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ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

地球の歴史上、最も輝かしい日  私はすぐに来る 第7回

2016年05月01日 | 日記

7.カトリック教会から始まった携挙説

 

もともとこの秘密携挙説というのは、カトリック教会において約400年前に基礎がつくられた教えです。すべてのクリスチャンは、この理論がどのように、そしてなぜ生まれたのかということを理解しなければなりません。もし、携挙説と、未来に現れる反キリストについての教理を熱烈に支持するプロテスタントたちが、次のような歴史的事実を知ったなら、おそらく驚愕することでしょう。

 

宗教改革の当時、マルティン・ルターとその同僚の改革者たちは、勇敢にも教皇制が非聖書的である事を、聖書を通して明らかにし、カトリック教会を預言に出てくる「反キリスト」の勢力だと抗議しました。このような攻撃に対して、カトリック教会の指導層では、宗教改革を徹底的に粉砕するため、反宗教改革(Counter-reformation)運動をスタートさせました。その運動の一つとして、そのような攻撃をかわすため、二人のイエズス会神父に防御のための新しい預言解釈を作らせました。この二人の神父は、改革者たちの解釈に反対する二つの学説を作り出したのでしたが、この理論は時の経過と共に、ほぼ全てのプロテスタント神学の基礎となってしまいました。彼らは、マルティン・ルターが教皇を「反キリスト」だと名指ししたことを効果的に防御しただけでなく、改革運動の結果として生まれたすべてのプロテスタントの抵抗運動を巧みに分離し、勢力を薄めることに成功しました。

 今日、キリスト教会の流れを注意深く見てきた人たちは、ビリー・グラハムや、ジェリー・ファーエルのようなプロテスタントの代表的な指導者たちが、アメリカとバチカンの政治的な連合を認めるだけでなく、支持する姿勢を見て非常に驚いています。このような有力なプロテスタントの代表者たちが、カトリック教会との連合についての危険性を感じなかったのでしょうか?それは彼らもまた、他の多くのプロテスタントと同じように、宗教改革者たちの歴史的で聖書的な立場を薄めてしまうことになる、カトリック教会の二人の神父の論理に多大な影響を受けたためではないでしょうか?もし、ルターやウェスレーの後継者たちが、本来の教えをずっと持ち続けていたとしたら、今日、ルター派教会やメソジスト教会の信徒は誰一人として、カトリック教会とのどんな種類の同盟も歓迎しないはずです。

 では、宗教改革に対抗する目的のために作られた二つの学説、プロテスタント教会に重大な影響を与えた二人のスペイン系神父の教えを見てましょう。まず、アルカザール神父は、ヨハネの黙示録に出てくる“獣”について、すべての預言をアンティオコス・エピファネス、すなわち教皇がローマを支配するずっと前に生きていた一人の将軍に適用させ、反キリストに関する預言が過去にすでに起こっていたと説明し、教皇を反キリストと指摘した改革者の攻撃をかわしました。彼の解釈方法は預言解釈の分類では過去主義の学派と呼ばれてきました。

 その反対に、イエズス会の神父であるフランシスコ・リベラは、未来主義として知られる学説を創案しました。彼は、反キリストを世界の終末に現れ、3年半の間勢力を維持する有能なある人間であると教えました。従って、彼の教えも教皇に向かう宗教改革者の攻撃を、未来にそらす決定的な役割を果たしました。このような彼らの非聖書的な学説が、現代のプロテスタントたちによって復活したのです。今日、数百万の信徒数を持つ、メソジスト教会、ペンテコステ派の教会が、イエズス会の神父たちが作った間違った学説を、あたかも聖書の真理であるかのように受け入れています。もし、ルターと共にカトリック教会の間違いに対抗して、果敢にも立ち向かった改革者たちが、今日の光景を見て、プロテスタントの名前で唱えられている教えを聞いたなら、おそらく驚愕することでしょう。

 1800年代の初期に、イエズス会の神父リベラの未来主義の見解が整理され、7年の患難と聖徒たちの秘密携挙といった教えが加えられました。最初にその教えを受け入れたのは、カトリック教会と和解の道を模索していたプロテスタントの指導者たちでした。イギリスのプリマス・ブラザレン教会のジョン・ネルソン・ダービーの著作に影響され、この新しい教理がアメリカにまで広がりました。さらに、サイラス・スコフィールドが1909年に発行したスコフィールド注釈聖書の解説の中で、この教えを引用したため、未来主義の教えが大きく拡散しました。