大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

渡り順調コルリ、ヤブサメ、キビタキなど 2020.8.31

2020年08月31日 | Weblog
 いよいよ8月も終わり。なのに36度~37度。

 昨日は日曜日で鳥見人も多く、たくさんの夏鳥が観察されたと。特にコルリが13羽とウエーブ デーだったらしい。
 
 それならとちょっと期待して出かけたが、多くは抜けてしまった様子。♂若が飛騨の森、梅林南側上、音楽堂西側上、♀が飛騨の森で計4羽。

 コサメビタキは、太陽の広場東の森、天守閣東側配水池、音楽堂西側上で3羽。

 キビタキは、♀型5羽。沖縄復帰の森、豊国神社東、梅林南側、愛の森。例の白斑キビタキも観察されている。

 ヤブサメ1羽 天守閣東側配水池。

 センダイムシクイ 5羽。市民の森、沖縄復帰の森、飛騨の森、音楽堂西側上。

 エゾムシクイ 2羽 沖縄復帰の森、愛の森。沖縄復帰の森では地面に飛び降りていた。

 U君がブログを始めた。まだ不慣れで改行など不自然だが、使っているうちに慣れてくるだろう。
 U君の観察ノート(大阪城公園の観察)https://blog.goo.ne.jp/kansatu-noto 
 ぜひ応援してあげてください。よろしくお願いします (*^_^*)

 ヤマガラ 4羽 沖縄復帰の森、飛騨の森、豊国神社裏。

 エナガ 15羽+ 沖縄復帰の森~音楽堂西側上、豊国神社裏。

 その他 シジュウカラ、ハクセキレイ、メジロ、キジバト、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ

■■ヤブサメ(1992.8.27 梅林南側上)
 早朝に出かけてみると植込みの中を移動している小さな姿を見つけた。秋の渡りにはやや早いと思いながら、双眼鏡に目を当てるとヤブサメだった。
 常に暗い茂みの中を行動しているので、姿をゆっくり観察することは難しいが、極端に短い尾と白く長い眉斑で識別することはそれほど難しくない。
 幅30センチほどの細長い植え込みが続く中を、採餌しながら右や左に歩いて移動する。暗くてはっきりしないが、シルエットはよく分かるので、それに合わせて歩きながら観察を続けた。
 明るい所に全身をあらわす事を大変警戒している様子で、植込みが切れている場所は早足で移動した。
 茂みの中から少し前に出た時に撮影を試みるが、ピント合わせが追い付かず失敗を重ねた。
 一日中付き合っていると、個人的知合いのような感情も起こって愛情も感じる。色合いも地味でバランスの悪い短い尾のスタイルも、いまひとつだが可憐に見える。
 この小さな体で海を渡る姿を想像すると、いじらしく感じるが、体に似合わずたくましい精神を持っているのかもしれない。
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今日もコルリ 5羽 2020.8.28

2020年08月28日 | Weblog
 すっきりしない空模様。蒸し暑い。大阪城公園に着いたら汗びっしょり。しかもあぶら汗というか変な汗。何となく頭がボーとして夢の中を歩いているよう。無理しないようにしようと。

 市民の森でコルリを撮影する人が7~8人。だじゃれのSさんと、しばらく話しながらコルリ観察を。これは月曜日から居るらしく今日で5日目だと。なかなか美しい♂の成鳥。下面の白と背面の青がみごと。

 他に今日のコルリは、太陽の広場東の森♂1、飛騨の森♂若2、音楽堂西側上♂若1の計5羽。今秋はコルリが多い。しかも♂の成鳥がよく見られている。

 音楽堂西側上の小道を歩いているとメジロ7.シジュウカラ3、コゲラ2の混群が現れ東の方へ忙しそうに枝移りしていく。もう少しいたようにも見えたが、はっきり確認できなかった。

 その場所で混群を見送っていると、すぐ足元の音楽堂側の柵の中から 「タッタッ・タ・タ・タッ・・・」 と声が聞こえる。
 何だろうと動かずに、出てくるのを待つ。ほぼ同じ場所で10分ほど鳴いていたが、出てくる事はなく、そのまま声も聞こえなくなった。

 じっとしていたので蚊が足元に集まってきていやな感じ。気になる鳥、何?だったのだろう。ひと目でも見られていれば、見当が付けられたが全く不明。

 植物女子のAさんが市民の森でヤマガラを5羽観察と。これまで2羽の観察はよく聞いていたが、あらたに入ってきたのだろうか。

 第二寝屋川を低く、下流側へダイサギがゆっくり飛ぶ。目の前に来てコサギじゃないと。カメラは出していなかったので撮影できなかったのが残念。

 途中から小雨が降ってくる。濡れたまま歩いていたらすぐに上がったが、余計に湿度が増したような。早めに終わって、いつものベンチでビールに口を付けるが不味い。

 やはり。体調が良くないようだ。ビールの味で分かる。500ミリの缶ビールが飲み干せなくて、もったいないと思ったが捨てた。缶ビールを残すとは俺もいよいよ。んー。早めに帰って休もう。

 帰宅して大きな梅干しを口にほり込んで、柔らかい実を口中でほぐしながら、冷たい水を飲むとビールより美味い。

 そうそう、市民の森でコルリを観察している時の世間話で、キャノンEOS R5を既に手に入れた人がいたと聞く。触らせてもらったが実に素晴らしいとのこと。
 発売前から予約していたのだろう。久しぶりに欲しいと思うカメラだ。ただちょっと高価すぎて。この様子なら、これから 「EOS R5とRF100-500レンズ」 の組合わせの人が増えるだろう。
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オオヨシキリが3羽も! 2020.8.25

2020年08月26日 | Weblog
 暑い!暑い!今日も暑い!
 正直、暑さはこたえる。冬の寒さの方がいい。

 太陽の広場東の森で出会った大将から種々情報をいただき、私はショートコースを回って終わりにする。

 市民の森では山男Tさんとさかなやさんに出会い立ち話し観察情報も。
 さかなやさんが、先日から気になっていた、空堀の鳥を確認するため、暗い内から起きて頑張ったそうだ。
 結果オオヨシキリだったと。その後梅林で出合ったのもオオヨシキリで2羽も。結局この日3羽のオオヨシキリ観察撮影と。

 彼は若いし気力も体力も充実している。いかんせん私は年齢的にも・・・。
 山男Tさんは同じ年齢だが、彼は趣味が登山にボーリングと健康的、しかも酒は飲まない。20代から大酒のみの私とは大きく違う。

 いつお迎えが来るか分からないが、ぎりぎりまで好きな事をして、いっぱい楽しんでやろうと思っている。

・オオヨシキリ 3羽 上記。
・コサメビタキ 2羽 太陽の広場東の森、飛騨の森。
・エゾムシクイ 5羽 太陽の広場東の森、飛騨の森、梅林南側上桜広場。
・センダイムシクイ 3羽 太陽の広場東の森、飛騨の森。
・コルリ 3羽 市民の森、飛騨の森。
・サンコウチョウ 2羽 飛騨の森、梅林南側上桜広場~梅林
・ヤマガラ 2羽 梅林南側、梅林南側上桜広場、沖縄復帰の森。
・キビタキ 1羽 梅林南側上桜広場
・コゲラ 1羽 太陽の広場東の森~みどりのリズム
・その他 シジュウカラ、メジロ、キジバト、ハシブトガラス、ムクドリ、スズメ。

■■オオヨシキリ(2015.10.12/13 西部の空堀)
 豊国神社東側周辺ではっきり確認できない鳥が見られていると話題になった。
 植え込みの中を動く影がかろうじて見られる。飛び出すと低く飛んで隣の植え込みに移る。
 数人の部分的な写真を総合してコヨシキリと識別された。その後見られなくなったが、続いて西部空堀のススキの群生で再び見られた。識別ポイントも確認できたとのことでコヨシキリだった。
 やがてそれもすぐに見られなくなって、しばらくして今度は2羽がいると話題に。
 コヨシキリを期待して待っていると、ススキの間にかろうじて姿が見える。撮影できれば初撮影になる。若干焦って撮影する。
 しかし残念なことに、これはオオヨシキリだった。どう見てもオオヨシキリだ。飛び出して近くのクズに移ったり戻ってきたりする。
 オオヨシキリも十分な写真がある訳ではない。慎重に撮影。条件はよくない。しかし距離はあるがトリミングで記録的には十分見られる。
 同じ時期に、同じ場所にオオヨシキリとコヨシキリが現れるとは不思議。環境的にはこの2種に合う場所で大阪城公園では多くない。
 前に梅林でエゾセンニュウとオオヨシキリが同じ茂みに入っていたことがあった。よく分からないが、珍しいことではないのかも知れない。あえて言えば、コヨシキリの方が、撮影できたらよかった。
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コルリ順調に飛来続く。2020.8.22

