クーたんとココ君のお家

燕尾服を着た女の子クーたんと神戸から来たやんちゃ坊主ココ君の小さなドラマ。

お出迎え

2008-06-08 06:56:50 | Weblog
昨日乗り歩きから帰り、自宅に差し掛かると、出窓から外の様子を見ていたクーが窓に立ち上がり、ガラス戸越で良く聞こえぬが、盛んに声を出している。僕の動きに合わせて、出窓を移動する。門を入った時、甘ったれた声が聞こえた。「お父さんお帰りなさい」と。玄関を開けると、靴脱ぎ迄下りてきて、盛んに身体を僕の足元に擦り付ける。「クーたん只今」と言えば「ミャーウン」と返事をしてくれる。一緒に居間に入り、クーは僕が持っていた、フランスパンの入っている袋に顔を入れて中身を確かめた。クーの声で、ココも僕が帰った事が分かり「お父さん、ぼくと遊ぼうよ」言い続ける。クーは幼い頃から僕が帰宅すると、出窓や車庫の窓から出迎えてくれていた。仕事の緊張が解れる瞬間である。
猫は大昔から人共に暮らして来た。愛する事も、愛される事も良く知っている。誰が家族なのかも良く分かっている。クーを家に入れて間もない頃、命の恩人の嫁(当時は息子の恋人)を数日で、シッアーと言い家族ではないと見破った。今は孫を抱いて来る嫁を、また家族だと思っているようだ。嫁にも、孫にもシッアーは言わない。
心無い人間に捨てられ、野良になる事は、猫にとっては大変不幸な事である。猫は温かな家庭で、家族と共に暮らすのを望んでいる。