「家」 @ 鎌倉七里ガ浜 + 時々八ヶ岳

湘南七里ガ浜(七里ヶ浜とも)から発信。自分の生活をダラダラと書きとめるブログ。食べ物、飲み物、犬の話題が多い。

新年@八ヶ岳西麓原村(10) 諏訪酔っ払い街道をゆく

2011-01-16 00:00:17 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
第十話。やっと最終回だ。2月には閉店になる上諏訪駅前の百貨店まるみつとの別れを惜しみながら、国道20号、別名「酔っ払い街道(私が勝手に名付けているだけで一般には通用しない)」を南下することにしよう。途中ベンチがあり「すわっていいよ」とある。「諏訪」と「座る」をかけたダジャレかと思ったが、そうではないらしい。



というのはまるみつの看板にも同様に「すわっていいよ」というのがあるのを発見したからだ。いくらなんでも、この看板の上に座る人はいないだろうし。よく見るとあちこちに「すわっていいよ」と書いてあるんだなぁ、この街は。



私は諏訪酔っ払い街道をゆく。なんだか司馬遼太郎のような響きだ。少しだけ文体を変えて格調を高くしよう。

・・・諏訪。
この地域をいまいちど考えたい。この地域が製糸業、精密機械工業でその名を近現代史に轟かせることになった理由を。
と、想像を広げながら酔っ払い街道をゆく私にこの問題は・・・

あぁ~止めた、止めた。司馬遼太郎のシリーズ「街道をゆく」風に、彼独特の文体を真似てみたいと思ったが、清水義範のようにうまく行かないので止めた。

これは諏訪の味噌協会の建物。古い建物を大事に使ってます。ファンも多いそうだ。全国ブランドになったタケダも神州一もこの地域のお味噌だ。それ以外にもやたらと味噌屋さんがあって楽しい。



タケヤ味噌



神州一味噌



河西さん。



小口さん。



いずれも諏訪地域に多い名前。長野県の名字という本がある。興味ある人は読んでみて欲しい。



国道20号をさらに南下。酔っ払い街道が本格化する。諏訪はお酒天国でもあるのだ。お湯天国、お味噌天国、お酒天国。諏訪って楽しいでしょ。酒のあるところに文化あり。

酒の醸造元が次々に現われる。舞姫が一番北だ。



麗人。



諏訪で一番小さいのがこの本金。



横笛。



ここが諏訪市元町の交差点。酔っ払い街道(国道20号)に直角に国道42号が突き刺さる交差点だ。国道42号とは、遥か彼方の霧ヶ峰から降りて来る坂道。この画像で真正面に見えるのが42号。



その42号を真正面で受けるように建つのが真澄。宮坂醸造である。上で紹介した神州一味噌は、この宮坂醸造の宮坂家の流れをくむ。だから真澄と神州一味噌を使って鍋料理を作れば、親戚が鍋の中で出会う法事みたいなものである。



位置関係はこんな具合。オレンジが酔っ払い街道。黄色が霧ヶ峰から降りて来る42号。この交差点の周囲は宮坂醸造の建物だらけだが、黒く塗ったのが一般客を受け入れる蔵元ショップ。クルマの流れ的にはなんとも危険なポジションにある。



真澄の蔵元ショップにクルマが突っ込んだ。只今修復工事中。



真澄はなんでもセンスがよく、シャレている。



余裕がある感じ。諏訪最大の酒蔵はいつも余裕だ。輸出もするし、日本酒全般の海外普及を考えておられる。
ウェブサイトはこちら⇒http://www.masumi.co.jp/

蔵元ショップはただいま臨時店舗で営業中。何度も来ているが、今回は久しぶり。3年ぶりくらいか。
ショップではキレイなおねえさんが相手してくれたので、長々とお話しちゃう・・・。



調子にのってこれも買っちゃう・・・。



少々大ぶりな盃。これでお酒飲んじゃう・・・。



キレイでしょ。



裏に「真澄」のロゴ。



楽しい酔っ払い街道。一番南の蔵元が真澄だ。毎年秋にはこの街道沿いに呑み歩きのイベントが開催される。



自宅に持ち帰る。西武七里ガ浜住宅地唯一で、湘南では稀な真澄を取り扱う酒店「高山商店」で真澄を買って来る。キッチンで飲む。



ただいま焼きビーフン製作中。

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新年@八ヶ岳西麓原村(9) さようならまるみつ(yannさんのブログの後追い)