2020年08月22日 | Weblog
 今日も地獄の暑さ。マスクしていると息が苦しくハァハァと倒れそう。大阪城公園に着くとマスクを外して回っている。
 しかし、知り合いなどに会うと気を使うので、双眼鏡にぶら下げてマスク持ってるよとアピールしている。多くのカメラマンなどが集まっているようだったら、もちろんマスクを付ける。

 不織布マスクは使い捨てらしい。ちょっと使っただけで捨てるのはもったいない、内側に除菌スプレーをかけて干しておく。
 少し使っただけで毎回捨てている娘。下までごみを捨てに行き、郵便物を取ってきただけで惜しげもなく捨てる。

 貧しく育ったので、若い頃からもったいないの精神がしみ込んでいる。マスクが捨てられない。ただし酒は別。美味しいい料理や酒には躊躇なくつぎ込んだ。
 70を超えても変わらない。大阪城公園から帰宅し数十円のマスクに除菌スプレーをかけながら、そんなことをふと思った。

 今日はコルリが多い。飛騨の森、愛の森で♂成鳥1・♂若2・♀3。♂修道館西、♂若音楽堂西側、教育塔裏。計8羽。昨日も飛騨の森と音楽堂西側上で計8羽だったと。今期コルリが順調に飛来している。

 ムシクイは、センダイが太陽の広場東の森、音楽堂西側上、豊国神社裏、飛騨の森、天守閣東側配水池などで9羽。

 エゾムシクイは、市民の森、豊国神社東、飛騨の森、水上バス乗り場などで計6羽。本種も増えてきた。

 コサメビタキは、音楽堂西側上と飛騨の森、梅林南側上桜広場で3羽。

 キビタキは、豊国神社東、修道館と豊国神社の間、梅林南側上桜広場で4羽、すべて♀型。

 オオルリ ♂若 修道館裏。

 カワセミ 北外堀1羽。

 エナガ 4羽 飛騨の森

 カワラヒワ 3羽 市民の森、第二寝屋川

 カルガモ 1羽 第二寝屋川
 
 カワウ 1羽 第二寝屋川

 アオサギ 2羽 内堀、第二寝屋川

 その他、昨日の情報ではヤマガラやダイサギが観察されたとの事。ともかく多くの鳥たちが動き出しているのは間違いない。


■■コサメビタキ(1992.10.2 音楽堂西側上)
 目が大きく地味な色合いの小さな体で枝先に縦にとまって動かず、時々軽やかに飛び立つと反転して元の枝に戻る。言葉で表すとこんな小鳥だ。
 色合いが美しい訳でもない。美しい声でさえずる訳でもない。だがその割にはバードウオッチャーの間で人気がある。
 理由は、枝先で動かず見やすい。目が大きくて可愛いなどが初心者に好まれる。少し慣れたバードウオッチャーなら、ヒタキの仲間であることや、他のサメビタキ属2種との識別が知識欲を満足させる。などではないか。
 しかし私はそれだけではないと思う。性格を感じさせるような姿や行動から武士を思わせ、日本人の心の底に響くものがあるのではないか、と言えば言い過ぎだろうか。
 出しゃばらず、控え目で目立たず、大きな声も出さず群れもせず、やることはやる。
 枝先から飛び立ち、虫を捕食し戻る動作の切れ味はみごとで、名刀正宗の一振りのようにスッパと切れている。
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コルリ、サンコウチョウ、オオルリ等々 2020.8.20

2020年08月20日 | Weblog
 夏鳥が続々到着。秋の渡りは始まっている。ただし暑い。出会った人は飲み物を持参しているようだが、十分に注意しよう。
 大阪城公園に鳥見に来て、熱中症で倒れるようでは元も子もない。喉が渇く前に水分補給。合わせて塩分も。カラスもコルリもスズメも嘴を開いてハァハァ。

 今朝は久しぶりの方々にも出会ったし鳥にも出合った。情報もたくさんいただいた。やはり渡りのシーズンはいいなーの思い。

・オオルリ ♂若1羽 修道館と豊国神社の間。
・キビタキ ♀型1羽 一番やぐら前の林。
・ヤブサメ 1羽 修道館と豊国神社の間。
・センダイムシクイ 12羽+ 市民の森、太陽の広場東の森、沖縄復帰の森、梅林南側上桜広場、梅林、飛騨の森ほか多い。
・コルリ 5羽 飛騨の森、梅林南側上桜広場。♂3♀2。大将と話していたが、西の丸庭園ほか詳細に観察出来れば、後数羽は確認できたのではと。
・コチドリ 1羽 梅林。山男Tさんが確認し東の方へ飛んだと。
・サンコウチョウ 1羽 太陽の広場東の森。なっちゃんが観察したと聞いた。
・エゾムシクイ 1羽 飛騨の森。
・その他、カワラヒワ、コゲラ、シジュウカラ、メジロ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

