大雪の空

46歳から始めて嵌ってしまった山歩きの記録と野球などの雑記帳。時々帰郷中の島暮らしの日常。

隠れキリシタンの今

2011年11月06日 | 教会巡り/島歩き
先日の頭ヶ島からの帰りのバスでの出来事。

俺が教会巡りで歩いてるんだと運転手に話したら、
なかなかに興味深い話を始めた。
客が俺一人で話し易かったのだろう。
さて、その話とは隠れキリシタンはまだ残っていて、
後半の超難関の島の若松島に一集落あるという驚愕の事実だった!

こんな時代なのにまだ隠れているとはなあ。

彼にその隠れキリシタン信者が「自分は隠れ」だと言って話してくれた由。

実際は隠れキリシタンと公言してるから、厳密な意味では“隠れ”てはいないんだが。

若松島には教会が三つあるが、当然ながらここでは無い訳だ。
彼らにしてみれば「隠れキリシタンの里」なんてちゃんちゃらおかしくて、
「元隠れキリシタンの里」と呼称して欲しいだろう。

現在ある教会の信者はカトリックの信者なんで、大半が明治の禁教令撤廃後に
カトリックへ“改宗”した人達の子孫なんだろう。

その隠れキリシタンの実態は納戸神を祭り、おらしょを唱えているのだろうが、
宗教に関わる事は特別の人達以外には絶対に他人に見せないらしい。

隠れキリシタン信者の宗教が厳密に言えば、キリスト教を母体にした土俗宗教なんだから、
キリスト教へ改宗したというよりも、入信したというのが本当のところだろう。
そんな宗教が広まる訳も無く、現在の信者達が亡くなれば、数十年で消えてしまうのでないか。

明治から今まで、密かに伝えられてきたのだからまだまだ伝えられて行くとも考えられるが。

何とも興味深過ぎる話で、ネットを検索したら、若松島に二つとあと一つ
隠れキリシタン集落があるという記事があった。
運転手の話では若松島には一つという話だったが、
隠れキリシタン同士も隠してるんだろうから、二つが正しいかも知れないし、
実際はもっと隠れているのかも知れない。
コメント (2)
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