まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

『草の道』

2009-09-13 13:24:01 | くらし

今日の日曜美術館は、画家犬塚勉さん「私は自然になりたい」。
7月に放映されたアンコール放送だ。このときもすごい画家がいるものだと思ったけれど、今回も魅入ってしまった。

    「梅雨の晴れ間」

写真ではない、あくまでも精密に描かれた絵だ。
視聴者の皆さんには写真のように見えるけれど、実物の絵の前に立つと、五感に訴えるものがあると、一つ一つの命が匂い立つと。

佐渡のどこにでもある風景で。
何の変哲もない風景。これが命輝いて見えるというのは分る気がする。
ほんのたまにではあるが、日常広がっている風景に感じ入ることがあるから。

で、この絵をじっと見ていたら、人形作家 高橋まゆみさんの作品集『草の道』が思い浮かんできた。
むかし、その昔、田舎にいたお年寄りたち。今でも時々見かけるけれど・・・
こんな体つきでこんなポーズでこんな表情をしていたな、としみじみしてしまう。

おばあちゃんの下着の襟の開き具合
内股になっているぽっこりした足
おじいちゃんってベルトをぎゅっと締めないで微妙にたるんでいる
認知症になったおばあちゃんを迎えているおじいちゃんの表情、おばあちゃんの履物が左右ちぐはぐになっていることで分らせるなんて・・・

どの人形たちも懐かしい。
中でもお気に入りは 
 「頑固ばーさんの家出」  
お世話さん 気合ひとつで家を出る あんな鬼嫁 話すもしゃくだ

http://www.1-light.com/dollart.htm 高橋まゆみ~創作人形の世界

コメント (2)
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