北野進の活動日記

志賀原発の廃炉に向けた取り組みや珠洲の情報、ときにはうちの庭の様子も紹介。

これからの文化政策 アーツカウンシルを考える

2019-09-18 | 奥能登国際芸術祭


最近は珠洲にこもる生活が定着していたが、今日は久々に外での勉強会。
大阪市内で開かれた文化経済学会関西支部主催のシンポジウム「大阪アーツカウンシルの現在とこれから」に参加。
奥能登国際芸術祭が縁で親交がある大阪市立大の吉田隆之准教授がモデレーターを務める。
折りしもあいちトリエンナーレで表現の自由、芸術の自由をどのように捉え、守っていくかが問われているが、企画中止を受けての検証委員会でもアーツカウンシルの設置が提案されている。
こうした動きに先立ち、大阪府市では6年前に文化振興計画に基づき「大阪アーツカウンシル」が設置され、政治・行政とは一線を画す形で芸術文化事業について評価・審査、調査、企画といった活動を行ってる。
今日のシンポは6年前に大阪府市で設置された大阪アーツカウンシルの現状や今後の在り方を探ることを直接の目的としているが、「あいち」ホットな話題も織り交ぜながら、これまで日本ではほとんど紹介されていないアメリカのアーツカウンシルや大阪の文化政策の歴史も紐解く中での議論が行われ、私にとっては結構刺激的。
アートを地域発展の道具のように位置付けるだけで芸術文化の発展といった課題に向き合おうとしない奥能登国際芸術祭との比較の中でも考えされられることの多いシンポだった。



今日は朝からアートな一日。
まずは大阪に行く前に21世紀美術館に寄りあと5日で終わる「粟津潔 デザインになにができるか」を観る。
核廃絶や日韓の民衆連帯運動、三里塚闘争、様々な開発反対の住民運動などに関わってきたグラフィックデザイナーの粟津潔を私はこの企画まで知らなかったが、それに加えて21世紀美術館が粟津潔の作品約3000点の寄贈を受け調査を続けてきているということもしらなかった。



大阪のシンポの前に大阪城公園へ。
実はいままで外観を復元しただけで所詮は鉄筋コンクリートの偽物の城だからと一度も見に行ったことはなかったのだが、外観だけでもバカにできないし、石垣や堀もさすが天下の大阪城、一見の価値あり。



秀吉の力と、秀吉に負けじと秀吉を上回る城を築いた徳川幕府、恐れ入りました。


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