北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

十勝視察、成果大 天候だけは残念・・

2016-06-01 | 珠洲市政
   

参議院選対応一色から一転、昨日、今日は珠洲市議会総務常任委員会の行政視察で北海道へ。

   

昨日(5月31日)は羽田経由でとかち帯広空港へ。
雄大な北の大地を青空の下で見たかったが残念ながら雨。上空からの畑のモザイク模様は絶景とのことだが、またの機会に。
さっそく帯広市の隣、芽室(めむろ)町へ向かう。
視察目的の一つ目は芽室町議会の議会改革の取り組み。
ちなみに芽室町議会は2014年、マニフェスト対象最優秀成果賞受賞、同年全国議会改革度ランキングでも1位に輝いている。
議員の改革への決意と実践、そして議員の活動を支える事務局体制。
端的に言えば今任期中に何をやるか議論を重ねる珠洲市議会に対して、芽室市議会は今任期中の課題、前半2年間の課題、そして1年ごとの課題を年間スケジュールで明記している。
質、量、スピード格段の差があることは厳然とした事実。

   

全国最下位の珠洲市議会がよくも恥ずかしくもなく・・という声もあるかもしれないが、それでっもやはり最先端の取り組みを知り、学ぶ意義は大きい。
議長さん、副議長さんはじめ4人の議員、そして議会事務局職員の方も参加て、詳しくそして熱い説明を聞かせてもらった。、
参加者それぞれたくさんの刺激を受け、夜の懇親会でも珠洲市議会で何ができるが、何からできるか夜の「自由討議」が大いに盛り上がる。

   

もう一つの視察目的は芽室町民活動支援センターの取り組み。
北海道は石川県内と違って公民館が少なく、町民には地域の福祉や文化、スポーツ、子育て支援などの活動をしていくための場所、資金、人材が不足していた。
そこでつくられた商業施設の空きスペースを活用しての町民活動支援センター。
公民館とどっちがいい?という話ではなく、住民自治の進展には地域に見合った活動拠点が求められていることに変わりはない。

   

今日は帯広市役所へ。
まず高齢者おでかけサポートバス事業について説明を受ける。
面積は珠洲市の2.5倍。
中心部に公共施設、商業施設が集中する一方で周辺は広大な農地が広がり、高齢者も増え続けてる。
そこで70歳以上を対象に、高齢者の外出、移動を支援すため、無料のバス無料乗車証を交付する事業を展開している。
中心市街地のにぎわい創出、経済効果も確認されている。

続いて帯広市を中心としてた勝地区1市16町2村、さらに農業団体や商工業団体、研究機関、金融機関などが参加してのフードバレーとかち推進協議会の取り組みを聞く。
食を柱に産業の振興や仕事づくり、さらにエネルギーや教育などまちづくりにつなげていく発想は珠洲と共通するが、規模が2ケタ違う。
十勝地方は食料自給率1100%、400万人分の食料生産を担う北の食料基地だ。
しかし生産にとどまり、加工、流通の経済的においしい部分は本州に取られている。
発展のカギはここにある。
食を柱にした地域づくりを展開するためにはここまで多面的な取り組みをが必要なのかと、その構想は大いに参考になる。

最大の懸念材料はTPP。
食品加工の企業誘致や地域の加工業者の事業拡大、あるいは農家の6次産業化、いずれも新たな投資が必要だが、先行き不透明、先行き不安では投資は慎重にならざるをえない。
受け止め方を聞けば、「たとえTPPが成立しても生き延びられる強い農業を目指す」と優等生答弁が返ってくるが、暗雲立ち込めていることにかわりはない。

   

残念ながら帰路のときまで雨はやまず、雄大な農村風景を満喫することはできず仕舞いで残念


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