2011-01-14 00:00:12 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
ひかえおろう! これが目に入らぬか! 光圀公の光・・・じゃないよ。



これは諏訪を代表する百貨店「まるみつ」。2月の閉店が決まり、ただいまセール中。

マブダチのyannさんのブログに、この記事と同様なものが出たばかりだ。私のはその後追いである。さすがマブダチだ。行動パターンが似ている。山荘からの帰り途、私もまるみつに行ったのだ。



セール一色! 文字通り、どこか悲しい「売りつくし」だ。同じ諏訪市内でもバイパス沿いには大型ロードサイドショップが続々誕生しているのに。これも時代の流れか。店内はセールだけあって盛り上がっている。普段から盛り上がっていれば閉店にはならないのだが。yannさんもいるかもしれないと思い店内に向け大声で「yannさぁ~~ん!」と呼んでみたら、すぐ「おちゃさぁ~~ん!」と返って来た・・・なんてことはなかった。yannさんが仮にそこにいたとしても恥ずかしくて返事出来なかったかもしれない。



諏訪湖周辺は温泉地でもある。この百貨店の中にすら温泉がある。名前は「なごみ湯」。ここもあとわずかの間しか稼働しないわけだ。



百貨店に温泉があるからと言って驚いてはいけない。諏訪では駅の中にすら温泉がある。JR上諏訪駅の足湯は有名だ。これがなんと、無料ずら。諏訪湖畔にも同様なものがあり、皆勝手に入っていい。諏訪はお湯天国なのである。



なごみ湯と同じフロアにはレストラン「NAGOMI」がある。まるみつは全体がなごみまくっているようだ。



私はここのコーヒーが好きなのだが、最後だということで、記念にお食事を。山菜そばだ。



待ちます。



出ました! これが山菜てんこ盛りの山菜そば。そばも大盛り。大衆的なレストラン。いいねぇ。



楽しそうにしゃべりながらお食事中のご近所の方々。



店内もあちこちにこの札が。



奥様方憧れの調理器・食器。おフランスのル・クルゼもぜ~んぶ30%引きのプライス。どうですか?買いませんか?



地元から存続の希望が強いのが地下1階の食料品売場。メディアの情報では、存続は不可能に近いらしい。公式な名称は「すわ厨房」であり、案内図等にはそう書いてあるが、実際「すわ厨房に行くずらに」などと言う人はいない。



普通のスーパーと変わらぬ便利さ。非常に庶民的。



諏訪っぽい、と言うか「諏訪市っぽい」と思ったのは、これ。信州そば。製造元はモリヤ(盛谷製麺)。隣の茅野市ではまず見ない。さらに南の原村、富士見町でも見ないなあ。諏訪地域の6市町村もそれぞれだ。



うどんもモリヤ。



焼きそばも。



諏訪が誇るオリジナリティ溢れるラーメン店、あのハルピンが使うのも同社の麺だ。



私が愛してやまないこれ(ニンニク・ラーメン)と同じ、ということだ。



ということは、これはあのハルピンの麺に近い?



この麺だけを買って帰り、ハルピンのニンニク・ラーメンを真似たスープを家で作ってみたい! 今度やろうっと。

ということで、閉店間もないまるみつからのレポートでした。行ける人は急げ!
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新年@八ヶ岳西麓原村(8) いろいろと変化があったなぁ

2011-01-13 00:00:08 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
薪ストーブ脇の窓から外を覗く。家に隣接した森だ。ここから阿弥陀岳までずっと森だ。



別荘地もここで終わり。



知らなかったんだけど、我が山荘のすぐ横が八ヶ岳山麓のスーパー・トレイルになっているらしい。いつからそうなったんだろう。一度、行ってみるか。最近は知らない間に変化がある。



これも変化だ。まるみつ百貨店の閉店。諏訪を代表する百貨店だったのに。私のマブダチのyannさんほどではないが、私も悲しい。もうあそこの食堂でコーヒーが飲めないなんて。館内に温泉もあったのに。



昭和を感じさせるまるみつ。昭和つながりで、青江三奈の伊勢佐木町ブルース♪



この曲が流行った頃、私は関西の小学生だった。ドゥビドゥブァァアゥアァ~♪

ご近所を散歩中、ある山荘の浴室の水道管が破裂したらしいところを発見。浴室らしい箇所の外壁とサッシの間から水がどんどん溢れて来て、片っ端から凍って氷柱になっている。浴槽のボイラーも破裂したみたいだ。さっそく管理センターに連絡。



