オヤジの弁当箱

日々の手作り弁当だけが生甲斐のしょぼくれオヤジ。弁当メニューと併せて日々の雑感を付記。

蝉しぐれの如く・・・

2020-04-20 | 弁当

4/20(月) 昼前に河原の竹林へと筍を掘りに行った。というのは、人形町の大衆酒場「ちょっぷく」の店長YAMAKAGE氏の依頼と云うより、元部下のAOKI君の入れ知恵で氏から筍を所望された故である。

老を誘って一輪車を押して出掛けた。出掛けたと云うほどの距離でもなく、徒歩十分ほどの近場であるが。

一月前までは目を皿のようにして探しても無かった筍が、今では一歩進めば一つの筍にあたる云うような状況で、成長していないのを探すに一苦労なのだ。大きくなっていても上の方は柔らかいが・・・。

筍を掘るのは私、掘った筍を袋に入れて持ち運ぶ役は老である。こんな役割が定着した。タラの芽なら軽いが、筍はそうはイカンザキである。竹林の中でも、持ち帰る一輪車を押すのも老に任せたらヨタヨタしていた。老人の健康維持、体力保持に役立つ!。

                  

三十分ばかりで十本ほどを掘って小屋のあるミカン畑に戻り、泥を洗い落し根元をカットしたりと見栄えを整えた。帰宅後荷造りをし、近所の郵便局から発送した次第。

これで暫くは筍掘りから解放か?などと思っていた。夕日になる頃に従姉が来たのでコーヒータイムとなった。話をしているうちに散歩しようと云うことになり老と三人でユズロード(森林軌道跡)を亀さんのごとき散歩へ。                

藻くずカニの生簀を覗いてカニの様子を伺い、ついでにそばの親戚の竹林を覗いた。するとここでも雨後の筍がニョキニョキと頭を出していたのだ。

こうなると獲物を追う原始の血が騒ぐ。老に小屋から鍬を取ってきてもらい、凝りもせずに筍掘りとなった。一日に二度も筍を掘るとは・・・。

              

そんな一日の締めくくりは夕食作りである。今夜は「タイカレー」と云うことになった。新鮮な筍があるのでこれを活かすためにタイカレーペーストと、ココナツミルクを用意した。

筍は掘りたての一番小さなのを生で使った。鶏肉に、野菜は茄子とピーマンだけである。タイカレーを作るのは随分久しぶりだが、辛みの利いた美味いカレーができた。

        

 

夕食後、二度の筍掘りで汗ばんだ体を癒すために湯にゆっくりと浸かった。湯船の中で寛いでいると、蛙の声が・・・。

ギッギッギッギグェグエ・・・ゲゲゲッ、輪唱するコオロギの鳴き声のようにも・・・。温い湯に浸かり、波の如くに押しよせる蛙の声を聞いていると蝉しぐれの中に居るような気分に。尤も頭上からではなかったが・・・。田舎に居ることをあらためて実感する時間であった。

 

 

 

 

コメント
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