顕著に魚の喰い渋りが目立っていつもの状況とはかなり違う。丹念にマキエをして30分ほどしてからようやく小ぶりのクロが浮いてきだした。小グロがいればいずれそこそこのクロが湧いてくるのは時間の問題。

それにしても相変わらず型がいまいち。リリースを繰り返しながら結局20匹ほど手元において納竿。

なお、16時30分ごろに波止の最奥端で釣っている自分のすぐ横に地元の中年とおぼしき人が来て「釣れますか」と言うなり沖に向かって勝手にエギングを始めた。どうも邪魔になって竿が振りにくくてしようがない。

「すぐ横で迷惑でしょうが釣らせてください」ときちんと正面から対応してくれれば可愛げがあって「どうぞ、どうぞ」と気持ちよく言うのだが、いきなりすぐ傍に来て”おざなり”に「釣れますか」だけの仁義の切り方はいくらなんでもないだろう。

本人にとってはここがベスト・ポイントであり定位置なんだろうが、先着者がいれば少しは遠慮すべきで、たいへんズルクて厚かましいところがまるで透けて見えるよう。お互いに生活がかかっているわけでもない趣味の領域の釣り人同士、釣果は二の次で気持ちよく釣りたいもの。

台風一過の期待は大きく外れるし、帰る間際になってイヤなタイプに出会うはで今日は散々。

おかげで帰りの高速は思いっきりぶっ飛ばして自宅に着いたのは55分後というこれまでの最短レコードだった。もう八つ当たり!
 


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オーディオ談義~真空管300Bもいろいろ~

2008年10月06日 | オーディオ談義

”友あり、遠方より来たる、また楽しからずや”。

高校時代の同窓生U都とU田君(ともに福岡在住)の両君が別府に遊びに来たいとの連絡が入った。1泊2日の日程により拙宅のオーディオシステム鑑賞と観光が主な目的で、もちろん”夜の一杯”も欠かせないところ。

9月26日(金)昼に直行バスで2時間半程かけてやって来た両君と打ち合わせどおり別府の中心地で落ち合い、「別府湯煙展望台」(「残しておきたい風景」の全国2位)など寄り道をしつつ自宅まで案内。

早速オーディオルームに入ってもらって音出し。

現在のシステムは次のとおり。

SP  スーパーウーファー(超低域)  ヤマハYST-SW515(ペア:アンプ内臓)
    ウーファー(低域)         JBL130A(箱はタンノイ・ウェストミンスター)
    スコーカー(中域)         アキシオム80(5cm厚の楢木のバッフル付)
    ツウィーター(高域)        JBL075(特注ホーン付)

パワーアンプ  低域用         ケンウッド01A(パワーアンプに改造)
          中域・高域用     真空管300B用シングルアンプ(モノ×2台)

CDシステム   トランスポート     ワディア270
          DAコンバーター    ワディア27ixVer3.0

なお、DAコンバーターとパワーアンプの間には大宰府のM田さんから作ってもらった
「タイムリアライザー」を挿入しているのが他のシステムにない特徴だが、何といっても我が家のセールスポイントは中域を担うSP「アキシオム80」。

これをどう鳴らすかでシステム全体の音が一変するのが面白い。

試聴盤はまず「美空ひばり」。つい最近のブログにも載せた「東京厚生年金会館大ホール」でのライブ盤。

次に「鬼太鼓座」(おんでこざ)。1969年に佐渡で結成された和太鼓を中心とする伝統芸能集団で世界初のアナログマスター(スチューダー社の76cm/sec録音)によるCDカッティングにより作成されておりオーディオ愛好家であれば必ずといっていいほど所有している優秀盤。

和太鼓のスケール感の再現とその忠実な再生はシステム泣かせでその良否を問う試金石となるもの。

さて、ひととおり聴いた後の両君の感想だが昨年の8月、今年の4月、そして今回の訪問で3回目となるU都君の意見は以前よりも音像定位が良くなったが2000hz前後にピーク(荒れ)があって女性ボーカルが少々聴きずらいとの率直な感想。

またオーディオには素人と自称するU田君は今回はじめての訪問だがこれまた手厳しい意見で過去に間近で聴いた大太鼓の音と若干違うとのこと。日頃オーディオの垢に染まっていないこういう素直な耳というのは貴重な意見として大いに尊重すべきなのは言うまでもない。

というわけで、初日の試聴結果はあまり芳しいものではなかった。

「ウーン、弱ったなあ~、改善策は何があるのだろうとの思いをアタマの片隅に引き摺りながらその晩は3人で別府駅近くの飲み屋で久しぶりに痛飲。談論風発、720mlの焼酎ボトル2本を軽く空ける程の勢いだった。

さて翌朝のこと、二日酔いでアタマがズキズキとする中、片時も離れないオーディオのウィークポイントについて熟考しつつ、もしかしたらという思いで試しに中高域用のアンプの300Bの真空管を差し替えてみた。

因みに現在所有している300Bの真空管は次のとおり。

 WE(ウェスタン・エレクトりック社)300B(1950年代中ごろ製造のオールド)

 WE300B(1960年代製造)

 ゴールデンドラゴン4ー300BC(中国製:近代菅)

 CRー4300B(中国製:近代菅)

 セトロン300B(アメリカ)

以上の5種類で、名菅として定評のある300BのオリジナルといえばもちろんWE社製。前日に両君に聴いてもらったのはの真空管。日頃、併用して使っているのはの真空管での比較では価格が4倍ほど違うが一長一短で簡単に優劣は決められない。

そこで今朝は名誉挽回と思い切って
の真空管を押入れの片隅から引っ張り出して挿してみた。これは信用のある知り合いの方から10年ほど前に購入し万一のときのスペアとして大切に保管してきたものでこれまで一度も使用したことがない。

ところが一聴してあまりの歴然とした違いにビックリ。音の余韻が深く響きが豊
かでとも違うしともまるで違う。まるでアンプを取り替えた以上の差で音楽全体から受ける印象度がまるで違う。

特にメーカーが違うのならまだしも
とは同じウェスタン・エレクトリック社製なのにまったく違うのがどうも腑に落ちない。しかし、違うものは違うのでどうしようもない。に比べると蒸留水みたいでサッパリとしすぎている。

このなら絶対に両君を満足させられるとの確信のもとに、宿泊先のホテルに直行。

まずは観光ということで午前中から午後にかけて、宇佐神宮(国宝)~県農業文化公園~別府竜巻地獄~海地獄を案内し、帰りのバス出発までの時間調整ということで再び我が家に両君を誘導して聴いてもらった。

予想に違わず、ともに前日よりもずっといいと異口同音に言ってくれた。U田君は音が自然に聴こえると言い、U都君になると好きなビル・エヴァンスの「ワルツ・フォー・デビー」やマイルス・デビスの「カインド・オブ・ブルー」を試聴しながらもっと時間が欲しいなあ~とまで言ってくれた。2000hz前後のピークも気にならないとのこと。


それにしても同じWE300Bの真空管でもこれほどの差があるとは想像だにできず購入ルートは大いに吟味する必要があると納得。1950年代製造のオールドといっても実際に聴いてみるのが大切で真空管に付いている表示マークだけでは信用出来ない。

M田さんによると、近年になって製造されたWEの真空管の表示をつけ変えてオールドに仕立て上げる輩がいるそうで、そうすると値段が10万円以上跳ね上がるわけだが自分の持っている
の真空管もその類ではないかとおっしゃる。どうやら世知辛い世の中になったもの。

しかし、たかだか真空管の出来が違うだけで音質全体がこんなに様変わりするとは驚きだが、逆にSP側から言わせると「アキシオム80」がそれだけ微妙な差を表現できる極めて忠実度の高い再生能力を持っていると言えるのだろう。

とにかく今回は旧友のおかげで改めて真空管アンプの妙味を確認でき、いい音が引き出せて有り難かった。


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独り言~身の回りのことであれこれ~

2008年10月04日 | 独り言

☆ パソコンの故障

いやぁ~、参った、参った!

