「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

COVID-19でたいへんな2月を振り返る@鎌倉七里ガ浜

2020-03-01 00:00:04 | モノ・お金
2月後半は毎日驚きの連続だった。

COVID-19の影響だ。飲食店や観光地は空いている。在宅勤務が可能な人は在宅勤務。ほとんどの学校がこれから休校する。

しかし私はJRに乗り車内で面識もない大勢の他人と近接したまま、ほとんど「濃厚接触」と言える状態を毎日のように体験している。

夜でも明るい横浜みなとみらい(↓)まで出向かないと、どうにもならないからね。



2週間前に人と会って込み入った話をしないといけなくて、横浜中華街でその方と食事をしたが、普段なら人が多いところもガラガラだった。

画像は萬珍楼の前。



我々は萬珍楼とは別の大きな店で食事をしたが、約2時間の食事時間中、お客は私たち2人だけ。お店の経営者にとっては大問題だ。賃料、光熱費、給料、材料費は嵩むが、収益がゼロに近い。休業にした方が経営的にはまだ良いだろう。

そしてその後しばらくして、ついに政府は基本方針を出した。学校も職場もイベントも、可能な限り控えてほしいと。学校は休校し、在宅勤務が可能ならそうしてと。できれば休んでねと。



でもそうは行かない勤労者は多い。流通業、運輸業、金融業、電力・ガス・電話等のインフラ、公的サービス・・・。すべての業務がリモートでできるわけではないし、もしそれらを全部ストップさせたら、日本が止まってしまい全体が飢え死にだ。

政府は「休校」と言うけれど、就学児童が通学して昼間は不在であるという前提で夫婦共働きだという家庭は多い。今回のように急にその前提が変わると、共働き夫婦のうちどちらかは自宅待機することになるという家庭も多いだろうね。で、そうなると今度は、その方々が普段勤務しておられる職場で従業員が不足し、仕事が回らなくなる。どこもやりくりが大変だ。病院も会社も役所も・・・。

ということで、COVID-19の経済への将来の影響が読み切れないので、世界の市場は大混乱。株式市場は最終週になって世界中で連日の大幅下落。

下のグラフは世界をリードする米国市場のもの:
青: 米国債券(米国の国債10年の利回り)(右軸、ただし単位は%)
オレンジ: 米国株式(S&P500指数)(左軸)


【出所:債券は米国中央銀行のホームページ、株式はS&P社のホームページ】

このグラフの2本の線は似ている。しかし実は決定的に違うところがある。そしてそこが重要だ。

どういうことかご説明致しましょう。
● 債券の利回り(青い線)は早々と2月5日にピークを打つ。
● その後青い線はだらだらと下がり、最後は大幅下げ。
● 一方株式指数(オレンジの線)は2月5日以降も史上最高値を更新し続ける。
● 株式指数がピークを打つのは債券利回りのピークの2週間後2月19日で、その後そのオレンジの線は暴落。
● 同じ経済を見ているにもかかわらず、債券と株式では市場の反応がかなり違うのだ。
● 一般的傾向としては、斯様に債券市場が早めに鬱になるのに対し、株式市場はいつまでもおめでたい。
● 2市場がちぐはぐだった5日から19日までの2週間は、特に運用者の戦略差により投資成果が雲泥の差になる。

COVID-19の影響に鑑みて、月末には米国中央銀行(下の画像はパウエル議長)も3月に利下げするとの見方が支配的になった。そんな状況に引きずられ上のグラフにある青い線の米国国債10年の利回りは史上最低記録を更新した。債券市場は早くから傾向が鮮明だったし、最終週に至ってはますますそれがはっきりしたわけだ。



私のグローバルマクロ戦略ヘッジファンドは、激動の2月にどういう成績を残したのだろうか?

おそらく債券では大儲けしているはずだ。問題は株式。経験則的にはこういう上げ方とその後の急な下げ方への転換は苦手なはず。それらを合わせて全体としてはどんな結果になっているのか? なんだか暗い世の中。一斉に下げる時は下げて、経済も大やられで家計も大やられなんてことは避けるために投資しているヘッジファンド。うまく回っているといいが。

下の画像はウイルスに対して弱い地域と強い地域を示す2019年の地図。


【出所: Forbes社のホームページ】

黄色いところはウイルスに対して耐性がある(=感染しにくい)地域。赤はその反対。つまり一旦感染が広がると弱いのがアフリカだ。先週南アフリカ共和国でもCOVID-19に罹った人がみつかったばかり。連鎖が広がらないことを望む。まだまだ先が読めないね。

世界が弱まるこの時期、総倒れにならないよう、各自がそれぞれのスタイルで頑張りましょう。



七里ガ浜の丘の上の生活は「濃厚接触」も少なめだけど、油断しちゃいけない。えらいめに合うからね。

それにしても横浜や東京に行くのにJRに乗るのが嫌だ。
コメント (14)
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