夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『全力スマッシュ』

2015年11月10日 | 映画(さ行)
『全力スマッシュ』(原題:全力扣球)
監督:デレク・クォック,ヘンリー・ウォン
出演:ジョシー・ホー,イーキン・チェン,ロナルド・チェン,エドモンド・リョン他

シネマート心斎橋で3本目。3本とも同じスクリーンで鑑賞。
端っこの席が好きな私、ハシゴするときは右端左端と変えるのですが、
チケット購入のさいに「3本とも同じ席になさいますか」と聞かれ、
まぁそれでいいかとすべて同じ席で。まるで「私の席」。(^^;

中学のとき、バドミントン部に所属していました。
1年のときに初めて出場した市民大会で2位に。
このときは自分が表彰台に上がれるなんて思ってもみなかったものですから、
決勝戦に進むまではまったく緊張せず。大接戦の末に敗れて(笑)悔し泣き。
しかしこの2位で欲が出てしまったのか、次の大会からは極度に緊張、
練習のときはいいのに、本番ではメロメロのメタメタ。
先生からも「ええもの持ってるのになぁ」と苦笑いされたことを思い出します。

そんなふうにメタメタでしたが、やっぱりバドミントンは好きでした。
高校ではなぜか座敷で活動するのが主の文化部へ入りましたが、
勤めはじめてからは仕事帰りに近所の体育館へ行ったり、
職場の地下に即席のバドミントンコートをつくって、何人かと試合したり。
それからは遠ざかっていましたが、香港のバドミントン映画と聞いたら血が騒ぎます。

かつてバドミントンの女王として長らく君臨していたサウ。
しかし短気な性格が災いして、試合中に暴力事件を起こす。
バドミントン界からは永久追放処分となって10年。
今は兄が経営するレストランで雑用をこなす毎日を送っている。
夢も目標もないから、兄も呆れる、食っちゃ寝るだけの日々。

ところがある晩、シャトル形の隕石が落下するのを見たサウ。
誰も信じてはくれないが、これはバドミントンの神様からのお告げにちがいない。
期せずして、前科者なのにバドミントンに目覚めた3人組と出会い、
サウは3人組のリーダー、タウからコーチを頼まれる。

こうしてタウ、片腕のチウ、弱視のクワンの特訓を開始するサウ。
3人組とともに暮らすアル中のクンクワンは、実はバドミントンの師匠らしい。
クンクワンが言うには、「いくら点を取られても決して諦めるな。
諦めなければ逆転できるのがバドミントンだ」。

彼らと練習をするうち、忘れていたバドミントンへの情熱がサウの胸に戻ってきて……。

この手の香港映画といえば『少林サッカー』(2001)。
バドミントンでもてっきり火を噴くシャトルが出てくると思ったら、
意外や意外、ちゃんとしたバドミントンの試合。
ライバルが強風吹き荒れる中で差し出したシャトルは鉄製でしたが、そのときぐらい。
バドミントンをまたやってみようとは思わなかったけれど、試合は観たいと思いました。

『ピッチ・パーフェクト』(2012)を凌ぐゲロシーンがちょっと。
これは絶対要らんから。勘弁して。

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