北國新聞(11月10日)
「男は仕事、女は家庭」という意識が20代で増えているという調査結果を受けて、男女共同参画シンポジウムを若者向けに開催したらケシカランという意見が県議会決算特別委員会で出たとのこと。
ジェンダーフリーを否定する方が県議会でも一部おられることは承知しているが、石川県には県議会が賛成して制定された石川県男女共同参画推進条例が存在する。
この条例に基づき、男女協同参画を推進するための様々な施策を実施する予算が、これまた議会の承認を得ているはずである。
男女共同参画社会の実現にあたって、20代の若者の意識がネックになっているのならば、その世代を対象にシンポを開催することは政策遂行上、なんらおかしな話ではない。
特定の価値観の押し付けではなく、議会の議決を経ての政策実現に向けた取り組みであって、あらためて「その価値観が正しいかも県議会に諮ってほしい」とは一体どうなっているのか。
限られた紙面からの感想で、すべてのやり取りを承知しているわけではないが、県民文化局長も、県の方針である男女共同参画社会の推進に向けてがんばっているんだと堂々と答えればいいではないか。
どうも腑に落ちないやり取りである。
どう考えるかは自由だけど
自分と意見の合わない人を否定するのはおかしい