音楽の喜び フルートとともに

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理性的であれ

2009-07-28 21:19:32 | 音楽

大阪にもハイビスカスが咲いていました。

母が入院して3週間。ようやく外泊許可がおりたのに、風邪をひいて病院に足止め。心配して行ったら、熱は微熱らしい。もって行ったアイスを一緒に食べて、マッサージ。理学療法は、足しかしないらしい。肩こりでパンパン。「肩もしてくれたらいいのにな。肩こりから風邪ひくわ。」父には「タオルを持ってきてってお父さんに言ったら、使い古したタオルとか、ちがうのばっかりもってくるから、あれ持ってきて。」相変わらず口は元気な母です。
あれは、妹が用意していてくれました。妹は子ども達と北海道旅行から帰ったばかり、さすがにすまなそう、いつもよりお土産が多かったです。気にしなくてもいいのに。でも、ありがとう、気持ちがうれしかったよ。

録音して聴いていると、無駄に息を吹き込みすぎているところが多々あります。息が足りないと、音は細くなってしまいますが、吹き込みすぎると、音が割れて嫌な音が出ます。高音域でフォルテなんて書いてあったり、感情が高まってくるところなど、吹きすぎです。

そこを気をつけて吹くと、今度はこじんまりしてつまらない演奏になってしまいます。
感情が先走らないようにしつつ、ビブラートと音量に注意を払い、計画的に盛り上げる。

「理性を手放すな」

今日の自戒はこれです。

トスカニーニの辛らつな言葉を思い出しました。
「たいていの指揮者は自分の演奏や、指揮棒を振るうことにうっとりしている。私は、酔うことなど決して無い。絶えず、目覚めている。」楽譜の細部まで覚えて明晰な分析をし、80歳を過ぎて、記憶の衰えを感じたときに自ら指揮を辞した彼は、熱い感情を表現し熱い音楽への感情を抱きながら、感情に溺れることはなかったそうです。