徒然なか話

誰も聞いてくれないおやじのしょうもない話

日本サッカーの現実

2006-06-13 12:52:02 | その他
 昨夜のジーコジャパンの敗戦を、マスコミでは「まさかの敗戦」だとか「予想外の敗戦」だとか言っている。ほんとにそうだろうか。日本がワールドカップに初めて出場したのはわずか8年前で今度が3回目、しかも前回はホスト国で予選免除という、まだまだ世界のヒノキ舞台では新参者だ。一方のオーストラリアは32年前の西ドイツ大会に出場しており、その前のメキシコ大会のアジア予選では、前年のメキシコ五輪で銅メダルを取った日本チームがオーストラリアに完敗している。
 つまり、オーストラリアの方が歴史的には格上なのだ。近年、たしかに日本は目ざましい進歩を遂げたが、オーストラリアだって手をこまねいていたわけではない。日本が圧倒的に優勢であるかのような報道には首を傾げたものだが、不幸にもその疑問が証明されてしまった。
 また、サッカーのような格闘技型球技はうまいチームが勝つとは限らない。それはジーコ自身が82年のスペイン大会で身をもって体験しているはずだ。日本はブラジルスタイルのテクニックはすぐれたものがあり、その面ではオーストラリアを上回っていたが、ワールドカップの舞台ではそれだけでは勝てないということだろう。まだ今大会がどう帰結するかはわからないが、いずれにせよ、日本にとって昨日の敗戦はいい勉強になったと思う。