「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

番組視聴コーナー~にっぽん釣り旅~

2006年12月30日 | 番組視聴コーナー

釣りが好きなのでNHKのBSハイビジョン「にっぽん釣り旅」(木曜日19:30~20:00)を毎週楽しみに観ている。この番組は、毎回違うゲストが日本各地の釣り場に訪れて、地元の”名人”に手ほどきを受けて釣りに挑戦するという趣向である。

一般的に釣りというものは実に気まぐれで、天候、潮流、水温などによって大きく左右され同じ場所、同じ時間帯でも昨日釣れても、今日はさっぱりといったことが珍しくない。

したがって、番組収録当日にいくら”名人”の手ほどきでも釣果が全然ダメといったことがよくあり、ゲストにはお気の毒ということがよくある。

しかし、三重県七里御浜の真夜中のコロダイ釣りは、ゲストの田尾安志氏にとっては納竿直前のドンぴしゃりのタイミングで大物が釣れて実に楽しかった。

どんな趣味でもそうだろうが、釣りのスタイルもその人の性格をよく表わしていて面白い。他人が釣れて、自分だけが釣れないときの対処の仕方などは、思わず人間の地が出る感じで実に興味深い。

元プロ野球選手の田尾氏の場合は長年勝負の世界に身を置いていただけに観ていてさわやかな感じを受けた。同行者中、一番最後にやっと釣れたのだが、くさらず、明るく、根気よく粘った結果最後に大物が微笑んで何だか爽快な気分を覚えた。

                      
        三重県七里御浜               57cmのコロダイ


 

 


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番組視聴コーナー~古都の十二色~

2006年12月28日 | 番組視聴コーナー

12月23日にハイビジョンBSジャパンで「古都の十二色」(21時~22時55分)の放映があった。京都、奈良、鎌倉の古都ならではのゆかしい色彩表現、美意識をテーマにした番組で実に画像が綺麗だったので十二色を画像にしてみた。

感心したのは、色の材料に想像外の植物、鉱物が用いられていることで、例えば胡粉にはイタギガキの貝殻が使用されている。

また、十二色のうち瑠璃色は格別で世界で3点といわれるうちの1点、国宝「曜変天目茶碗」の瑠璃色は、窯の中で自然に変化して出来るそうで未だに再現できないそうだ。

                                      
          墨 (すみ)           紅(べに)         深紫(こきむらさき)                 

                  
    梔子(くちなし)           瑠璃(るり)           胡粉(ごふん)

                  
    刈安(かりやす)        緑青(ろくしょう)           朱(しゅ)

                  
   柿渋(かきしぶ)          臙脂(えんじ)           藍(あい)

  







 


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独り言~カボスは県の顔~

2006年12月15日 | 独り言

猫の額ほどの我が家の庭にカボスの木を2本植えている。もう15年以上は経つもので1本は種が無い種類のものである。

今年も、千切るのが遅れてしまい、熟して黄色になってしまったので12月に入って120個ほど一気にもぎ取った。半分はご近所や知人に配り、残りの半分は輪切りにして、絞って生酢として冷凍庫に保管している。

剪定もせず、肥料もやらないのに毎年実を付けてくれる本当に手間のかからない感心なカボスの木である。

カボスは大分県の特産品でまさに県を代表する顔となっており、イメージアップにも随分貢献しているようだ。

地元の新聞社と県が協力して、県出身の著名人あるいは大分県に赴任してきた大企業の所長さん、支店長さん達が大分を離任するときに「カボス大使」になっていただき今後とも大分県をよろしくということで送り出している。

地方ならではの工夫とイメージアップ戦略を展開しているが、収穫時期が8月~9月と限られているため、年間を通して出回らず全国展開にはなかなか苦労しているようだ。

一県民として宣伝に一役買いたいが、これといったセールスポイントがないのが残念である。高齢化社会となり、健康ブームなので、ガンによく効くとか新しい効能が発見されると起死回生の妙薬となるのだが・・・・・・。

最後に豆知識を一つ。

カボスの語源→皮を刻んで 、蚊いぶしに用いたことから「蚊いぶし」がなまって「カブス」になり、カボスはその音転である説が一般的。

                       

 



 

 


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読書コーナー~国家の罠~

2006年12月06日 | 読書コーナー

大きな組織の中の小さな存在にすぎない一個人が、良かれと思って一生懸命、真剣に仕事をしたのに、政治情勢の変転によって結果責任を問われ国策捜査として逮捕されたとしたら・・・。

昨年の春に出版された「国家の罠」(新潮社刊)は久しぶりに、途中で本を置くのがいやになるほど読書を堪能させてくれた。実に読み応えがあった。

やはり、ノンフィクションは事件の迫真性が伝わってきて生々しい。この本には、公務員、民間人を問わず、これからの社会生活を乗り切っていくために必要なノウハウについて、大切な示唆が沢山詰まっており、随分参考になる。

ただし、著者「佐藤 優」氏(前外務省職員)は大変な才能の持ち主だと思うが、自分がもし上司の立場だったらどうだろうと考えてみた。こういう部下がいたら随分助かると思うと同時に困ることもあるだろうなというのが正直な感想である。

個人の能力発揮と組織人としての兼ね合いは、あらゆるケースで永遠のテーマだろう。

この本の中で面白く感じたのは、役人の世界を次のタイプに分けた場合の害悪論である。

 やる気があって、能力があるタイプ
 やる気があって、能力がないタイプ
 やる気がなくて、能力があるタイプ
 やる気がなくて、能力がないタイプ

一般的には、4のタイプが最悪のように思えるが、著者によると2のタイプが一番悪いとのこと。思わず組織で仕事をする公務員と個人の活力を主体とした民間との違いを感じて苦笑してしまった。

書評が気になったので、検索をかけたところ超話題作だけあって実に壮観だった。夜遅くまでパソコンを見続けたので、目が疲れ、おまけに睡眠不足になってしまった。

                

       

 

 

 


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