まい、ガーデン

しなしなと日々の暮らしを楽しんで・・・

『夏目漱石の妻』

2016-10-10 09:57:01 | TV

土曜ドラマ『夏目漱石の妻』を観ている。いやあ面白いのなんの。
このところ観るドラマがみななんとなく物足りなかったから、次回が待ち遠しくて。

ドラマ視聴選択はほとんど演技陣で決めるから、主役お二人があまり好きじゃないこのドラマは端から観る気がなかった。
ところがこの時間にいつも観ていた番組が枠移動になって、あああとチャンネル回したら。
はい、大正解。私の好みにドンピシャでして。
すっかりはまってしまって。

おとといは第3回 「やっかいな客」
漱石の養父が(竹中直人さん)が落ちぶれていて漱石に金の無心にやって来る。
漱石が実父の元に戻ったときの念書「不実不人情にならぬように」という念書を携えて。

いやあ、この念書を巡っての漱石・鏡子お二人の対応が対照的で素晴らしい。
胃痛がさらにさらにひどくなって転げまわっている漱石。
妊娠中の身でありながら天井裏に隠してあったへそくりをつかみ、
雨の中、下駄も脱げずぶ濡れになりながら養父を追いかけていって念書を取り戻す鏡子。
念書取り返すまではと、一歩も引かない凄い迫力。
漱石は「ぼくは君のように強くない」と言うけれど、ただのお金持ちのお嬢さんだった鏡子さんがここまで強くなったのは、
やはり、気難しい漱石との夫婦生活のたまものだと思うわ。 

頭脳明晰で几帳面、しかしとんでもなく気難し屋の漱石。一方、大らかで、自分の考えをすぐ口にする鏡子。
正反対の二人は、時にぶつかり合い、時に支え合いながらも、やがて、かけがえのない家庭を築いていく。

ホームページのの紹介文のとおりね。
漱石を演じる長谷川博己さん、右目右眉だけがぐっと開いたり上がったりして。
漱石の神経質な感じをよく表現しているなと感心したわ。
鏡子役の尾野真千子さんはいうまでもない、って初めて見るけれど。
漱石に「ぽんぽんぽんぽん子供産みやがって」と捨て台詞はかれて。
尾野さんその言葉をそのまま 「ぽんぽんぽんぽん」 と言うのよ。
その何ともおかしみのある言い回し、表情、見ものでした。

コマーシャルなしで1時間15分のドラマ、見応え十分。
次回最終話。

 

 

コメント
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