夜な夜なシネマ

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父、骨折。入院までの顛末。

2015年11月21日 | まるっきり非映画
父、骨折。入院までの顛末をネタにさせてもらいます。

3日前の昼休み、ダラダラと過ごしていたら、
人事係から「お昼休み中にすみません」と電話がありました。
「京都国立博物館のお客様サービス係の方から連絡がありました。
お父様が京博でお怪我をなさったそうです。
京博向かいの病院に電話をかけてください」。

なんだそりゃ。なぜに京博、そしてウチの人事?
呆気にとられてよくよく聞けば、京博で転倒した父が、
「娘が○○博物館に勤めている」と言い残して病院へ自力で向かった模様。
国立博物館のよしみでかどうか、
京博の方が気を利かせてお電話をかけてきてくださったようです。

ところが、ウチの博物館といえども広し。
どこの部署にいるのかわからないから、京博の方はウチの代表番号へ。
守衛室のみなさんなら、私の旧姓現姓どちらもわかってくださっているのですが、
新しい電話交換室の方は、旧姓で言われても誰のことやらわからない。
そこで人事係にかけてみたら、そこでもわからない。
悩む人事係員に、そのお向かいの席の男性係員がひとこと。
「それって、4階の○○室の○○さん(=私)のことだと思います」。

私、職場のごくごく一部の有志で構成されている某球団友の会の会長(笑)。
その男性係員が友の会メンバーだったおかげで電話が繋がったというわけです。

その後、徐々に判明した詳細。

昭和5年生まれの両親は、年相応にいろいろあるものの健在ですが、
読書と将棋と囲碁が趣味の父が、散歩以外にひとりで出かけることはまずありません。
忙しく出かける母にたまについていく程度。
父がひとりで京都にいることなんてあり得ないと思ったらやはりそう。
ふたり一緒に出かけて、母は用事を片付けに京都の別の場所へ。
15時半に京博で待ち合わせているとのこと。

たまに派手に転ぶんです、うちの父。
以前も猿沢池の前で転んで大騒動、台湾ではエスカレーターから落っこちたし。

ただの打ち身かと思っていたら、大腿骨骨折。
父の携帯を母が持っていったそうなのですが、
弟と私で母の携帯を鳴らしつづけるも、14時になってもまったく応答なし。
仕方がないので、京博に電話をして、
85歳の腰の曲がった女性を見かけたら声をかけていただくようにお願いしました。

博物館つながりといえども何の面識もなく、
同じ館員が探すのに苦労してくれるような一職員なのに、
母がいないかどうかをずっと気にかけてくださり、
無事に連絡を取ることができました。

さて、当人の父はといえば、当日は大阪の病院にベッドの空きなく、
京都の病院で1泊して、翌朝高槻の病院へ救急介護タクシーにて移送。
先生曰く、「ものすごく痛いはず」で、さぞうるさかろうと思ったら、
がんばって耐えていたようです。
「痛くて寝られないから本1冊こんなに読んだ」と自慢されました。
見てみれば葉室麟。なんだお父さんも葉室麟を読んでるの。
父娘で同じものが好きなんじゃないかと可笑しくなりました。
その後、頭の中で数独をしていたらわからなくなり、と思ったら寝ていた、ということです。

そんな父にひと晩付き添った母は、ろくに食事をしていなかったようで、
昨日の朝会ったときはおなかが空きすぎて倒れそうな状態。
手術に入るまでに30分ほどあったので、
病院斜め前のマクドに連れて行ったら、人生初のマクドだとか。
関西スーパーに入っているマクドしか知らなかった母は、
「こんなにちゃんとテーブルや椅子があるマクドナルドもあるの!?」と感激。
いえ、このほうが普通のマクドです(笑)。

手術は昨日無事終了。今日から全体重をかけて歩いていい(歩かなければならない)そうです。
「京都の博物館まで行こうという気持ちのある85歳は、
元通りに歩けるようになる可能性が高い」と先生から言われました。

しかし人騒がせだわ~。
京都国立博物館の方々、その向かいの病院の皆様、移送先の病院の皆様、
本当にお世話になりました。ありがとうございます。
京博まで菓子折り持ってご挨拶に行かなくちゃ。

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