 先日届いた 「バーダー誌9月号」 の特集記事は 「迷鳥の教科書」 これを読んで思い出した。頭の片隅にあって気になっていたこと。
 少し前に紹介した 「日本の渡り鳥 観察ガイド」 文一総合出版 2019 の中の一文。渡りのコースの件。

 要約すると、「オオルリやキビタキの渡りのコース、九州トカラ列島以北から中国大陸へ直接行き来している可能性が高い。なのでオオルリやキビタキは奄美以南の南西諸島では少ない」

 これに驚いた。普通に推定すると南西諸島を島伝いに南下し、台湾に着いてから中国に渡る方が海の部分が少なくて安全だと考える。
 なぜそんな所から中国大陸に渡るのか。沖縄ではオオルリやキビタキは少ないのか。渡りの時期に通過しないのか。浅学にして知識がない。

 日本から大陸に渡って南に行くなら、朝鮮半島に渡って大陸沿いに行くか、先に書いたように南西諸島を伝わって南下するのが当然と思っていた。

 なので、このことが頭から離れない。暑い毎日を過ごしている。
 繰り返すが、何故そんな危険なコースを渡るのか? 沖縄や台湾ではオオルリ、キビタキは少ない鳥なのか?
 日本列島が大陸に繋がっていた事に関係あるのか? 渡瀬線? 

 渡りに興味がある方は先の 「日本の渡り鳥 観察ガイド」 文一総合出版 2019 をお勧めする。
 著名な著者たちに申し訳ないが、全て正しいかどうかは長い歴史が証明してくれる。これをもとに、自分の推理を育てて遊ぶのも野鳥の楽しみ方のひとつ。

■■キビタキ①(2016.10.13 梅林南東)②(2016.10.14 梅林南東)③(2016.10.16 梅林南東)
 この秋1Wでありながら白斑があり、腰に黄色があるものなど、渡りの前に換羽が始まったと思われるキビタキが梅林の南東の隅で見られて大騒ぎになった。
 マミジロキビタキではないとのことで連絡があって駆けつけた。しかし白斑の部位が違うためマミジロキビタキではないと判断。
 同じ場所にキビタキ成鳥が滞在していた。待っている間この美しいキビタキを撮影した。
 いろいろな表紙に一番よく使われる野鳥はキビタキだと読んだことがある。確かに写真の提供を依頼されると、私も尾の長いサンコウチョウかキビタキをよく選ぶ。
 ブルーと白のオオルリより、黒黄白のキビタキは一般受けする。もう少し気を入れて撮影しておかないとと思う。
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センダイムシクイ4羽 2020.8.17

2020年08月17日 | Weblog
 たまらない暑さ。昨日も40度を超えた地域があったとニュースで。熱中症に気を付けないと。一度倒れた事があるので恐さは分かっている。
 全く記憶にない瞬間に倒れる。警察官に起こされるまで何が起こったか理解できなかった。

 ふらふらしたら木陰に入って休んでお茶を飲めばいい、などと思っていたら大間違い。全ては気付いてからの思い出しかない。倒れる前はまったく分からない。

 熱中症で年間に亡くなる人は1500人を超えていると、この意味ではコロナより怖い。

 秋の渡りは始まっていて、センダイムシクイ、エゾムシクイ、コルリ、キビタキ、コサメビタキなどなどの観察記録。
 今秋初のコルリは15日の土曜日に飛騨の森に出たと聞いている。ブルーと白の美しい♂成鳥だったと。

 ブルーと白と言えばオオルリ。どちらも魅力的だが二択で選べと言われるとコルリ。
 あえて言うとオオルリの方がややバタ臭い。コルリは英名 「シベリアン ブルーロビン」
彼の姿を現しているよう、いいなー。

 今日は、カワラヒワ4羽、太陽の広場東の森と第二寝屋川。センダイムシクイ4羽、太陽の広場東の森、沖縄復帰の森、愛の森。コゲラ1羽、市民の森石の水場で飲水。メジロ、シジュウカラ、カワウ、キジバト、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
 秋の渡りは始まっているが多くない。10月に向けて徐々に徐々に。

