まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

『あなたへ』観てきました

2012-09-04 12:46:24 | くらし

 大切な想い 大切な人に 届いていますかー

 


「どうだった?」と聞かれれば、「まあまあ」と答えるかな。
「まあまあって何よ」と問い詰められれば・・・
「もうひとひねり欲しいのよ、あとちょこっとでいいから」と言いたくなるわけ。

ツヨシクンが出ていなければ、いくら淡々と日常が進んでいく映画が好きな私でも、
観に行こうとは思わなかったな。うん、でも観てよかった、今も何となく心に残っているからね。

亡き妻から「私の遺骨を生まれ故郷の海に散骨してほしい」という絵手紙と局留めになる封筒が届く。
富山から妻の生まれ故郷の平戸までの車旅。
私も健さんと一緒に、平戸までの旅をする、絵手紙という形での遺言を第三者に託した妻の想いを考える。
途中。
「旅」と「放浪」の違いや山頭火の句集の話をするたけしさんに会う。
いかめし販売員のツヨシクンと佐藤浩市さんに会う。
平戸について余貴美子さんの食堂に飛び込む。娘のはるかちゃんと結婚相手の三浦君と会う。
それぞれの人たちとのほんの束の間の結構重い触れ合い。心の奥に抱えているもののやり取り。

たけしさんもツヨシクンも浩市さんも、健さんに何事もないような表の顔を見せるが、それぞれ裏に悩み深い顔がある。
このそれぞれの方たちのエピソードに物足りなさを感じるのでして。
で、浩市さんエピソードはなくてもいんじゃないか、美しい平戸の海に散骨して、妻の若いころの写真を
偶然写真館で見つけて(チラシ右)
「ありがとう」という場面で終わってもいいんじゃないの。なんて勝手な感想を持つ。
そんな不満もあるけれど、それはまさておき、贅沢な時間を過ごさせていただいた。


スマステーションで健さんに「役不足」だったなと言われ、あちこちで物議かもしたらしいツヨシクンの演技。役不足って正しい意味は、「素晴らしい役者に対して、役柄が不足している」という意味、
つまり能力のある人につまらない仕事・簡単な仕事をさせるという意味だそうですが。 
だからね、健さんは大いに褒めていたのにね。ツヨシクン、明るいお調子者の顔の裏に隠している深い悩み。落差のある演技。お見事でした(甘くなる)。応援のし甲斐があるわ。

大滝修治さん、すごいです。画面に出てきただけで、老漁師の人生全てが現れるお顔。
「美しい海だった」の言葉。
ラスト近いからここで終わってほしかった。

それにしても、一番大きなスクリーンの客席、私が一番若い(ほんと)くらい。
後ろ半分の座席がシニア層観客で埋まっていたの。
数少ない映画鑑賞今までで初めて見る光景。
素敵なことだわ、健さん観に映画館訪れるなんて。

あっ、先ほどのニュースで知った。モントリオール映画祭 特別賞、おめでとうございます。

コメント
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