動きが激しいから
かなたん二重になってるよ
ちょと見ない間に赤ちゃんぽさがおさらばして
子供子どもしてきた
ちびの成長は早く
婆ちゃんの老化も早いな
スパッタリング見せて色の飛ばし方話したけど
実際に一緒にやらないとだめだな
また暖かくなって
遊びに来れたらいいな
終わるころ
怪獣も登場
怪獣は来週は福島の個展終わって
絵を持ってくるようだ
私はお絵かき会だが
来る頃には帰れるだろうが
大学の時の先生の車で運んでもらうみたいで
お礼にごちそうしなきゃと思ったが
そうやって一緒にご飯食べたりしたいという
私の甘ったれ
そんな暇なさそうだ
かなちゃんは相変わらず本を見てたが
びっくり
その本にマイクみたいなの当てると
読んで聞かせる声が出てくるんだ
今はそんな本があるのなんて
知らなかった
こっちゃんはおもちゃのパソコンで
お仕事ぶって遊んでる
遊びの世界もわたしはもう古代の人間
って感じだ
怪獣と話してると
私の育ったその場所
風景もすっかり変わっていくようだ
でももう生きてる間に
故郷には帰れないな
私が生まれたのは
酔っ払いおやじに言わせると
川向うっていう
隅田川の向こうは親父の世代から見ると
東京じゃないんだ
本籍は両国緑町だったが
地名の由来を調べると面白い
両国って言うんだから
隅田川を挟んで東側と西側は別の国だったわけだ
川向うっていうのは江戸から見ていなかっぺ
みたいな意味だ
親父はそういう意味でそういったのだろうが
その親父も育ったのは横浜だ
これは川を挟んで結びつけている
厩橋
浅草側に江戸時代に荷物運びの馬小屋があって
こういう名前が残っているらしい
今はここら田舎は
荷物運びはトラック
ばんばん走っている
将来から見たら歴史的な風景
ってなるんだろうな
絵に描いておくかな