■■コルリ(1995.5.3 西の丸庭園入口)
 「瑠璃色の小さな鳥」というコルリの日本名の意味は、奥ゆかしさを感じさせ彼のイメージに良く合う。ひっそりと茂みの中で暮らす行動も、さわやかなさえずりも全て日本名の響きとよく合っている。
 同じブルーでも、オオルリは渓流沿いの明るい林を飛び回り、明るく響く声でさえずる開放的な印象で、コルリと正反対だろう。
 英名ではシベリアン・ブルーロビンと呼ばれる。シベリアンとあるように、日本だけでなく大陸に繁殖地が広がる。これは何となく日本のイメージとは違うものだ。
 西の丸庭園に入り口近くの茂みに現れたこのコルリは、ゆっくり慎重に茂みの中から出てきて待っていたバーダーたちを喜ばせた。遠慮がちなその行動は日本のコルリだった。
 写真としてはややアンダーだったようだ。撮影データーは、ポジフィルムフジのRDP-Ⅱ、レンズはニコン800ミリ、開放5.6で1/30での撮影だった。ISO100ではこのシャッター速度で精いっぱいだった。
 しかし、歩留まりが落ちても1段落として1/15での撮影も入れておくべきだった。瑠璃色、ブルーの美しさが出ていないのが失敗だ。現像が出来てからそう感じた。美しい成鳥だったのに、彼に失礼なことをしてしまった。  
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センダイムシクイやエナガなど 2020.8.12 

2020年08月12日 | Weblog
 暑い、ただただ暑い。昨日ニュースでは40度を超えて史上初だと。コロナも大変だが熱中症も不安。
 毎年毎年、どうなるんだろう。豪雨、強風、熱波、史上初や観察史上初、戦後初、十数年ぶり、初記録などなど、こんなニュースばかり目にする。

 汗をかきながら大阪城公園へ。マスクのひもが切れる。これで4回目だ。予備のマスクをリュックから出して使う。これを付けていると 「あべのマスクですか?」 と言われることがある。緊急にコンビニで買ったものだが。

 青屋門でひでキングとU君に出会う。ビールを飲んで雑談。ひでキングも嫌いじゃないのでビールが進む。木陰で風が吹くとちょっと楽。

 カワウ2第二寝屋川。ツバメ2空堀上空飛翔、北外堀上空飛翔。エナガ2愛の森。センダイムシクイ1愛の森。コゲラ1愛の森。カワセミ1南外堀。アオサギ2南外堀、内堀。キジバト、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。

 少しずつ秋の渡りが進んでいる。U君の情報では、昨日センダイムシクイが4、コサメビタキ1との事。
 この時期、期待されているのがコルリ。もういつ出てもおかしくない。今日か、明日か、明後日か。

■■サメビタキ(1992.10.2 音楽堂西側上)
 秋が近づくと、この仲間に出合うのが楽しみのひとつ。春にもやってくるが数は少ない。
 ほかによく似た、エゾビタキやコサメビタキと、同属の種が同じ時期にやってくるので迷うことがあるが、胸の色柄、くちばし、風切り羽などを総合して識別するのも楽しい。
 色合いは地味でも、目が大きくて非常に愛嬌のある顔をしている人気者だ。枝先にとまってあたりの空間を見回している様子は、顔に似合わず真剣そのもの。
 虫が飛んでくると枝から一気に飛び出し、空中で捕らえるとひらりと身をひるがえし元の枝に戻る。サーカスの軽業を見るようでひとり拍手を送ってしまう。
 狭い範囲で同じ行動を繰り返しているので、一度見つけると楽に観察していられる鳥だ。
 解説によると、空中で虫を捕らえ損なった時に、パチッとくちばしの音がするとあるが、私はまだ聞いたことがなく、気の毒だが空振りを期待してしまう。
 写真は音楽堂西上の小路から撮影。
 暗い背景のわずかに明るい部分の枝にとまっているのが私好み。観察する機会が少ないサメビタキの一番気に入った写真。
 これから以後も、このような写真は撮れないのではないかと思うほど。
 コサメは陽気で軽薄。エゾは豪快活野武士。サメ三兄弟の中で、サメビタキが一番暗い。孤独で内向的。詩人かもしれない。1枚残った葉。縦位置のセオリーから外れた目先の方向。何が見えているのか、サメビタキよ。
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早い夏鳥がぽちぽちと! 2020.8.10

