音楽の喜び フルートとともに

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アンサンブル フィオーレ ディ オオサカ

2009-07-25 22:39:42 | コンサート

今日は、フェニックススホールで、「アンサンブル フィオーレ ディ オオサカ」の2年に一度のコンサートに行ってきました。

大雨にも関らず、盛会。
メンバーは、すべて樟蔭大学のマンドリンクラブOGです。出演者は30数名ですが、客席、ロビーも同窓会状態です。

プログラムはファルボ、マネンテ、ラヴィトラーノ、アマディ、アレグレッティのマンドリン、プレクトラム音楽。カンツォーネ、ヴェルディと、プッチーニのオペラの編曲。

そして葛原睦子さんのソロはカラーチェの前奏曲第二番。
マンドリンと言う楽器の表現をあますところなく引き出して、素晴らしい演奏でした。

今回は3部を客演指揮者の高橋五郎さんを招いての演奏でした。3部にもマンドリンオリジナル曲を3曲もってくるなど、高橋さんのプレクトラム音楽への思いが伝わってくるプログラムで、美しい演奏でした。

改めて思うのは、マンドリンの音色、技術、演奏の基礎が共有されていることの持つパワー。

私達の学年は12人、うち4人が出演。5人が今回は演奏を聴きに来ていました。
この時のメンバーは深い絆で結ばれています。
若い頃は未熟です。でも、真剣に取り組んだ。音楽を演奏する。技術を高める。曲を理解する。不可能に思えることを可能にする。もっと、深く、もっとうまく。そして、限界を突破できたと思える瞬間が何度かやってくる。仲間同志支えあい、レベルを少しでも引き上げる。あんなに密接に一つの目的に向かって人と関ったことは無いような気がします。先輩から後輩へと引き継がれていく音楽への姿勢。

人生で、やっていることは、それぞれに違うけれど、そういうものは失われない。

「不可能とか、思いたくないんねん。」コンサートの後、夕食を食べながら、友達が私に言ってくれました。
彼女は音楽を続けてはいないけれど、子どもを育て、パートで働きながら、資格を取って、聞きながら「そうか、こういうところ同じだなぁ」

私もフルートをあきらめたくない。仕事して、結婚して、子どもを持って、子どもは大変でした。でも、音楽だけは続けたかった。これ以上もう続けたり、向上するのは不可能だと思えた事もあったけれど、あきらめないで続けているのは、この時の体験があったからだと演奏を聴いていて思いました。

バンザイ 樟蔭マンドリン ソサイエティ