最近もポツポツある新築工事。マシンカットのログハウスだが、珍しく平屋。ここは純然たる別荘地であり、1階だけ壁を立ちあげ、その上に屋根を載せ、屋根裏部分を傾斜した天井の2階とする建物がほとんどである。しかし平屋は少ない。平屋で屋根が低く、しかも軒を十分外に出していて、とても好ましい。



変化と言えば、ゴミステーション。茶色く変身したのである。前はコンクリートブロックが剥き出しだったから、今回の施工で視覚的にはかなり良くなった。



相変わらず悪いのは別荘族のゴミ捨てマナーだ。かなりのデタラメで情けないほどだらしない。原村の三井の森のオーナーの皆さん、もっとちゃんとしましょう! ビニール袋に入れたままの状態でビンや缶やペットボトルを捨てて行くのは止めましょう。分別の意味がなくなるし、他の人の手を煩わせるだけ。燃焼ゴミは村指定の有料ごみ袋で捨てましょう。コスト負担は義務です。分別やゴミ袋有料化の是非については諸説あるけれど、現行のルールを無視した捨て方は他人にしわ寄せが行く。

今や山の中の建物に電話線をわざわざ引く人が激減した。これも大きな変化だ。携帯の受信が良いので、その必要がないのだ。しかし便利さは、煩わしさにつながる。Blackberryと携帯。ポケットに入れておくだけで、地球上どこまでも追って来る仕事。海外でも、標高1600mでも。携帯も驚異的に迷惑な発明だったが、Blackberryにはさらに参った。人間は賢いが、どんどん自分で自分を追い込む。



最近の変化としては、平均的に別荘族のクルマの車高が低くなったかな。だんだん不必要な高さ、幅、長さ、エンジンの大きさがあるクルマの肩身が狭くなっている。エコの趨勢ゆえ仕方ないが、クルマがつまらなくなっているとも言える。

BE-PAL読んで・・・



お湯を沸かしてお茶を飲む。



そろそろ鎌倉へ帰りますかね。
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新年@八ヶ岳西麓原村(7) 茶々之介雪中行軍

2011-01-11 11:30:58 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
薪ストーブで暖かくしてもらう幸せは、日に何度か中断される。



散歩に行かねばならないからだ。別に義務ではないが、それをしないとこの犬は気が狂うらしい。

あたりには人もいないし犬もいない。いるらしいのは鹿とキツネ。時々ミミズクも見かける。



本当に静かだ。



人はいるらしいが、出てこない。



空気がカチコチ。バリバリ。



おぉーーーーいッ! 誰かいるかぁーーーーいッ?



むむむ。3時間ほど前にシカが3頭、その後キツネが1頭。散歩するニンゲンが直前に通ったはず。しかしなんだろう。。。この匂いは。



たくさん小さな黒っぽい羽根が落ちている。シジュウカラがミミズクにでも捕食されたか。鳥の仲間で殺戮は多くあるのだろうか?



濃い獣の香りだ。



アッ、いつもの場所だ。



ここここ。



アルピコさんのこけもも平。まだ販売中。ずっと販売中。10年前にはすでに販売中だった。誰か買いませんか?



それを登ると峠の我が家。帰りましょう。寒いから。



雪が肉球の間にめりこむ。体温で溶けるがまた凍る。そして氷の玉になり肉球の間に残る。冷たくて歩きにくいから、茶々之介は噛んで取ろうとする。さあさあ早く帰りましょう。



帰って、ぬるま湯で氷の玉を溶かしてもらう。白く見えるのがそれだ。「なんと軟弱な! 過保護だ」と思わる方もおられようが、そうしないと肉球から氷を取ろうと必死になる茶々之介が、間違って足裏の表皮まで噛んで出血してしまうのだ。



おぉ~~、寒かった。



でも山荘の中はホッカホカ。また寝ましょう・・・・。

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新年@八ヶ岳西麓原村(6) 竣工から12年の山荘

2011-01-10 00:02:05 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
まもなく竣工から12年を迎える山荘。その前に所有していた山荘時代も合計すると20年。よく通ったものだ。そしてよくそのコストを負担したものだ。土地代金、建物建築費、登記費用、ローン金利、ローンの諸費用、火災保険、不動産取得税、固定資産税、故障時のメンテ、管理費、電気代、プロパンガス代、薪の費用、水道代、クルマのガソリン代、高速道路代、スタッドレスタイヤの代金、タイヤ交換の費用、途中で薪ストーブを買い替えた費用、浄化槽の管理費。加えて体力や睡眠時間も犠牲になっている。