2020年08月10日 | Weblog
 暑い、暑い。帰宅すると体中から汗が吹き出す。汗かきなので特にひどい。

 そろそろ夏鳥たちが動き出している様子。種々の情報もあって心が動く。ただしコロナはまた増加し続けて、どうなるのか不安も。

 この前から時々見られているセンダイムシクイが今日も飛騨の森で。同じくコサメビタキも飛騨の森で。
 第二寝屋川でカワセミ1羽下流へ。メジロ、カワウ、カワラヒワ、シジュウカラ、ハクセキレイ、キジバト、ハシブトガラス、ムクドリ、スズメ。

 秋の渡りの幕が少しずつ上がっていくよう。観客は私たち。

 コロナの影響で開幕が遅れ、変則的な開催となっているF 1 GP 昨日イギリスで開催された第5戦で、レッドブルホンダのフェルスタッペンが優勝した!

 チェッカーが激しく振られ、その下をフェルスタッペンがゴールを走り抜けた! おめでとう!おめでとう!やったー。
 神に祈る思いでこの瞬間を待った。ビールを持ってきた。時差の関係で深夜の祝杯だ。
 スマホにメールが届く。さかなやさんからお祝いメール。ありがとう。

 この事なら10倍も100倍も書ける。書きたい。まだ心が動いている。でも落着かせて、ここはF1のブログじゃない。

■■センダイムシクイ (2009.9.2 市民の森)
 センダイムシクイに会った朝。
 低く飛んだ鳥が植え込みの中へ入る。瞬間の印象はヤブサメかコルリ。確認のために立ち止まっていると、突然植え込みから飛び上がり枝にとまって再び植込みの中へ。ムシクイだ。

 こんな行動をとる奴はエゾムシクイだろうともう一度飛び出すのを待つ。葉が動く、時々顔や体の一部が見える。やがて植込みの端から歩いて出てくる。
 いつもは腹ばかり見せられるムシクイだが今日は上から見下す。頭央線がはっきり確認できる。エゾでなくセンダイだ。

 近くで見ると小さい、本当に小さくて可愛い。野鳥は双眼鏡で見るより肉眼で見ると小さいものだ。かつてアオバズクを保護して箕面の山中へ放した事があったが、掌中のアオバズクはこんなに小さかったのかと驚いたものだった。
 かなり近距離にもかかわらず警戒しない。植え込みから出入りしながら縁を歩く。私も一定の距離を取って一緒に回る。時々植え込みから離れてどんどん前に出てくる。芝生の上を歩き回るハクセキレイと変わらない。

 その昔、ヤブサメが茂みから出てきて、私の横を通過して向かいの植え込みに移動した事があった。 私は身を固くして瞬きもできずに姿を追った。また、鳥友T氏がシギチの撮影時、キョウジョシギが近づいてきて、やがて自分の股間を通って進んでいったという「キョウジョシギの股くぐり」の逸話もある。
 このセンダイムシクイもとんでもない奴だ。とうとう手を伸ばせば届く距離まで近づいてきた。携帯でも瞳のアップの撮影ができる。

 思わずとんでもない事をしてしまった。手をのばしてセンダイムシクイの頭央線を撫でたのだ。いけない行為と分かっていたが欲求にあらがえなかった。いわゆる 「魔が差した」
 ところが、センダイムシクイはいやな顔をせず許してくれた。高校生のころ公園のベンチでおそるおそる彼女の肩に手を伸ばした時を思い出した。そのまま許してくれた彼女がどれほど可愛かったことか。
 肩に伸ばした手に力をいれて引き寄せると、彼女はそのまま人形のように私に身体をあずけた。
 頭を撫でた手で、そっと上からセンダイムシクイをつかんだ。小さい。そして暖かい。手の中で、あばれもしないでじっと私に身を任せている。野生の小鳥を手でつかむ行為に、罪の意識と抑えきれない衝動。心臓は破れんばかりの鼓動。嗚呼!センダイよ。 (大阪城公園鳥だよりより)
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玉造口でエナガたち 20202.8.6

2020年08月06日 | Weblog
 長い梅雨が明けらた一気に真夏。暑い。暑い。
 大阪城公園、市民の森の石の水場の前のベンチで休憩、お茶を飲む。コロナも心配だがこの年齢になると熱中症も気になる。 お茶は持参して時々飲むようにしている。

 木々の中を歩いて来た男性と目が合う。あっ久しぶり。お互いの知り合い。
 彼はじっくり鳥を探すタイプで、鳥の知識も豊富、観察眼は素晴らしい。これまで何度も観察情報をいただいた。コロナもあって会うのは数か月ぶりではないだろうか。

