夜な夜なシネマ

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『コードネーム U.N.C.L.E.』

2015年11月23日 | 映画(か行)
『コードネーム U.N.C.L.E.』(原題:The Man From U.N.C.L.E.)
監督:ガイ・リッチー
出演:ヘンリー・カヴィル,アーミー・ハマー,アリシア・ヴィカンダー,エリザベス・デビッキ,
   ジャレッド・ハリス,ヒュー・グラント,ルカ・カルヴァーニ他

109シネマズ箕面にて、前述の『グラスホッパー』とハシゴ。

予告編がとても面白そうだった本作。
1960年代に人気を博したTVドラマ『0011ナポレオン・ソロ』のリメイク。
アメリカでは1964年から1968年にかけて、
日本では1966年から1970年にかけて放映されたそうです。
第1シーズンはモノクロだったというのですから時代を感じます。

1960年代前半のアメリカvsソ連、東西冷戦の真っ只中。
アメリカCIAのエージェント、ナポレオン・ソロはベルリンへと向かう。
目的は、東ベルリンの自動車整備士ギャビー・テラー(♀)を確保すること。
ギャビーは天才科学者ウド・テラー博士の娘なのだが、
博士は核兵器をめぐる国際的陰謀に巻き込まれて行方不明中。
ギャビーも狙われることはまちがいなく、ソロは彼女を守らねばならない。

案の定、ソロがギャビーと会った直後、
ソ連KGBのスパイ、イリヤ・クリヤキンが自動車整備工場へやってくる。
なんとかソロとギャビーは脱出するが、クリヤキンのしつこいこと。
CIAで最も有能とされるソロもクリヤキンの仕事ぶりには舌を巻く。
それもそのはず、クリヤキンは史上最年少でKGBに入った超エリートだった。

翌朝、ソロがCIAの上官に呼び出された場所へ出向くと、
そこには同じようにKGBの上官から呼び出されたクリヤキンが。
上官によれば、ナチスの残党が凶悪な犯罪組織と手を組んで、
核兵器を用いた国際テロを計画していることが判明。
世界の危機を前にして、なんとアメリカとソ連が手を組むことにしたと言う。
顔も見たくない相手なのに、ソロとクリヤキンはコンビを組むハメに。

仕事の仕方も考え方もまるで異なるふたり。
それでも、ギャビーを守り、博士を救出し、テロを防止するというミッションのため、
しぶしぶ一緒に行動を開始するのだが……。

ところどころ話がややこしくて、ついていけなくなるんです。
だけど、ついていけなくなったことを感じさせないテンポの良さ。
ソロとクリヤキンの掛け合いはありがちだけど楽しく、スベらない。

ソロ役のヘンリー・カヴィルは、ジェームズ・ボンド役の最終選考にまで残っていた俳優。
ボンドには若すぎるからと落選したそうですが、色気のある格好よさ。
対するクリヤキン役のアーミー・ハマーは、
『白雪姫と鏡の女王』(2012)のダメ王子役が印象に残っていましたが、
それを忘れさせる生真面目なスパイ役を好演。
オイシイ役どころのヒュー・グラントはすっとぼけぶりが相変わらず○。
可愛いギャビーと美人悪党ヴィクトリアの髪型や60年代ファッションも楽しめます。

デヴィッド・ベッカムがカメオ出演しています。
クリヤキンの上官がスライドを用いてソロのことを説明するさい、
映写技師として登場するのがベッカム。
モソッとしていて全然スターらしくない様子が可笑しいので、お見逃しなく。

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