音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

場所の音を聴く

2009-07-15 21:26:20 | 音楽

カサブランカが咲いていました。見事と言う他無い美しさ。ゆりを見るとアルフォンス・ミュシャの「百合の中の聖母」を思い出します。ミュシャと言えば、パリ時代の広告が有名で、百合もそのときに描かれた花4部作の「百合」が有名ですが、チェコスロバキアに帰ってから描いた「百合の中の聖母」は百合に包まれた聖母がチェコスロバキアの民族衣装を着た少女を見守るように立っていて、清らかでしかし、力強いです。
ミュシャを故郷に向かわせたのは、1908年アメリカに招かれた時に聴いた、ボストン交響楽団の演奏したスメタナの「わが祖国」だそうです。

今日は、ファミリーポートひらかたのホールをお借りして、Sさんとアンサンブル。
もと、幼稚園のお遊戯室で、天井が高くよく響きます。気持ちいい。
とても、うまくなったような気分。

気分だけではなく、自分の音をよく聴いて演奏し、しかもリラックスしているから、普段よりいい演奏に当然なります。残響の少ない部屋でも同じように聞ければいいのですが、聴いているけれど聴いていない。聴くところが違うのではないか?と最近思うようになってきました。

うまい人は、自分の体の中でなっている音、周りで鳴っている音、そして、部屋全体に反響してなっている音、これをバランスよく聴けているような気がします。特に最後の反響は、よく響く場合はいいのですが、残響の少ない部屋の場合とても難しい。けれど、これを聴くことで、不可能な音量で演奏しようと、一生懸命吹き込んだりすることが減るような気がします。

明日は、普段の自室で、この理論を確かめたいと思います。