パソコンの電源が急に入らなくなり、修理に出して2週間あまり、ようやくこの3日(金)に戻ってきた。メカに故障はつきものなので仕方がないものの修理期間2週間というのはちょっとかかり過ぎ。

結局、修理の対処方法、つまり依頼先を間違えてしまったと反省している。

慣れないことで慌てて近くの大型電気店に持ち込んだのだが、後でパソコンの付属説明書を読んだところ、宅配の特別便があってメーカーのテクニカル・センターに直送すると1週間で修理を終えて戻ってくるとのことで、しまったと臍(ほぞ)をかんだがもう後の祭り。

それにしてもパソコン無しの2週間はホントに不便だった。

第一にメールのやりとりがまったく出来ない、もしかすると至急の返答を要する緊急のメール、それに期限付きの重要なお知らせなどが来ているかもと大いに心配した。

とにかく相手は当方のパソコンの故障を知らないので返答が無いということは拒絶だと受け取られるのが怖いところ。

たとえば、オーディオの話だが現在予約注文している「ワディア170iトランスポート」の発送準備が整ったとのメールが送られてきた場合、返答がまったく無いので一方的に取り消しされて他の人に回してしまうというのが現実的な心配となる話。

大いに気になったのでわざわざ電話で東京のショップに問い合わせたところ、アメリカから未着とのことで事なきを得た。

これはほんの些細な例だがこういう場合、最後の砦(とりで)として故障のない通信手段である電話の有難みを改めて痛感した。とにかく今のところ
「パソコンはまだ”もろい”」ところがあるので全幅の信頼を置くのは早計のようだ。

因みに自分のパソコンはデスクトップ型で国産ではトップクラスのシェアを誇るN社のもので購入したのは2006年7月だから、結構新しく使用期間は2年と3ヶ月あまり。

パソコンは非常に身近な存在で豊富な情報を得られ、貴重なコミニュケーションの手段でありながら、そのソフト面での重要度に比してハードの部分は劣っているというのが率直な実感で”まず滅多に故障しない”、万一故障したときに”即座にカバーできる体制が整っている”というのが今後の課題だろう。

二番目はブログの更新が出来ないこと。

どうせ”自己満足の世界”に過ぎないので大した中身は無く大勢に影響はないのだがそれでもこれまできっちりと2~3日に1回更新してきているので、中にはやっぱり気にする人がいてくれて心配をかけた模様。

まったく事情を知らない甥っ子(姉の次男)からは「病気でもしたのではないか」、オーディオ仲間からは「旅行でもしたの?」と問い合わせ。

なお、故障の内容は自分の使い方が粗かった訳でもなさそうでメーカーからは”ご報告書”に「電源ユニットの不具合が原因と判断」で部品交換、それも無償修理にしますとの添え書きがあった。

詳しい修理内容を明らかにせず、無償でしかも取り替えた旧部品を添付していないところもちょっと怪しい。

ということは、使い方に関係なく構造的な欠陥で誰にでも起こり得る故障みたいな印象を受けたのでホントにご用心。常日頃から慌てないように自分のパソコン修理の最短期間対処法を調べておくのも悪くはないと思う。

☆ 大分国体の開催

9月27日(土)に全国国民体育大会の開催が幕を切って降ろされた。今年の担当県は我が大分県。

それはそれでいいのだが、困ったことに連日のように通っている市営の運動ジムがその間は閉鎖との紙切れ一枚のご達し。具体的には9月23日~10月13日まで約3週間バレーボール競技会場の隣接の事務室になるので利用できませんとのこと。

健康管理のためジムを常日頃利用している人は自分を含めて一斉にブーイング。

そもそも国民体育大会の意義とは何ぞや?

県民各層に幅広く「体育=文化活動」の意義を浸透して健康の重要性を認識させ維持向上するのが狙いの一つではなかろうか。

それなのに県民の健康維持増進に密着した運動ジムを別の代替場所を紹介することもなくバッサリ切り捨てるとは何事か。これは本末転倒ではなかろうか。少々腹に据えかねるので、ここはひとつ地元の新聞社の「読者の声」に投稿してやろうかと文面まで考えて一月あまり。

先日、帰省してきた娘に考えを打ち明けたところ、これがまったく正反対の意見。40数年ぶりに回ってくる国体の栄えある開催県として県民は全て一致協力すべきだというのがその基本的な考え方。

ウーン、まあ一理はあるか。急に投書する意欲が萎えてしまった。

ということで現在、午後はせっせと近くの公園でウォーキングにつとめている毎日。それに、近くの大型電気店で健康器具”乗馬”の試し乗りをしているところだがこれはなかなかいいようで結構お薦め。
 


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