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改正児童虐待防止法

2008-06-23 00:21:57 | Weblog

擬宝珠の花が咲きました。お行儀悪く伸び伸びとしています。

今日は虐待防止法(2000年施行)が4月に改正されたので、お勉強です。

総務省のHPに全文載っています。
http://www.ron.gr.jp/law/law/gyakutai.htm

全文読んでみました。今回の改正では、児童相談所や警察などの介入権を、より使えるように強化したこと、各機関の連携強化。

「児童の権利利益の擁護に資する。」(第一条)という言葉が入ったこと。

まだ、留意するにとどまりますが、

「何人も、児童の健全な成長のために、良好な家庭環境および近隣社会の連帯が求められていることに留意しなければならない。」(第4条7)
と、地域の連帯が求められていること。

「児童の親権を行う者は、児童のしつけに際して、その適切な講師に配慮しなければならない。」(第14条)

「児童の親権を行うものは、児童虐待に係る暴行罪、傷害罪その他の犯罪について、当該児童の親権を行う者であることを理由として、その責めを免れることはない。」(第14条2)

という文言が入ったこと。評価されていいと思いました。

残念だったのは、虐待を全ての大人からと規定できなかったこと。同居家族にかぎられてしまったことです。
大人同士で一方的に殴られたり、ののしられたりすると、傷害罪、名誉毀損になるのに、親ということで、免罪されていたのは、驚くべきことです。

よく、虐待は増加しているといわれていますが、それは誤りだと私は考えています。昔は罪名さえなかったし、親が子どもを叩いて育てるのは当たり前とされていました。叩いて子どもが死んでも事故死とされることも多かったといわれています。名前がつくというのはすごいことです。人々の意識が虐待に注目するようになったことで、通告、報道され、虐待の情報が行きかうようになったと考えられます。

私も、10年前に、虐待児童に係わりましたが、そのときは通告しても、法律が無いので警察は介入できず。学校は家庭の問題として、取り合わなかった。結果として夜中の2時に児童が足を12針縫う怪我をし、それでも、大人たち、医者、先生専門職が関わっていながら虐待とは認知せず。近所の方からの通報で、学校が親を呼び出し、「虐待していませんか?」と親に聞くという不適切な対応で、一家は転居され行方がわからなくなったという経験をしています。

そのときの悔しさ、悲しさが、今の活動につながっています。

本当につながるのは難しいし、私は人間関係はとっても苦手です。音楽と対話している方が楽しい…でも、なんていうか、それではだめなんですね。それでは、自動演奏や、CDで充分。私はやっぱり、人間が演奏する、人間のための音楽。そういう音楽を求めたい。
そのためにも、子どもへ希望をつなげたい。そんなことを考えています。