著者の和田竜は母が坂本竜馬が好きで一字の竜を頂いたという、大阪生まれ広島育ち44歳で、のぼうの城で直木賞受賞、時代小説作家である。
資料調べの準備に1年、シナリオに立ち上げ1年、連載2年、単行本に半年の4年半の歳月を要したという。
大阪本願寺が信長の兵糧攻めから和睦など繰り返し6年の歳月が過ぎ、1576年信長が比叡山を焼き討ちしてから5年、武田軍を粉砕した長篠合戦の翌年、織田信長と大阪本願寺顕如(一向宗本願寺派第11世門主)の門徒との戦いは7年目を迎えていた。
女・子ども含め本願寺56,000人を養うには10万石が必要、南の天王寺を固められては木津川から兵糧の陸揚げを急がねばと、毛利家を通して村上海賊にお願いすことになり、戦の主人公村上景(20才)は女で海賊の掟から戦は出来ないことになっているが、他人のための戦が好きな者と、織田方の主人の為に戦う者のぶつかり合いであると。
門徒を救うために立ち上がる海賊の娘景を取り巻く背景には歴史上人物に矛盾がないように努め、個々の要素を整えるリズムも考え面白さが伝わればという作者の心粋を感じる時代小説である。
資料調べの準備に1年、シナリオに立ち上げ1年、連載2年、単行本に半年の4年半の歳月を要したという。
大阪本願寺が信長の兵糧攻めから和睦など繰り返し6年の歳月が過ぎ、1576年信長が比叡山を焼き討ちしてから5年、武田軍を粉砕した長篠合戦の翌年、織田信長と大阪本願寺顕如(一向宗本願寺派第11世門主)の門徒との戦いは7年目を迎えていた。
女・子ども含め本願寺56,000人を養うには10万石が必要、南の天王寺を固められては木津川から兵糧の陸揚げを急がねばと、毛利家を通して村上海賊にお願いすことになり、戦の主人公村上景(20才)は女で海賊の掟から戦は出来ないことになっているが、他人のための戦が好きな者と、織田方の主人の為に戦う者のぶつかり合いであると。
門徒を救うために立ち上がる海賊の娘景を取り巻く背景には歴史上人物に矛盾がないように努め、個々の要素を整えるリズムも考え面白さが伝わればという作者の心粋を感じる時代小説である。