10/24(土) 今朝の飛行機で来高の予定であった人形町は高松蕎麦の一行は、諸般の事情で取りやめとなった。再会を愉しみにしていたが、事情もあり止むをえなかったとのこと。来高頂けたら朝からの好天で、気持ちのいい土佐路を楽しんで頂けたはずであったが・・・。
そんな秋の一日、先ずは落穂拾いならぬ庭先の落ち葉拾いからスタートした。隣の叔父の家の渋柿がたわわに実のり熟柿となって落ち始めている。他所の畑に落ちて邪魔であろうと三十個ばかり採って、今年初の吊るし柿と晒し柿にしてみた。まだ暖かい日が続いているので干し柿作りは早いと思うが実験である。
昨年は五百個以上の干し柿を作ったが、今年はその半分程度を考えている。然し、今年の柿は何処も大豊作の様相で、何処の柿の木を見てもたわわである。
昼過ぎにミカン畑の甘柿を採ることにして老を誘って畑に出た。柚子も色づいてきた。我が家の柿は例年なら色づく前に落ちて無くなっているのだが、今年は珍しく実が残っているのだ。柿が好物の老は喜んでいる。
ついでに小さな渋柿も採ってきたので、普通の柿の三分の一ほどの小ささであるが、面白かろうとニ十個ばかり皮を剥いて吊るした。
風もなく暖かな昼下がり、川は一昨日の雨で未だ水量は多いながらも穏やかに流れている。
水・土が開店の姪の店「いなかじかん」でコーヒーを飲み、雑談をして帰宅。と云っても徒歩五分も掛からない距離であるが。
ここのところ食してきたものと云えば、栗ご飯、松茸ご飯、モクズカニのカニ汁。秋茗荷も栗も終わり、専ら柿を食しているが、これも一週間か十日で終わろう。そしてミカンのシーズンとなる。柚子酢を絞り終えてホットすると師走である。この頃には私の干し柿作りが本格化するであろう。
田舎暮らしの時間はゆったりと流れていくようであるが、直ぐに一日が終わる。秋の夕暮れ、海岸では五時半ごろに夕日に染まるが、この山里では四時を過ぎると陽射しが東の山へと移動して夕景となる。
今日の一日と云えば、落ち葉拾いと柿の収穫、皮を剥き吊るすを二度、コーヒーを飲み、冷凍鮎で開きを九枚作り干してから再度の落ち葉拾い。たったこれだけのことで夕暮れを迎えた。五時半、明けた窓から外を見ると夕闇が迫り、冷えた空気が忍び寄ってきた・・・。
そろそろ夕餉の支度か、今夜は老好みの煮込みラーメンに、今が旬の四方竹(小さな筍)と小イカでイタリアン風のソテー?、秋刀魚の味醂干し、冷奴or湯豆腐、飲み物は何かな?。