そこまでして見合う楽しさがあるのか? 「ある」と思う人は実は少数派だ。私は以前の山荘も含め、楽しかったから20年以上信州の山荘に通った。しかしそこまで楽しいとは思わない人が圧倒的に多い。また人それぞれに山荘通いを続けられなくなる理由がある。

アシュケナージのショパンのワルツ。山荘で静かに聴くにはとても良い。いや、山荘に限らない。独奏や独唱のCDが他に比して優れる理由。それは音量の安定度だ(・・・なんというひどい鑑賞の仕方でしょう?!)。CD演奏中の最大音量と最小音量の差がわずかなのである。交響曲なんて大変で、例えば「惑星」や「悲愴」を最初「あれ? 聴こえないなぁ」と、オーディオの音量を大きくしてしばらく聴いていると、いきなり爆音のようなボリュームになって困る。爆音なら爆音で最初からケニー・ロギンズのDanger Zone♪のように鳴ってもらわないと。



何かしながら適当に聴く困った習慣を身につけた私は、「いきなり大音量」なCDは迷惑なのである。その点、歌曲の独唱や、ピアノの独奏はとてもよい。皆さんもアシュケナージで子犬のワルツをどうぞ♪



これが玄関スペース上で長年耐え続けた照明だ。2階から撮影した。この地味なルックスがいい。



米国製の照明で、ワット数が150W。すごいねえ。でも、こんなの序の口。彼の国は電力消費大国だから。本来は屋外用。



これが屋根裏。2階である。寝室として使用。登り梁が太くて、仰向けに寝て観ていて楽しい。



カイダンハボクモスキ。



これが階段。ダグラスファー(米松)に塗装をした、がっちりした階段である。



吹き抜けに飾った御柱の法被。右の黒いのが2004年の諏訪統一デザインの法被。左の青いのが2010年の原村の法被。間もなく前回の御柱から1年だ。早いねぇーーー。



太い柱と梁や桁の組み合わせは見ていて飽きない。これから木造建築を建てようと検討している方は、このティンバー・フレーム構法をどうぞ。意図的に柱や梁を太く、かつ本数を増やしてもらえば良い。中にいて退屈しない家が出来る。



柱は18cm、梁や桁は30cm。



左右に交差して、積み上げて行くイメージ。



東側壁面。長くのびる煙突。ブレイス(柱と梁に跨る部材)がアクセント。



サッシはこれ。マーヴィンだ。古風な金具が武骨。木製サッシ枠に厚みもあって、彫り込み方のデザインも重めで私は好きだ。厳寒の土地でも抜群の断熱性を誇る。薪ストーブ同様、簡単なものだがなぜかテイストにおいて、国産品が輸入品に勝てない分野。薪ストーブは今も圧倒的に輸入品が優勢だが、最近サッシや建具については国産品を使う山荘が増えた。国産のサッシも最近のは外見をもっぱら洋風にしたものが多く、縦長窓、上げ下げ窓など様々な洋風デザインが増えた。しかしなぜだかわからないが、それらも一目見て「国産」とわかる。



洋式の上げ下げ窓への私の憧れは、このLPレコード・ジャケットを見た時に始まった。その理屈と使い道。
このジャケットのどこが、What's wrong with this picture? だか、わかりますぅ? 髭もじゃAndrew GoldのLonely Boy♪ 70年代後半にヒットした。いい曲だったなぁ~。





マーヴィンは信頼度抜群。21年前に建てた以前の山荘で初めて経験して以来、ずっと変わらぬ信頼。



ティンバー・フレームの建物は、変化が楽しめる。日本の古い民家のようだ。



建てて下さったのはこの方(上)。
ブレイスの丸山さん。 http://www.brace.jp/
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新年@八ヶ岳西麓原村(5) 薪と作業

2011-01-08 12:32:51 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
そこの君、気持ち良さそうに寝てるねえ。



ほんわりと暖かいからねぇ、薪ストーブって。空気がまぁるい感じがするのはなぜか??



