今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

旦那さまからのラブコール(?)

2015-12-09 07:20:39 | 日記

12月も半ば近くになりますと、いよいよ年末年始に向けての心準備で気ぜわしくなり、主婦特有の務めがあれこれ頭を巡るものですが。

今年の今の私は、旦那さまの介護一色。

例年とは、全く異なる色に染まった年の瀬を迎えようとしています。

色にすると、何色でしょうか。

グレー?

 

辛さ任せで、夫から放言を浴びせられた時は、少々落ち込み、グレーの心境になる時もありますが、

いつまでもそこに留まらず、すぐ元気復活できるのが、私の特技。

元気を取り戻した時の私の心の色は?

若いころ大好きで、好んできたカラー、水色のような澄んだ思いで、夫の介護に当たるのが私の理想です。

 

私と家族を今日まで養い、恵まれた生活を送らせてくれた旦那さまに、感謝の一念のみで、お世話に精進したいもの、と。

これはあくまで、私の理想。

いくらこのようなきれいごとを書いても、理想通りには自分の心をコントロールできない時も、たまにありました。

 

我が家の幸せの原点と言ってもいいような木彫りのお人形です。
夫が海外出張したとき、スイスに寄り、お土産として購入してくれたものです。

 

けれど、今は違います。

私の心は、旦那さまへの感謝の思いで一杯。

澄んだ水色と言えるかも。

そのうえ、まるで新婚時代のような、いえそれ以上の良好な信頼関係で結ばれている、と言って良いかもしれません。

 

その訳は、旦那さまの最近の、驚くばかりの変わりようにあります。

毎日毎日、ラブコール?(笑)の電話がしきりに鳴る日々。

「早く病院に来てくれ、会いたい」と。

真夜中にも、かかってくることが。

「君の声を聞きたくなっただけだ」と。

病院へ出かける前頃になると、待ち切れないように、

「何時に来るのか、家を出たのか」

としきりに訊ね。

電車に乗っても、携帯の呼び出し音が、しょっちゅう鳴ります。

 

週末は、娘たちが行くことになっていて、私はその二日間は休養日に当てています。

ところが、その説明をすると

「何故君が来ないのだ。君に会いたいのだ」とまで。

 

孤高の精神の人で、私を頼ることも甘えることも一切なかった人。

「君は君、俺は俺」の気持ちで、結婚生活を貫いた人でした。

それはある意味、有難く、私は自由の身で、好きなことが何でもできたはずでしたのに。

生真面目な性格で要領も悪かったため、夫の寛容さと、自由を享受する事もなく、家事、子育てが精いっぱいの日日。

典型的な主婦暮らしを、残念ながら送ってしまいました

 

毎日曜日、夜の七時半、カルピス劇場で放映された「アルプスの少女ハイジ」を家族で毎回夢中で見た頃の事です。

 

 更に、これも意外感でいっぱいなことですが・・・・・・。

最近では、旦那さまの心の中で、私の位置の方が、最愛の娘たちより上らしいのです。

父親としてのYさんは、幼い頃から、子供たちを叱ったことが一度もなく、その愛情には計り知れないものがあると感じていました。

大学も先輩後輩の間柄。

自慢の娘のようでした。

私には不機嫌な口調で話すことは再々あっても、娘には全幅の信頼を寄せ、常に柔らかな口の利き方で相対してきた父親です。

娘たちも同様で、パパには丁寧な話し方を常にします。。

 

その良好な関係を見るにつけ、娘たちと差別されていると、私は少々ひがんでいたのです。(笑)

ところが今は違うようです。

私が傍にいると、一番安心でき、心が安らぐらしいのです。

辛い時は言いたい放題なんでも遠慮なく言えるからでしょうか。

私の値打ちが突然、最近上がったらしくて、驚いています。

 

厳しく辛い状況の中での、夫の突然の変化ですが、妻としてこの上ない幸せと、尽くし甲斐を感じる日日です。

天才と鈍才の組み合わせ。

この間隙は埋めようがない、と半ば諦もしていた私でしただけに。

 

