まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

嫁勤め

2009-07-28 12:36:57 | くらし


太極拳仲間の大先輩、コシオさんちは、母の介護施設の道筋にあるから、行き帰りに必ず通ります。
いつ通っても玄関ドアが開いています。
紺色の透けた長い暖簾がかけてあるけれど家の中は丸見えで、玄関から通じる長い廊下の奥までようく見通せます。
廊下はいつもピカピカに磨かれて光っています。

玄関前のたたきには打ち水が。
もちろん落ち葉が固まって汚れているなんてこともありません。
そういうことがあれば、コシオさんが長期出張をしているときだけ。

「コシオさん、いつもドアが開いているねえ」と言うと、
そういんだっちゃ、私は風を入れてえ性でのう、裏から表からぜーんぶあけとるんだがさ。冬だって10分も20分も開けたまんまにしとるや。と。

「廊下もいつ見てもピカピカで。私は鏡にしたいくらいだわ」ほんとにそうなのです。
まあ、ばかみてえな。歪んで見えるや。
なんて謙遜するから「ちょうど私にはいいっちゃ」って大笑い。

冬はモップさ、夏になるとぞうきん掛けするのんさ。
水を撒きてえ性だろ、そらし、ぞうきん洗ったバケツの水は必ず外に撒くや。って。
「えっ、コシオさん、ぞうきんすすぐの?」とおバカな間抜けな質問。
あたりめらねかっちゃ、あんたすすがせんかっちゃ。
と聞かれたから、「うん、だらしないから要らん布で拭いたらすぐ捨てるが。だから、バケツは使わせんよ」と答えたら、
まあ、ばかみてえな、ほんとらかっちゃ。と一蹴されて。
そんなだらしないことをする人がいるなんて信じていただけません。

でも、ほんとなのです。雑巾バケツは不要なのです。
そんなわけですのでコシオ家ならずとも決して嫁勤めはできません。

コメント
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