いつも特等席にいるワンコ。



たまにはクロカン・スキーしたい。しかしそんな時間があるならば、薪割りもしないとね。



外はこんな感じ。かなり寒い。



分厚い革手袋を装着。どんな作業もこれでたいてい大丈夫だ。エルク・スキンで柔らかいが厚みは相当なもの。画像から質感がわかるでしょう? 米国製で8ドルほどだったと記憶する。もう10年以上使っている。エルク・スキンの手袋の品質もピンキリだが、これはとても良かった。



いつものゴム長。ふくらはぎ全部を包む高さがあり、こういう場所では便利。フィットするので、作業にも最適。



斧たち。右からレギュラーな斧。一番よく使う。柄が80cmで刃が3kg。刃は厚みがかなりある。真ん中は手斧。刃から柄が一体型。一番左がデタラメな重さのマジック斧。くせのある木、古い堅木でも何でも破壊する強烈な秘密兵器。



この玉切り(↓)を・・・



こういう状態(↓)にする作業は、かなり腰に来る。また腕や背中も疲れる重労働だ。この木は全部クヌギだ。本来はこんな雪の中で割るのではなく、もっと早い時期に全部まとめて割るべきだったのだが、一度に全部割るとなると、薪割りもただの苦行と化すのでそれはしていない。必要な分を数日先の分まで少しずつ割っている。

「それをすると木が固くなる。固くなる前に先に全部割るといいのに」と心配するのは、薪のことをよく知っている人だ。しかし今までの経験で言うと、上の斧を振り回せば、時間の経過した玉切りもまず確実に簡単に割れる。



これは着火時に使う枝。ほとんどがカラマツだ。



作業中雪で濡れた革手袋を乾かしているところ。



ああ、気持ちいい。



人の作業中、ずっと寝ている犬。



ストーブの作業セットというのがある。燃焼する薪や灰を処理するのに使うかなり高価な道具だが、私の経験では、ホームセンターで売っているこのゴミ拾い棒でほとんどのことを済ませることが可能だ。しかも安い。200円ほどか。もちろんスエードの長い耐熱手袋は必要になるが。



濡れた靴下を乾かすにも便利。



中はこんな状態だ。時々火が跳ねる。



フリースは適さない。火が跳ねると溶けてしまう。こういうところでは分厚いウールのセーターにしましょう。頑丈で長年使える。火にも強い。寒い地域の必需品。



ブラック・ウェルシュ・マウンテン。生来黒っぽい毛色の羊種。無染色のままその毛糸を使い、編まれた武骨なセーターだ。
興味ある人は、私の前の記事をどうぞ:
http://blog.goo.ne.jp/kama_8/e/fc943b9e0ca833e9b4b4191fbada3916
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新年@八ヶ岳西麓原村(4) お正月のお食事編 - 真澄特撰は万能調味料でお供えものにも最適

2011-01-07 03:56:21 | 食べ物・飲み物
厳寒の地の山荘にこもると、することと言ったら食べることと、飲むことと、食事を用意することくらい。

極小の山荘は玄関を開けたら、見事に全体が見渡せるシンプル過ぎる構造、奥行きの無さ。私がキッチンに立つと、茶々之介は玄関扉を背にキッチンを覗く。「ナニカクダサイ。ナンデモイイカラナニカクダサイ」



買い物は全部原村で済ませてしまう。原村のA-Coop内でそそくさと買い物。まずは真澄特撰からスタート。酒はいつもこれだ。考える必要がない。



肉、野菜、米、卵・・・。一回ここで買い物すると、よく割引券がもらえるので、また行ってしまう。麻薬のような割引券。



我が山荘内テーブル上に、急遽建造された仮設プチ諏訪大社に真澄を奉納! 
お正月っぽいでしょぉ。なんと鹿食免まであるので、肉食も問題なし。



なんとなくこれもお正月風。



角煮もお正月に食べる人が多いらしいので、我が家も。



カク二クレクレカク二クレ。



お餅も正月料理も雰囲気はいいが、そんなに面白いわけでもないので、いつまでも続けていられない。

我が家の寒い時の定番。鶏ニンニク鍋。



味噌。製造元であるひかり味噌株式会社は下諏訪の会社だ。



ニンニクを大量にすり潰す。



真澄にみりん。あとは豆板醤くらいかな。真澄特撰を飲みながら調理し、万能調味料として料理にも使うのだ。鍋に酒を注ぎこみながら、それをコップにもすくって飲む、という便利さ。



