3/10(木) 今朝の出勤前、会社からほど近い文久元年創業という「清寿軒」と云う和菓子屋に立ち寄った。文久元年は西暦1861年となり、世はまさに幕末。江戸幕府は崩壊寸前で、土佐藩では武市半平太が土佐勤王党を結成した年らしい。
そんな風雲急を告げる年に創業の和菓子舗「清寿軒」だが、ここのどら焼きが人形町界隈では有名である。人形町界隈には、江戸に幕府が開かれた時代に、上方から移ってきたと云うような歴史もつ老舗が多々ある。日常、私に縁があるとすれば団扇の「伊場仙」ぐらいのものだが・・・。
そんな中で、幕末と時代は下るが「清寿軒」には身近な”どら焼き”があるので偶に立ち寄る。ただ人気なので、早く店に行か、事前に注文をしておかないと入手できないのがミソだ。今朝も、寄った折には既に十人程が並んでいた。つづいて、ひっきりなしの客であった。
ここのどら焼きは、黒糖でも入っているような色合いの厚めの柔らかな皮に、たっぷりの小豆餡が詰まっている。このアンコだけを取って汁粉にしてもいいとのことだ。今夕、渋谷「奈加野」にて客人と懇談を予定している。そのお土産として面白いかと急に思い立って寄った次第。値段はしれたものだが、ずっしりとした重量感で、実に手応えを感ずるのだ。
で、今夜の席は渋谷ということになっている。余談ながら・・・。
昨晩、BSジャパンで「ちあき なおみ」の再放送があった。月曜日、御学友のTV屋HOSOKAWAに会った折にそのことを聞かされていた。そんなこともあり、我が友がプロデユーサとして関っている番組を見ようと思った。夕方の約束をそこそこに済ませ、翌日の弁当用の食材を急いで買い、ビールも飲まずにそぼ降る雨の中を急ぎ帰宅した。
番組の方は二時間のスペシャル番で、八時から十時までTVの前となった。拙いことに他局で、高倉健さんの特番があった。が、こっちは、幸いにも九時~十一時だった。我が友への義理立てを優先し、先ずは「ちあき なおみ」だ。二時間タップリと堪能した後、健さんとなった。ぶっつづけで三時間、それも平日にだ。暇な男だとつくづく思うよ・・・・。が、これも浮世と云うことだ。
前夜のアルコール摂取量が少なかった今朝は、五時前に目覚めていた。今朝の弁当は、昨夕買った「筍」だ。BS番組が始まる前に大急ぎで筍の灰汁抜きをしたのだ。TVでやっていた灰汁抜き方、大根おろし・水、・塩少々に漬けると云うやつだ。
「筍ご飯」をメインに、筍と人参・鶏肉の煮物である。本音を言えば、灰汁抜きが上手く行ったのか?筍が安いやつなので美味いのか?と、??だらけであったのだ。五時過ぎの起床なので、時間だけはタップリとある。ボチボチとやっていけばいいのだが・・・・。
「筍ご飯」は薄味ながら、タケノコの食感と香りはそこそこにあった、なんとか合格としよう。鶏・人参・タケノコの煮物は、少量ながら旨い味になっていた。筍が採りたてならもっと上手くいったに違いないが。安いのを(六百円)買ったんじゃ仕様がねぇか。
後の菜は、「小松菜のお浸し」と「鶏ささみと椎茸のバター焼き」。卵焼きと銀ダラ西京漬け・タラコ焼きであった。
筍は田舎の従姉に頼んで送って貰う手もあるが…。今度は鮭ならぬ、明太子だ、ホッケだとか言い出しかねないからな・・・・。