まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

年を自覚する

2016-02-09 07:54:21 | くらし

先月末、夫が初めて町内の飲み会に参加。
誘ってくれる方がいて、総勢10人隣駅の居酒屋での開催。
待ち合わせがバス停。なんでバス停かなと思ったら、やはり。
「俺のほかみんな無料パス出してたよ」って、その時点からおかしくて。
電車は運賃がいるものね。

どうだった?と聞くと
入れ歯と補聴器の話で盛り上がってた、そうな。
入れ歯が合わないだの補聴器はピンキリがあるだの。
挙句の果てには「もっと大きい声で話してくれ」と言われたと聞いては笑っちゃう。
二人しかいない我が家「何でこんな大声でしゃべるんだろうねえ」と自重し合うくらいの大声なのにね。
ま、あと4,5年もすると我らもそうなるよ、なんて。

で、私の元同僚職場定例会。
SMAPやベッキーさんの騒動の解説者がいたりして(私ではありません)盛り上がり。
それはそれとして「ね、いつ年だなあって思う?」とお決まりの話題に移行。

朝起きたとき手がこわばってるのよ、おっかしいよね。
睡眠時間が短くなったわ、途中で目が覚めるしね、1回目が覚めるとその後なかなか寝られないわ。
9時就寝が10時になったというから、他の皆は驚くやらなにやら。
極めつけは、
「もう何もかも面倒くさいのよ」のひと言。
あまりにズバリでその後が出ない。
いかんいかんとおひとりが「私3月シチリアに行って来るのよ」と話題提供。
私以外の二人は既にシチリア行ってきているから、いかにシチリアが素晴らしいかを語りつくす。
おー、明るく終わってよかったわ。

そんなこんなのときに関川夏央さんの『やむを得ず 早起き』を読んだ。
日本の65歳以上74歳未満はおおむね元気だから、彼らを「晩期中年」ということにして働いてもらおうですって。
「晩期中年」ね、呼び名もいいわあ、高齢者よりは。
年を取ると早起きだから早朝5時から11時までを晩期中年が担当して時給は千円、受け取りは半分として残りは
若い者に。
うーん、なかなかのアイディア。

そして「三屋清左衛門残日録」の話。
三屋清左衛門は51歳で引退して物語の終わりには54歳になる。
読み返すたびに(当方が年を重ねるたび)清左衛門は若いなあと思うそうな。
そして、嫉妬心が沸くのは、まだ50代前半なのにちゃんと老人の自覚があることだ。
オレたちは、いくつになったらちゃんと老人になれるんだ?と。



そうそうそこよ、身体や行動は十分高齢者と思い知らされるのに気持ちだけが高齢者になりきれない自分。
なんなんだこれは、と思っていたら「ちゃんと老人」になるかいなかの自覚、そこなのね。
関川さん、昭和24年生まれか。 

日残りて昏るるに未だ遠し

「三屋清左衛門残日録」文庫本があるわ、読み返そう。 

 

コメント
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