おおまかに完成。



あとは薪ストーブで煮る。プロパンガス代を節約。



激辛。酒やニンニク。体が温まる。



これで雑炊でもうどんでもラーメンでも可能だ。



そこでこんなのも買ってみた。ハラダは茅野市にある製麺所だ。そこの「さぬき」うどん。がんばっとるね、と思いながら食べる。



あるいはカレー。そこにも真澄を。



食中酒の傑作、とあるが、調理中の酒の傑作でもあるのだ。調味料として、また調理中の飲酒として。



カレーを煮込みながら、真澄を飲む。



最後はやはりストーブでゆっくり煮込む。カレーが出来上がる。



そして食べる。



カレーが残る。



初めての試みで、残ったカレーでほうとう。「そんなの邪道だ」という声もあろう。そのとおりだ、悪いか。カボチャも入らないし、ゴボウもナスもニンジンも入らない。和風のだしもとらない。その代り大量の油揚げが入る。これがまたおいしいんだなぁ。ほうとうは山本製麺のもの。油揚げは両国屋のもの。どちらも諏訪郡富士見町の会社で、このあたりではよく見かける製品だ。



にじりよるワンコ。アゲチョーダイ。



残ったカレールーを水と酒でのばし、めんつゆを少々。もはやこれはほうとうじゃないね。でもね、おいしいんだなぁ。カレールーにはすでにタマネギがドロドロ状態で溶け込んでいるし。そこに大量の揚げを放り込む。



どんどん煮込む。



さらにほうとうを入れて5分ほど煮込む。ほうとうが煮込まれるにつれ、のばされたルーに全体にとろみが広がる。



完成だ。いやぁ~~うまいのなんの。



大量の真澄が入ったカレーほうとう邪道編。



A-Coopに置いてある無料の冊子。毎月毎月、よく編集されている。



買えば高いであろう、レシピ集。ごく平易な材料でできるおいしく簡単なレシピ集。これが全部タダ。皆さん、利用しましょう。



薪ストーブの熱を利用した煮込みが続く。次はシチューだ。これもまた真澄が活躍する。



生野菜も食べたくなる。これがまたうまいトマト。フルーツのような甘みのある和歌山産プチ・トマト。



シチュー煮込み中。



ベルク(原村のパン店)のパンとともに。一旦作ると沢山あるので、どんどん食べてまた腹いっぱいになるシチュー。



ベルクは元旦以外は暮れも正月もずっと営業だった。



米はこちら。



卵は原村の農場(八ヶ岳中央農業実践大学校)のものを。



それを使って高菜炒飯。ゴマ油で作る。叉焼、高菜、葱、卵、米、塩。簡単だ。ゴマ油で作ると香りが良い。



暖かいねぇ。腹いっぱい。幸せだねぇ。
オレモオナカイッパイ。



厳寒の地の夜は更ける。屋内にはさりげなく真澄が漂っているが如き我が山荘。

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新年@八ヶ岳西麓原村(3) 年末には恒例イベントで慌ただしく - 鹿食免(かじきめん)を得てしまう

2011-01-06 11:35:02 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
昨年の大みそか、山荘ではやらなければならないことがあった。昨年と言ってもほんの数日前のことだが。正月はどこへ行くのも大変なので、我が家のイベントは大みそかに敢行される。イベントは以下のとおり。

1.諏訪大社上社本宮へのお参りをする
2.平安堂諏訪店で本を購入する
3.その帰り道にラーメン店ハルピンに寄ってニンニク・ラーメンを食べる

以上だ。これが我が山荘滞在期間中、我々にとって最大の遠出となるのだが、ラッキーなことにこの3箇所は地理的に近い。



このブログで繰り返し申し上げているように、山荘滞在中はとにかく外出しないことが、ガソリン代を含む出費に関する最大の節約法であり、山荘生活そのものを愉しむコツである。だから諏訪大社に出かけるなんてことは、我が家にとっては一大イベントなのである。

それでも雪の中山荘を出発(上の画像)、途中茅野市内の本町古屋敷三差路を通る。ここは昔はアトム寿司、その後同じコロワイド社系列のにぎりの徳兵衛となり、それも閉店していたところだ。今度は上海餃子屋という店になるらしい。飲食業界もなかなか大変だ。



この1年間クルマにぶらさげていた諏訪大社の交通安全のお守り。これを大社に返さねばならない。お蔭さまで無事故。諏訪大社のご加護じゃ。



さて、諏訪大社上社本宮に到着。いつも思うのだが、この竜が欲しい。自宅の門扉につけたいのだ。



上社はどことなく荒々しい。飾り気が少ない、というか。



先ほどの交通安全のお守りを返す。



納所はこんなつくり。



二拝、二拍手、一拝。「お金が儲かりますように、お金が儲かりますように、お金が儲かりますように」 それだけかい! 



