音楽の喜び フルートとともに

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感性

2008-06-11 00:24:10 | Weblog

今日の写真は擬宝珠のつぼみ。葉の形が仏様の宝珠に似ているので、この名前がついているそうです。
子育てサロンのお手伝いをしました。4ヶ月~3歳児がお母さんと、約20人来てくれました。
今日は幼稚園の一部屋を借り、園庭開放。
開放的な教室でのサロンは、初めて。歩ける子どもは、お砂場でどろんこを楽しんだり、大きな滑り台を楽しんだり、小さな子どもたちは半戸外の教室で、気持ちよさそうにごろごろしていました。

赤ちゃんや幼児は、感性抜群。フルートでアヴェマリアなどを演奏すると、はじめは驚き。さっきまで、もぞもぞ落ち着かなくしていたのに、急に体を緩め、ゆったりと、寝転んで、うっとりと聴いてくれます。(…今日演奏したわけではないですが)

その姿を見ると、私は本当に癒されます。音楽の持つ力を目の当たりにして、逆に私がこれほども音楽の持つ力を信じていなかったなぁ。って気持ちになります。
小さければ小さいほど、音楽を全身で味わってくれていることがよくわかります。

この感性、感受性が大人になるにしたがって失われていくのはなぜなんでしょう?
TVで小澤征爾が長野の中学生にオーケストラを届ける活動をしているのを取材していました。オーケストラは素晴らしく感動しましたが、もっとも私が感動したのは、一般の中学生のお礼のコーラスに小澤征爾が涙を流して感動したこと。失礼ながら演奏がすごかったからではなく「ここに来るのがいやな子がいたかもしれない。歌うのが苦手な子もいたかもしれない。でも、一生懸命歌ってくれた、その心を思うと本当にうれしい・・・」涙で途切れるんです。

子どものような人だと思いました。恥ずかしいくらい、素直で、心からの言葉だと思いました。こういう感性を持ち続けているからこそ、小澤征爾なんだともおもいました。

いつの間にか私もあちこち硬くなっています。赤ちゃんに学んですこしでも心をやわらかくなった気がしたサロンでした。