市議会総務委員会の秋田視察。
午前は潟上市を訪れる。「潟上市」といっても正直言ってあまり聞いたことがない名だが、2005年に合併して誕生した八郎潟の東に位置する秋田市のベッドタウンだ。
視察の目的は先の6月議会で制定されたばかりの自治基本条例。
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珠洲市でも泉谷市長が初当選時、条例制定を検討したことがあるが、その後具体的な動きはない。石川県内では輪島市、羽咋市(名称はまちづくり基本条例)、七尾市(名称はまちづくり基本条例)が制定している。
憲法や地方自治法では、地方自治の内容について、その一面である団体自治についてはそれなりの記述があるが、もう一つの住民自治については解釈に委ねられる面が多い。そこで住民の自治体への参画と協同も含め、自治の基本理念を明記したのが自治基本条例である。「自治体の憲法」の憲法とも呼ばれる。
条文をつくるだけなら数週間あればすぐにやれるが、条例の性格上、住民の参加、住民の知恵を集めるプロセスこそが大切となる。
潟上市は3つの自治体の合併、そしてベッドタウン的性格という住民の自治体への帰属意識が薄まるマイナス要因がある中、条例策定委員化や100人委員会を設け、条例制定のプロセスを住民の自治意識を高める手段として活用していったという印象を受けた。見事な市長の政治判断である。
議会基本条例も議論されており、自治基本条例、議会基本条例を2本柱として自治体の骨格をつくっていく大きな流れを確認するという意味でも勉強になる視察であった。
あわせて参加した委員の関心を集めたのが庁舎のつくりである。
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外見、一般的に役所の設計とはちょっとちがうなと思いつつ中に入るとワンフロアすっきり見通しがよく、職員が身近に感じられるつくりになっている。さらに2階にあがるとご覧の通り。
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議場も議員席が円卓となっている。傍聴席は円卓の議員席に接するように外側を囲むんでいる(写真は傍聴席から)。議員と同じ目線で傍聴できるように工夫されている。
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自治基本条例が単なる市長のパフォーマンスではなく、市民自治を目指す行政・議会の取り組みの延長線上にあることが随所で感じられる。
午後は能代市へ。
能代と言えば能代工業高校のバスケットである。というか、それしか知らないが、その
能代市が「バスケの街づくり」の推進計画をつくたという。珠洲市はトライアスロン大会が23回の歴史を重ね、ウエイトリフティングも最近は少し低迷しているがかつては全国に珠洲実業の名前をとどろかせた。スポーツを街づくりにつなげる試みは興味のあるところである。
計画の柱は3本。競技力の向上は当然として、バスケを交流人口の拡大につなげる、さらに市民文化として、バスケに親しむ、楽しむ、市民が誇りを持てるようにという展開を考えている。
国道7号線沿いにはこんな街頭が。
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商店街の空き店舗を利用して「能代バスケミュージアム」も。
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NBAでもプレイした田臥勇太選手のユニフォームも。バスケファンにはたまらないグッズや資料がいっぱい。
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商店街のシャッターもこんな感じ。
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ところで潟上市役所に続いて、能代市役所庁舎もなかなかのもの。
一階の市民課以外はエアコンがないという。
暑い中、暑いところでの説明になりますが・・と能代市議会事務局の方が申し訳なさそうにいう。
いくら林業が衰退しても、人口約6万の能代市がエアコン設置の費用さえ節約しなければいけないとも思えず、一同不思議に思う。
行ってみてなるほど、庁舎は文化財指定を受けていたので改修できなかったのだ。
建物だけでなく、備品も骨董品クラスがずらり。
入り口にも議場にも、大きな振り子の柱時計がある。
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こちらの議場も戦前からの歴史の重みに圧倒される。
庁舎建て替え時も、議場だけはなんらかの形で残すべきではという議論があるという。
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庁舎は古いが、能代市は若手職員の政策検討会議というものを設けて、若手職員の視点を取り入れての総合計画の推進にも取り組んでいる。
これが視察の2つ目のテーマである。