新しい交通安全のお守り。「1000円をお納め下さい」と巫女さんに言われ、お守りを入手。これで2011年も無事故になる予定。諏訪大社の威力はすごいのだ。



ついでに無病息災も願う。これも「1000円をお納め下さい」。



そして平安堂諏訪店へ移動。平安堂は長野県内に店舗がよくあるチェーン店。創業者は立派な人らしい。長野県は元々教育に熱心な県であり、人口あたりの書店数(書店と言っても規模と内容がピンキリだが)では全国有数だ。八ヶ岳西麓にあたる諏訪地域6市町村内でも結構書店を見かける。

信州の人が隣接の甲州の人をからかう理由のひとつが、この「人口当たりの書店数で長野県が上位にある」データらしいのだが、このデータをよく見ると大都市圏では人口当たり書店数が逆に少なくなったりする。なかなか単純には比較出来ないようだ。八ヶ岳南麓の山梨県北杜市に書店が少ないのは確かであるが、山梨県全体では全国都道府県で中位あたりだ。



とにかく平安堂諏訪店で本をあれこれ漁る。

そしてまた移動。スグそばのラーメン・ハルピンへ!



これがニンニク・ラーメン大盛りの寝かせニンニク卵付きである。このラーメンの味、食べ方、店の様子。このブログでは繰り返し述べて来たので、今回は止めよう。日本中似たようなパターンのラーメンが続々と誕生する中、孤高のオリジナリティを保つ諏訪のラーメンだ。まあ、皆さん食べてみなはれ。「ラーメンで大げさな」と思われるかもしれないが、高級だとかそういうことではなく、独創性のある料理とはこれか!と思わせる楽しさがある。



この寝かせニンニク卵もそうだが、最近ハルピンは多角的展開を見せている。支店が出来たし、豚飯が出来たし、餃子まで出来たし、店内でビールも出すようになった。今回の発見がこれだ。750円の「しめの一杯 屋台ハルピン」。9:00pm以降の数量限定メニュー。食べてみたいな。人気店ゆえ、この日も11:00am開店と同時に満席となり、後ろには続々と待ち客の行列が出来た。



実は諏訪大社から受け取ったものとしては隠し玉がひとつあったのだ。鹿食免(かじきめん)を持ち帰った。殺生・獣肉の食事への太古からのフリーパスだ。諏訪大社のお墨付きだもんね。これもまた「1000円をお納め下さい」ということだった。神様は1000円がお好き。



我が山荘のブレイスにはシカの角が飾ってある。



そこに鹿食免を飾ってみた。うん、いけてる!



開けてみると、左が鹿食之免で、右が鹿食箸。



鹿食箸は六角形だ。知らなかったぁ~。



諏訪の勘文。肉食をする昔風の言い訳が書いてある。



詳細はこちらにも。



最近鹿肉をよく調理する私。これで気兼ねなく調理出来る。画像は鹿の前脚のモモ肉。いつもの南信州遠山郷のスズキヤさんから買った肉。



鹿食免を得たからか、今回の山荘滞在中これでもか!と鹿を見た。群れでやって来るのである。
まるで「捕ってくれ、食べてくれ」と言わんが如きであった。諏訪大社のパワーをもらったようだ。ぶひひ。
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新年@八ヶ岳西麓原村(2) とにかく薪ストーブに火を!・・・でないと魔王が来る 凍死しそうな楽しみ

2011-01-05 00:18:51 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
おぉ~、死にそうだ。死にそうだ。山荘に到着したら忙しい。冬は夏より忙しい。水道管に通電し、水を通す。外気温並みの冷たさの台所、浴室、洗面所あるいは屋外であちこち水栓を開けたり、閉めたりする作業だ。

その作業の間はとにかく寒い。燃やすための薪はある。雪を被ってはいるが。



電気はすぐに通じるので、CDで音楽を。中世の魔女研究でOxfordの博士号を持つ変わり物の英国人テノール、Ian Bostridge。
この写真、サムネイルだからクリックすれば拡大する。



これがその変わり物の博士の著書。「魔法の衰退史1650年~1750年」 ご関心ある方はどうぞご購入を。100ポンドほどだ。



ではボストリッジ先生の歌で有名なこの曲をどうぞ♪ 凍え死にそうな環境で、正しく凍え死にそうな曲を。彼の声も恐ろしく寒い。



早く火を! いよいよ死にそうだ。
これは着火剤。左がバーモント・キャスティングス社のストーブの輸入総代理店であるファイヤーサイド社のオリジナル製品。右が「燃やしても環境的負荷がほとんどない」という眉つばものの樹脂袋入り着火剤で、デンマーク製。左のを使い果たし、今後は右のを。