 しばらく雑談しているとカメラの話しになる。キャノンEOS R5やR6などなど。EOS-1D X Mark IIIは一眼レフ最後になるのかとか、R5の画素数はそこまで不要とか、発表された800ミリF11のこととか、今のEVFは見やすくなったとか。

 ちょっと驚いた。彼は鳥だけでなくカメラやレンズにも詳しい。生産中止の EF400mm F5.6L USMをR5やR6と組み合わせる話しなど。

 単焦点望遠の切れ味は凄い。私も頭の片隅にあった組合せだ。このレンズは、みのぱぱさんがアダプターを介してオリンパスで使っていたような記憶がある。

 玉造口でエナガが高い木の樹頂部に飛んできた。双眼鏡で見ていると次々やってきて、すぐに東の方へ飛んで行く。
 混群であわよくばムシクイなど混じってないかと思ったがエナガだけだった。

 秋の渡りは少しずつ始まっている。おきらく先生のブログ 「おきらく・ごくらく日記」 で混群の中にムシクイが観察されていた。彼にお願いして写真を送ってもらい、じっくり確認した結果センダイムシクイと判断した。
 私も出合いたいと、心の中にあるので、エナガ、シジュウカラ、メジロの群れが気になる。
 秋の渡りもそろそろ。コルリのここ3年の初認日を見ると、8月11日、8月18日、8月20日。いよいよ近づいてきた。

 鳥はまだまだ少ない。セミの声も少ないような気がする。
 エナガ、カワウ、ツバメ、メジロ、シジュウカラ、コサギ、キジバト、ハシブトガラス、ムクドリ、スズメ。

 先日に再びカメラを受取りに行った。まず駅前ビルの飲み屋で軽く。ほろ酔い気分でキャノンサービスセンターへ向かう。
 入口で手を消毒。次に額に体温器を当てられる。測定の女性の目が一瞬曇ったように見えた。心臓の鼓動が強くなる。
 飲んで、速足で歩いて、息が切れて、体温が上がっている。・・・彼女は、どうぞとやさしい声で案内。無事入室できた。

 ズームが自重落ちしないようにと依頼していたが。その他諸々の修理の説明があって結果5万円強。
 人の心理は面白い、見積3万円と言われ結果5万円と言われると、高いなーの印象。7万円の見積もりが5万円だと言われると得した気分。

 点検を終えたカメラをリュックにうきうき気分。もうちょっと飲んで帰ろうと駅前ビルをうろうろ。我が愛機は7DⅡと100-400Ⅱ。
 野鳥カメラマンには人気の組み合わせで、性能も評価を得ている。観察しながらの手持ち撮影には最良の組み合わせの一つだと思う。
 しかし、新しくRFマウントの100-500が発表されている。魅力的なレンズ。やがてミラーレスが主流になって人気でるだろうな。

 日本野鳥の会ひょうご 会報 「コウノトリ」 8月号が届いた。 最近は表紙写真がクイズになっている。今回のクイズの難易度が★5つ。
 んー。何だ? 白い眉斑、黒の側頭線が目立つ。灰色の胸、答えは出ないが、大体のことは分かる。図鑑を出してシトドの辺りのページを繰る。
 「ミヤマシトド」 よし正解。と言っても図鑑無しでは、答えにたどり着けなかったが。

 観察はいつかと見ると4月になっている。超珍鳥だ。仮に大阪城公園でこれに出合ったら、仰天で澄まない。即名前は出ないし、ひっくり返る。

 写真はありがたい。後から確認できるから。大阪城公園で、ミヤマシトドを観察したが、写真はないと言われると、記録には上げ難い。これはよく撮影できたなーと感心している。

 
■■ハクセキレイ(1992.12.29 本丸庭園池)
 本丸庭園池に大小の鯉が悠然と泳いでいる。そこへ一人の女性がやって来て無造作にパンを千切って鯉に与えていた。
 手を叩いた訳でもないが、鯉は近くに集まって来て投げられたパンを取り合う。
 こぼれたパン屑が池に突き出た石の上に落ちていると、どこからかハクセキレイは飛んできて食べる。
 この付近は観光客が与える餌を求めてドバトが非常に多く、餌をまくと一斉に集まってきて群がり激しく取り合う。
 いつもは餌を投げる動作をするだけで集まってくるのだが、この時は池に向かって投げているのでドバトも気付かなかったらしい。
 ドバトに追いたてられることなく食べ終わると、体を膨らませて遠くを眺める表情で立ち止まる。いつも動き回るハクセキレイにしては珍しい。
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カワラヒワの幼鳥たち 2020.8.3

