電網郊外散歩道

本と音楽を片手に、電網郊外を散歩する風情で身辺の出来事を記録。退職後は果樹園農業と野菜作りにも取り組んでいます。

週末農業で川中島白桃を収穫・出荷できるようになるまで

2015年08月24日 06時03分43秒 | 週末農業・定年農業
専業農家として、サクランボを主体に、複合果樹農業(*1)で経営を組み立てていた亡父が亡くなってはや八年。亡父が栽培していたサクランボ、スモモ、桃、プルーン、和梨、ラフランス、リンゴ、柿などを楽しみにしておりましたが、その中でも、とくに桃が大好物でした。



父が亡くなってしばらくは、親戚友人知人から毎年お願いしている雇人の人たちまで、要望の多いサクランボ農業を引き継ぐことに傾注してきました。なんとか週末サクランボ農業に見通しがついた頃、亡父が作っていた桃「川中島白桃」が食べたいとの願いが生まれました。私自身は、それまで消毒の頻度や着果管理の手間などを考え、週末農業ではとても手が出ない夢のような気がして、最低限の剪定は行いながら、収穫はあきらめておりました。ところが妻はそうは考えていなかったようで、裏の畑の数本の桃だけは、その間もひそかに摘花や摘果を行っていたのだそうです。でも、適時に適切な消毒をしないと、甘く美味しい桃は菌類や虫たちにも美味しいようで、病虫害でむざんに落果してしまうばかりでした。2012年に、たまたまスモモの消毒の際に、共通に適合する桃にも実施してみたところ、例年ならば全滅していた川中島白桃が、けっこう食べられるものがあることに気づき(*2)、翌年からきちんと消毒も着果管理もやってみようと考えたのが始まりです。



もとはといえば、桃が大好きな私たち夫婦の共通の目標が、桃の収穫と出荷だったわけで、三年越しの課題がようやく形になってきたことになります。先日、出荷のしかたはどうすればよいのか、農協でプロに選果のしかたや荷姿などの説明をしてもらいました。なるほど~! まだまだよちよち歩きの桃栽培、この週末から「北限の桃」川中島白桃の収穫と出荷が始まりました。しばらくは、あまり無理をしないで、空き時間を見計らって収穫・出荷作業に従事したいと思います。



(*1):果物考~「電網郊外散歩道」2014年10月
(*2):自家栽培の川中島白桃を食べる幸せ~「電網郊外散歩道」2012年9月
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