着火した。炎がうれしい。



ゼンゼンアタタマリマセンケド・・・。茶々之介が文句を言う。



当り前だ。文句の多い犬だ。電気製品のエアコンとは違うのだ。観念せい。このまましばし耐えよ。便利な現代生活スタイルの中では人間だけではなく、犬すら我慢がなくなる。

とはいえ、バーモント・キャスティングス社のアンコール・エヴァーバーンは簡単。誰でもいじれるお気楽ストーブ。推薦します。



うぅ~っと寒さに耐えていると、やがて炎の状態が強さを持って来る。そろそろ巡航速度的感覚。



ぐふふ・・・ファイヤーサイド社から頂いてしまったバーモント・キャスティングス社創立35周年メダリアン。レンガの上に置いてみる。



長い煙突。徐々に暖まるが、まだ素手で触っても大丈夫なくらい。



ストーブの上にメダリアンを置いてみた。いいねぇ。ニヤニヤする。



途中、灰受け皿のロック機能でトラブル発生。私が強く閉まるよう調節したのだが、その調節に失敗したのだった。シッカリと灰受け皿を閉めたあと、鉄が熱で膨張した段階で、今度は灰受け皿が開かなくなった。



ファイヤーサイド社は年末から休業。「どうしようかなぁ」と思っていたら、思い出した! 原村の中に正義の味方がいた。ストーブハウス原村店。バーモント・キャスティングス社の薪ストーブの販売台数ではかなりのお店のはずだ。営業中だったので「どうしましょ?」と相談した。店主の答えは「灰は取り敢えず上から取ればいいんじゃない? 灰受け皿は明日の朝ストーブが冷え切った時には、きっと開くよ」だった。そのとおりだった。お騒がせ御免、サンキュー。



ストーブハウスで新しい着火剤を発見したので、買っておく。



紙あるいは木のクズに油を浸みこませ、固めたような状態だ。初めて見た製品だ。オランダ製だそうだ。



耐えること1時間ほど。山荘の中がほんわか暖かくなって来た。お湯をわかしてみたりして。紅茶でも飲みましょう。



特等席を占拠するお犬様。左上の黒いバケツのようなものは灰を捨てる金属製のゴミ箱。

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新年@八ヶ岳西麓原村(1) 到着

2011-01-04 00:59:36 | 八ヶ岳西麓の楽しい暮らし
またやって来た。寒い原村まで。温暖な鎌倉をスタート、神奈川県を縦断し、中央高速をぶっ飛ばして。



ここまで来るとホッとする。しかしここは別荘地の入口に過ぎない。ここから我が山荘まではまだ2.7kmあり、しかも山道。



これ(↓)を見て、寒さがわかりますか?



空気が澄んでいる。



到着。最近は積雪量もしれたもの。そのままスッと、敷地内に入れる。10年くらい前までとは気候がかなり異なる。以前なら、除雪車が道路の両脇にどけた雪が、高さ1m以上の壁の状態になっていたものだ。ところが標高が高いこのあたりでも、最近は積雪量は減少しているし、冬の最低気温が高くなり、夏は空気に蒸し暑さを感じるようになって来た。



いつも片道がこんな距離だ。183km少々。それぞれおおよそ、神奈川県内の一般道が61km、高速道路が105km、現地の一般道が17kmほどである。



これが山荘の階段。



クルマの外気温計を見ると、マイナス12度。最近はマイナス20度近くまで下がることがほとんどなくなった。なんだかつまらない。私の場合、山荘では夏に涼しいほど有難いし、冬は氷つくような寒さを楽しみに行くのだから。今回の滞在期間中、これがほぼ最低気温。一番高い時でマイナス3度くらいだった。



こんな感じ。雪が多く見えるかもしれないが、普通に山荘の周囲を歩けるくらいである。



これは高度計。標高1600mを指す。正確に言うと土地の低いところは1600mを少し切り、高いところは1600mを少し超えるはずだ。山の土地なので、都会の分譲地のようにまっ平らではないのだ。



周囲は晴れたり、曇ったり、ふぶいたり。天気がどんどん変わる。



シラカバだらけ。涼しげだが、あまり面白い木ではない。



山荘の前の道路。いつもながら、人がいないなぁ。滞在者が少ないようだ。



しばらく停車させておくと、お菓子のようになった。



パティシエが砂糖を芸術的に振りかけたみたいである。



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