2020年08月03日 | Weblog
 ようやく長い梅雨も明けて夏らしい空。7月は台風ゼロで観測史上初とか。台風なんて来ないほうがいいが不気味。コロナは日々増加。これも不安。この先どうなるんだろう。
 阪神タイガースは最下位から始まって苦しんでいたが、息を吹き返して一時は2位まで。

 大阪城公園に着くと太陽の広場東の森でカワラヒワの幼鳥7羽がぱらぱらと飛び上がり先の木に群れとまる。双眼鏡で確認すると幼鳥だ。
 カワラヒワは幼鳥にしては可愛い顔をしていない。逞しい雰囲気を感じる。嘴のせいか、それとも胸腹の縦斑のせいか。

 そのほかには、シジュウカラ、ツバメ、メジロ、アオサギ、カワウ、キジバト、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
 既にムシクイが観察されている。秋の渡りはもうすぐ。

 数年前に行った淡路島のすし店に出掛けた。岩屋港である。カウンターの後ろの大きな窓から海が見えるのが気に入っている。「港の見える寿司店」 と呼んでいる。
 
 始めは一品が続く、例えばナスとウニの小鉢に大きなハスの葉。葉の上に置かれたジュレを滑らせてかける演出。確かこれはヨーグルトが蓋に付かないための仕組みにも使われた原理。

 にぎりは 伝助アナゴ、生ハモ、生太刀魚、タイラギ貝柱、キスなどなど素晴らしい一品が続く、ますます酒が進む。来た甲斐があった。後は酔っぱらってよく覚えていない。
 記憶にあるのは港を出入りする船。群れて舞うトビ、水面に顔を出すカワウ、時にウミネコ。

 好きなものが揃ってのひと時を楽しんだ。すでに死ぬまでの残りが分かる年齢になった。持っていけるものと持っていけないものも分かる。

 キャノンサービスセンターからカメラとレンズの点検が終わったとの電話。
 9時に出掛け、まず初めに梅田第3ビルの朝飲み屋に寄った。酒のつまみも揃っていて椅子まである。ちょっと気に入っている。湯割り3杯飲んでキャノンへ向かった。

 もともとズームが自重で伸びるのを、締めてもらうのが目的だった。その後電話があって、開けると他に部品交換もあって7万円以上になると。・・・・どんどん高くなる。 まあこれで一生使えるだろ。後十年ほどだから。

 サービスセンターに着いたら閉まっている。・・・・日曜は定休だとドアに。・・・ますますボケできた。
 何も突然の思い付きで来たのではない。前夜にはスマホで調べた。これが年齢と言うものか。他に私の言い分もあるが、単に弁解と思われそうなのでよしておく。

 今朝の大阪城公園、雨がパラパラと降ってきた、見上げると青空。濡れてもいいとそのままでいると、雨はすぐに上がってセミがうるさい。もう真夏になっている。

 
■■イソヒヨドリ (2011.6.17 空堀上本丸)
 フランソワーズ・アルディの 「さよならを教えて」 やダリダ と アラン・ドロンの 「パローレ・パローレ」 日本語では絶対にないフランス語の甘い発音。日本風で言えば 「色っぽい」 しかしそれとも違う。
 You tubeで聞かれるのが分かって、よくBGM代わりに流して作業をしている。
 イソヒヨドリの写真と関係ないようだが、本丸の南端、空堀を見降ろす場所で一人イソヒヨドリの現れるのを待っていると、いろいろと思いが浮かんでは消える。私にとって鳥見は人生、趣味ではない。
 64歳いろいろあった日々。明日死んでもいい。一通り経験した。そんな思いもある。
 今日は♂がよく現れる。5~6メートルほどの距離でこちらを見ている。イソヒヨドリは子育てで頭がいっぱい。鳥カメラマン達が餌付けしたのだろう。現場にいた事がないのでよく分からないが、私に餌を要求しているようにもみえる。
 いい意味でも、反対の意味でもデジタルカメラの出現で、鳥の写真の世界は一気に変わった。特にデジスコの出現は革命的だった。
 十分に撮れなかったイソヒヨドリが簡単に撮影できた。うれしさも半分、悲しさも半分。
 私はそれほど変われない。これまでの思いを持って撮影するだけ。多分、先達の老人たちも同じ思いを持っていったのだろう。そんな事が分かるようになった。
 生まれ変わるとしたら、再び人がいいか、それともイソヒヨドリの方がいいか。最近疲れ気味。
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