まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

『かもめ食堂』

2006-04-05 16:36:20 | Weblog
観てきました。好きだわ、こういう映画。
何でもない日常を、静かにユーモアをまじえて淡々と普通に描くという手法。

小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ。個性派3女優さん。どこにもいそうでやっぱりいないよな、というお3人。役にすーっとなじんでいて何の違和感もない。

フィンランドの港町で「かもめ食堂」をやっている小林さん。どのような経緯でそうなったかは何も分からない。
目をつぶって指差した所がフィンランドだったから来たと言う片桐さん。その背後関係は何の説明もない。
20年もの両親の介護から解き放たれて、人々がよさそうと言うことでやってきたもたいさん。それ以上のことは何も分からない。
相手にずかずか入っていかない距離感と、それでいて、暖かい心には繊細に反応できるい柔軟な3人が「かもめ食堂」という舞台で、毎日をコーヒーを沸かし、シナモンロールを食べ・・・・最後にはおにぎりをフィンランドの人たちにも食べてもらう。

「大事な物ってあるかしら。」
「誰でも淋しい心や悲しい心をもっているのね。」
「あなたは、それでいいのよ。」と肯定されたなんとも癒された気持ちになりました。

この映画も出演者の声のトーンが高くありません。そしてバックの音楽がほとんどない。音は、やかんの音、揚げ物の音、コップに水を注ぐ音・・等々の生活音だけです。それがとても心地よかったです。
コメント
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