午前は潟上市を訪れる。「潟上市」といっても正直言ってあまり聞いたことがない名だが、2005年に合併して誕生した八郎潟の東に位置する秋田市のベッドタウンだ。
視察の目的は先の6月議会で制定されたばかりの自治基本条例。
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珠洲市でも泉谷市長が初当選時、条例制定を検討したことがあるが、その後具体的な動きはない。石川県内では輪島市、羽咋市(名称はまちづくり基本条例)、七尾市(名称はまちづくり基本条例)が制定している。
憲法や地方自治法では、地方自治の内容について、その一面である団体自治についてはそれなりの記述があるが、もう一つの住民自治については解釈に委ねられる面が多い。そこで住民の自治体への参画と協同も含め、自治の基本理念を明記したのが自治基本条例である。「自治体の憲法」の憲法とも呼ばれる。
条文をつくるだけなら数週間あればすぐにやれるが、条例の性格上、住民の参加、住民の知恵を集めるプロセスこそが大切となる。
潟上市は3つの自治体の合併、そしてベッドタウン的性格という住民の自治体への帰属意識が薄まるマイナス要因がある中、条例策定委員化や100人委員会を設け、条例制定のプロセスを住民の自治意識を高める手段として活用していったという印象を受けた。見事な市長の政治判断である。
議会基本条例も議論されており、自治基本条例、議会基本条例を2本柱として自治体の骨格をつくっていく大きな流れを確認するという意味でも勉強になる視察であった。
あわせて参加した委員の関心を集めたのが庁舎のつくりである。
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外見、一般的に役所の設計とはちょっとちがうなと思いつつ中に入るとワンフロアすっきり見通しがよく、職員が身近に感じられるつくりになっている。さらに2階にあがるとご覧の通り。
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議場も議員席が円卓となっている。傍聴席は円卓の議員席に接するように外側を囲むんでいる(写真は傍聴席から)。議員と同じ目線で傍聴できるように工夫されている。
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自治基本条例が単なる市長のパフォーマンスではなく、市民自治を目指す行政・議会の取り組みの延長線上にあることが随所で感じられる。
午後は能代市へ。
能代と言えば能代工業高校のバスケットである。というか、それしか知らないが、その
能代市が「バスケの街づくり」の推進計画をつくたという。珠洲市はトライアスロン大会が23回の歴史を重ね、ウエイトリフティングも最近は少し低迷しているがかつては全国に珠洲実業の名前をとどろかせた。スポーツを街づくりにつなげる試みは興味のあるところである。
計画の柱は3本。競技力の向上は当然として、バスケを交流人口の拡大につなげる、さらに市民文化として、バスケに親しむ、楽しむ、市民が誇りを持てるようにという展開を考えている。
国道7号線沿いにはこんな街頭が。
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商店街の空き店舗を利用して「能代バスケミュージアム」も。
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NBAでもプレイした田臥勇太選手のユニフォームも。バスケファンにはたまらないグッズや資料がいっぱい。
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商店街のシャッターもこんな感じ。
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ところで潟上市役所に続いて、能代市役所庁舎もなかなかのもの。
一階の市民課以外はエアコンがないという。
暑い中、暑いところでの説明になりますが・・と能代市議会事務局の方が申し訳なさそうにいう。
いくら林業が衰退しても、人口約6万の能代市がエアコン設置の費用さえ節約しなければいけないとも思えず、一同不思議に思う。
行ってみてなるほど、庁舎は文化財指定を受けていたので改修できなかったのだ。
建物だけでなく、備品も骨董品クラスがずらり。
入り口にも議場にも、大きな振り子の柱時計がある。
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こちらの議場も戦前からの歴史の重みに圧倒される。
庁舎建て替え時も、議場だけはなんらかの形で残すべきではという議論があるという。
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庁舎は古いが、能代市は若手職員の政策検討会議というものを設けて、若手職員の視点を取り入れての総合計画の推進にも取り組んでいる。
これが視察の2つ目のテーマである。
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