北野進の活動日記

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議員の学力テスト?!

2017-01-16 | 輪島産廃問題
さる1月11日の輪島市議会臨時会、産廃処分場建設の賛否についての住民投票実施の補正予算が計上された。
住民からの請求の要件を満たしており、条例により市長にも議会にも拒否権はない。
1950万円の補正予算がシャンシャント可決されるのかと思ったら、議案質疑があった。
その質疑の内容にも問題はあるのだが、それ以上に興味深いのが梶市長答弁。
ぜひこちらをご覧いただきたい

聞かれた質問2点に答えた後、さらに梶市長は産廃処分場がなぜ輪島市に必要なのか語り始めた。
これ自体問題で、議長は制止すべきだが、さらに問題はその必要性の理由。

美谷地区にある一般廃棄物最終処分場が満杯に近づいており、大釜の産廃処分場を活用できれば、苦しい財政状況の中、市にとってメリットは大きいとのこと。
なるほどと思う方もいると思うが、問題がいっぱい。
まず美谷の処分場について、
「容量25万㎥の輪島クリーンセンター、平成12年供用開始から16年間、途中、能登半島地震の廃棄物の搬入(約10万㎥)の搬入もあり16万㎥、約3分の2が埋め立てられた。したがって、満杯になるのはあと8年後である。」
3分の2が埋まるのに16年間、したがって満杯になるのはあと8年とのこと。ん?途中の10万㎥は・・・?

こんな話、小学生でも「先生!その計算おかしいと思います!」って手をあげるだろう。
当然ながら輪島市議会の皆さんも「市長!その計算は・・・」と次の機会には発言されるだろう。

加えて、市の一般廃棄物を搬入するには当然ながら相手方の門前クリーンパークの了解が必要。
当然価格や受け入れ品目も含めた交渉もあるだろう。
さらに現在の環境アセスは産廃の搬入を対象にしている。
市内の一般廃棄廃棄物となれば新たな環境アセス?(追加?修正?の環境アセス)どういう位置づけになるか知らないが、これも当然必要になるだろう。

産廃処分場建設の輪島市としてのメリットを何か語らなければという焦りがあるのかもしれないが、答弁、ちょっと安易過ぎるんじゃないだろうか。


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