痛み止めの医療モルヒネで、夫の本来の性格が壊された事に因るのかもしれないけれど・・・・・・・。

夫との良好な関係を素直に喜び大切に思い、体が疲れ果てても、尽くす喜びに浸っている、この頃の私です。

 

その時のアニメに登場したハイジのように、心優しい元気な子に育ってほしい、と願いながら、
子育てをしました。
その後、ずっと我が家を見守り続けてくれた大好きなお人形。
今は夫の病室にお守りとして置いています。
これを見せたとき、ベッドに横たわる旦那さまの表情が一瞬輝き、とても嬉しかった私です。

 

これからは余談で、今日の記事の追記といったところです。

昨日は、週末でない時にお休みが取れたせいか、変な脱力感に襲われ、終日やる気が起きず、だらだらと過ごしてしまいました。

まるで張り詰めた糸が切れたような疲労感で、私にしては珍しく、なかなか心身が立て直せなくて。

妹に数度電話をかけたり、二度も日中に入浴したり、と。

前日の夫の体調が思わしくなかったことによる、不安が大きかったせいかもあるかもしれません。

 

私は医師がいかに悲観的なことをおっしゃろうと、決して希望は捨てていませんし、常に前向きの気持ちでいます。

けれど、久しぶりに夫の悪い顔色と、吐き気のする思わしくない体調をみて、暗くなる気持ちを抑えがたくなってしまいました。

けれど、昨日見舞った娘の話では、割と穏やかで、吐き気も収まっているとの事。

良かった、と今は胸を撫で下ろしています。

 

何も口にしてくれない時は心配の余り、

「何も食べないと体がどんどん衰弱して、死んでしまうわよ~」

と、ジョーク半分、真剣半分の気持ちで語りかけると、旦那さまは言います。

「死にはしない」と。

 

本当に嬉しく心強い言葉です。

夫の強い精神力できっとまだまだ生き延びてくれることでしょう。

骨がんの痛みは相当なものらしく、可哀想でなりませんが・・・・・・。

今使用している痛み止めの薬は、夫の体に合っっているらしく、激痛に襲われる回数が、以前より少なくなってきました。

看護師さんの話によると、私が傍にいる時は、夫は痛みをあまり感じないようです。

 

 

先生の最近のお話では、自宅療養することも可能ですが、やはり無理かもしれない、とのことでした。

夫のために今一番大切なことは、激痛を緩和して、できるだけ穏やかな日々を暮らさせてあげること。

たとえ数年の入院生活になろうとも、私は通い続け、旦那さまを精一杯支えてあげたい、と強く思っています。。

 

今一番心配なのは、大雪や嵐の悪天候に見舞われた時。

病院での宿泊も可能なようですから、近くのホテルか夫の病室に泊まって、備えることにしましょう。

 

旦那さまが、穏やかな体調で、新しい年を無事に迎えられますように。

 

今日が今年最後の記事になるやもしれません。

一年間、拙い個人日記のブログをお訪ねくださり、温かな応援までたくさん頂戴し、本当に有難うございました。

来年も変わらないお付き合いの程、宜しくお願い致します。

 

私はコメント欄を設けていなくて、一方的な発信で、少々心苦しく思っています。

そのうえ、最近はあまりに多忙で、皆様のブログをお訪ねするのもままなりません。

けれど、時間がある時は、できるだけ読ませていただきたく願っています。

皆様も、私同様にいろいろな思いを抱きながら、老い行く体を励まし、前向きに暮らしておられる様子を拝見し、いつも励まされています。

来る年も、ブロガー同士の見えない心の交流を大切に、心豊かな記事を綴れるように頑張ってまいりましょうね。

穏やかな楽しいブログ村の繁栄を祈りつつ・・・・・。

愚痴あり、泣き言あり、自慢話あり、なんでも素直に書ける環境を大事にしてまいりましょう。

私の記事は、時に自慢話に受け止められやすく、綴る時、その気が全くなくても、気になってしまうことがありますが。

臆せず、ひるまず、素直に私の日頃の暮らしや思いを書く個人日記でありたい、と願っています。

 

皆様におかれましては、来年が健やかな良い年となられますように。

くれぐれもご自愛下さいますよう、お祈り申し上げます。

 

一年間、本当に有難うございました。

 

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