雑感日記

思ったこと、感じたことを、想い出を交えて書きたいと思います。

川崎重工業雑感Ⅱ

2008-06-13 04:38:39 | カワサキワールド
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株主総会の案内に続いて、社内報『かわさき』が送られてきた。

本当によくなったと実感できる内容である。
切羽詰った悲壮感などがなくて、質的に充実し、それがベースになって明るい展望が間違いなく開けるであろうと予感できる。

こんな小冊子の中にも、そんな余裕が感じられるのはご同慶の至りである。


多分、現役で現場にいたら、いろんな問題点や課題が目に付いて、
そんな悠長なことをと思う人は大勢いると思う。
『ミッションステートメント』など覚えていない人も多分多いであろう。
ただ、問題の質が、かって厳しかった時代のものとは根本的に違っている。


ページを開くと、『カワサキミッションステートメント』
『世界の人々の豊かな生活と地球環境の未来に貢献するGlobal Kawasaki』

カワサキバリューとして、
『価値創造』 『独自性』 『最高品質』を掲げ

基本目標に
『質主、量従』 『選択と集中』 『非価格競争力の強化』を挙げている。

間違いなくいいコンセプトであり、このようなミッションを堂々と世に問える企業になったと思えるのである。



これは続いて説明のある連結決算の数値で、それが現実に証明されている。
売上高も利益も過去最高を記録しているが、それ以上にバランスシートの内容がいい。

日本の企業は売上や量の拡大を第一目標に経営がなされてきたにだが、バブルの崩壊で大きな打撃を受けた。
質的な構造転換を口先では言いながらも、その対策が遅れた企業が多い中で、
川重はいち早く田崎さんが『柔工業』とソフト、アタマの柔軟さを『質主、量従』を明確に宣言した。

ここに載っているバランスシートを見ても、この5年間一貫していい方向を示している。
トレンドとして改善され続けている。
この『トレンド』が今後のどのような波にも耐えられる方向を示していると私は思う。

P/Lは解ってもバランスシートを理解できる経営者が少ない中で、
単車の販社経営を経験し身についた、それこそバランス感覚で物事を判断できた結果が、この5年間のトレンドに凝縮されていると思う。


『かわさき』の裏表紙には、ビッセル神戸の大久保選手にマンオブザマッチの賞品として忍者250を手渡す田崎さんとカワサキワールドの紹介、
そして表3には『カワサキライデングスクール』がカラーで載っている。

『カワサキミッションステートメント』通りの
単にハードを造る重工業から『柔工業』への脱皮した川崎重工業の姿があった。


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