今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

八月の日記 酷暑の中でのお墓参り 

2018-09-08 07:05:24 | 旅行

懐かしい広島に到着です。

昼食は早めの駅弁で済ませました。

 

 

新幹線を降りて、すぐ向かったのは駅に隣接するホテル、グランビアの花屋さん。

数度、宿泊で利用したこともあるので、慣れたものです。

改札を出ると、5~6分で到着。

供花の花束を二つこしらえてもらいました。

親戚用にも別に、もう二つ。

小型のキャリーバッグとその花をもって、タクシーに乗り込み、夫の菩提寺に向かいました。

 

夫の菩提寺

 

春のお彼岸以来、5か月ぶりのお寺訪問。

感慨がこみ上げてきました。

きっと、夫も私が来るのを待ち侘びてくれていたことでしょう。

 

寡黙で孤高の人。

弱音や愚痴を聞いたことが、一度もなく。

夫が、私に文句を言ったり、子供を叱った事さえも、私の記憶にはありません。

とても心が広くて強い人、と思い続けていた私でしたが・・・・・・。

 

意外にも寂しがり屋さんであることが、闘病中、看護しているときに、よく分かりました。

私が病室に来るのを、足音に耳をそばだてて、待っていてくれました。

看護師さんにも、

「ご主人が待ち焦がれておいででしたよ」

とよく言われたものです。

一時間以上かかる病院に、雨の日も風の日もほとんど連日、私は通い続けました。

 

そんな夫でしたから、きっと私の墓参を心から喜んでくれるに違いありません。

13日はお盆入りの日。

私は、夫を迎えに行く。

そんな心境でした。

 

毎日、お位牌に向かって、夫への感謝の言葉を忘れないようにしている私ですが・・・・・・。

もっと積極的な行動でもって、その気持ちを表したい。

それが私の場合、新幹線に乗車してまで通うお墓参りです。

 

夫が出張の際、寄ったスイスのお土産です。
「アルプスの少女ハイジ」がテレビで放映されていた頃のことです。
この番組を家族で心から愉しみ、まるでハイジ一色のような日々でした。
このテーマソングを聞かせて、子供たちを幼稚園に送り出したりしたものです。
夫の病室にはこのお人形を飾っていました。

 

気休めにすぎなくても、私の心が満たされるのですから、私には外せない一番大きな年中行事なんです。

お寺は、お墓参りの家族連れで賑わっていました。

夫の家のお墓にも、すでにお参りをしてくださった方たちが数名いらしたようで、小さなお塔婆が数本立てかけられていました。

 

お墓の前に立つと、まず夫や義父母様に声をかけ、感謝の気持ちを伝えます。

近況報告も。

それからは炎天下の下で、ひたすらやらなければならない諸事をこなしました。

お墓を磨き、草取り、周りのお掃除等々。

あまりに暑くて、頭がもうろうとしてくるようでした

15分毎くらいに、お寺さんの軒下にあるベンチで休憩して水分補給。

そうしないと確実に日射病になりそうな強い陽射しでした。

 

 

いつも二時間近くはお墓を離れられない私ですが、今日は日帰りとあって、そうもいかず、いつもより少し早めにお墓を後にしました。

そのあとは、住職さまにご挨拶。

お土産のお菓子折りを台にしてお布施もお渡ししました。

その時、異常な暑さに触れると、

「墓地が特に暑いのですよ。お墓からの照り返しや輻射熱を受けますから」と。

 

そしてお暇しようと、最後のご挨拶をし終わったとき、まだお若いご住職が、満面に優しい笑みをたたえ、嬉しそうにおっしゃいました。

「最近、子供が生まれました。男の子です」

 私が思わず返した言葉の、なんと失礼だったこと。

「まあ~おめでとうございます。

良かったですね~。

私も安心しました」

まるでこれでは、お姑さんの感想ですね~。(笑)

 

でも私は、本当にとても心配だったんです。

テレビ局のキャスターでいらした、それはそれはそれはお美しい素敵な奥様でしたが、なかなか子宝に恵まれないことを。

お寺さんにとっては、跡継ぎの問題は重大事でしょうから。

 

ご住職は、私の言葉を気になさる風もなく、本当に嬉しそうでいらっしゃいました。

義父は市の中心地で開業していましたから、このお寺は遠方にあたるのですが。

なぜか、かかりつけ医だったようです。

ですから、私も特別な親近感が沸いてきます。

 

 

父母の菩提寺のご住職は私はちょっと苦手だけれど(跡継ぎの息子さんは、ファンといってもいいほどなんですけれどね)。

こちらの住職さまには、私は親近感をとても持て、お好きな方です。

聖職の方に、好きとか苦手とか。

そんな選別のまなざしを向けては、罰があたりそうですが。

 

タクシーを呼びましょうか、と言われたので、お言葉に甘えてしまいました。

一息つく間もなく、タクシーで次に向かったのは、夫のいとこにあたる高齢のご夫婦宅です。

この時のお話は、次回にまた回させていただきます。

 

 

  

 

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