北國新聞(2019.5.8)
石川県議会は今日、選挙後の臨時議会を開き、議長に最多当選11期の福村章議員を選出した。
今春の選挙を受け、多数を占める自民党の会派に議長適齢期(5期)の議員は不在。その下の4期も不在。
「さあ、どうする?」ということで協議が重ねられ、議長経験者の再登板決定。
「さあ、どこまで遡るか???」は超難問なので一気に最多当選まで遡り26年ぶりの福村議員の再登板に決まったとのこと。
引き受け得た理由が「参議院選挙が迫る大事な時期であり、引き受ける決意をした」とのこと。
人事でゴタゴタする姿を参議院選挙前に県民に見せては選挙にマイナスになるという思いから、就任要請を受けたことを明らかにしてる。議長就任が参議院選挙対策とはなんとも情けない。
議長就任のあいさつでは「石川県の発展のため、誠心誠意全力で努力していく」という言葉はあったようだが、県議会をどうしたいのかもぜひ聞きたかったところだ。
いや、先に選挙対策のためと本音を言っちゃてるのでもう遅いか
一方、珠洲市議会の議長は・・・来週の月曜日の臨時議会で正式に選出されるが、昨年から議長を務めた三盃議員が選挙をまたいで再登板となるようだ。珠洲市議会は今春の選挙から定数が12となった。
「適齢期」(最近は3期)を言いだすともっとややこしい。
12人の議員中、6人が議長経験者だ。
選挙前は14人中7人が議長経験者で三盃議長は議長経験者の順序でいうと8番目。
以前も書いたがこんな議会を「実に重厚な議会だね」とは誰も言わない。
「なんとも軽い議長だね」と言われるのがオチだ。
私は以前から珠洲市議会のような少人数の議会は最多当選者が議長を務めるべきだと言ってきた。
先の選挙で9期目の当選を果たした森井洋光議員がある。
ご本人にも直接話したことっもあるが、残念ながら今回も実現しないようである。
もちろん、当選回数より議会をまとめる資質が大事、議会改革を進める意欲が大事という議論はわかるが、冒頭の新聞記事の最後には(当選7期の谷本知事に対して当選11期の)福村議長なら強い議会をつくれるのではないか」との若手議員の期待の声を紹介している。珠洲市議会も市長との関係ではぜひ議事機関としての責任を果たす「強い議会」を目指してもらいたいものだ。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます