音楽の喜び フルートとともに

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調整

2009-10-31 21:35:16 | 音楽

梅田は、いつもは平日に来ますが、楽器の調整で土曜日にやってきました。淀屋橋を上がると、大川に大阪水上バス「アクアライナー」が航行していました。
少し歩いてアメリカ領事館前までくると、御堂筋を南下する水陸両用バス「チャレンジャー」に出会いました。
良いお天気で、休日気分が盛り上がります。

「今日は、どこか不具合なところありますか?」5月の調整会では、風邪で苦しそうだったリペアーマンも今回は元気そうで、私も嬉しい。
「D.D#トリルキーのタンポが茶色なんですが。」
「はいはい、わぁ、まっ茶、茶ですね。変えましょう。」
「買ってから多分一回も変えてないんです。」
「えーっと。」楽器の品番を見て「じゃあ、8年近く変えてないってことですね。」あらぁ、買って8年でしたか。10年は経っていないと思っていたのですが、そんなに。

「東京のコンベンションでもお見かけしましたよ。」と声をかけると「来られてたんですか。」
「全部、試奏して回りましたよ。やっぱり、パウエルがダントツでよかったです。」国内、海外のメーカーが出展するブースのことです。
「ありがとうございます。」
「でも、へインズも、良い線行ってましたよ。良い音がしてました。」実は、すごく気に入ったのがありました。
「そうでしょうとも、パウエルの職人が大勢へインズに行っていて、これなら、パウエルと一緒やないか。といってるんですよ。」
「それでなんだ。似ていましたよ。パウエルと。ただ、価格が高すぎて手がでないですがね。」

「国内のメーカーに変った音のがありましたよ。えーと、なんていったかな?スズキ、イトウ、いえいえ違う。タカヤマ…??」記憶力の薄い私です。
「アキヤマでしょ。」
「そうそう。」
「あそこは、ルイ・ロットとかオールドフルートを再現した音と言うのを目指していますから、コアなユーザーがいるんですよ。」
「ああ、そうだったんだ。なんだか変った音やなぁ、と思ったんですけど、こういう音もありだなぁ。って、思えて。その理由がわかって、今、納得しましたよ。」すっきり。

音を追求するメーカー、販売する楽器屋さん、リペアマン、大勢の働く人々が音楽を支えています。こういう人たちが誇りをもって、誠実な仕事をしていることを知れば知るほど、楽器がいとおしく大切に思えてきます。演奏していても、一人ではないと強く感じます。今日も、楽器だけでなく、私も元気になりました。

午後から、Yさんとランチ、ランチの後はデュオの練習。実は、1週間ほど前に道で偶然会って、約束しました。彼女もパウエルユーザーで、彼女が「こういうところで聞くとわからないけれど、ホールなんかへ行って演奏すると、他の楽器とは全く違うよね。」というと、「そうそう、遠鳴りがするよね。」と私。
デュオもパウエル同志だと、やはり、音色が似ていてハーモニーが増幅される感じ。これこれ
楽器に負けないよう私もがんばらなきゃ。