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ひまわりさんの日々の信仰日記と再臨信仰のエッセンスについてご紹介しています

 黙示録の獣の刻印とは  第6回

2016年05月10日 | 日記

第1の獣とは?

ここで、黙示録13章に戻りますけれども、黙示録13章では、第1の獣が、ここにあるような姿で海から上ってきました。この獣の権力を研究していると、この海から上って来た獣によって、実際にここに描写されている預言通りのことが、ヨーロッパの国々の歴史の中で成就したということがわかってきます。

私が申し上げていることを、実際に宗教改革者、著名な宗教改革者マルチン・ルターやツゥイングリー、ジョン・ノックス、ジョン・ウエスレー、そういった人たちもまた、同様の解釈をしていました。この獣について、同様の考えを持っていました。つまり、私がこの解釈を持ち出したわけではないのです。これは、私より以前の宗教改革者たちによって確立された解釈なのです。このヒョウの体をした獣は、7つの頭を持っています。しかも10本の角がありまして、体はヒョウのようで、頭はライオンのようで、鉄の牙、爪を持っていてダニエル書7章に出てきた4つの獣の特徴を、そっくりこの獣が帯びているのです。

そしてこの獣の権力というのはこの4つの獣に続いてヨーロッパの国の中から興りました。ですからこれはバビロニヤ権力でなくて、メド・ペルシャの時代に起こったのでなくて、ギリシャ帝国の時代に起こったのでなくて、ローマ帝国時代に台頭してきました。実際にローマ帝国と言うのは10の国に分裂していまいました。実際にローマ帝国が滅びて10の国が興ったその最中に、この獣の権力は台頭してきたのであります。どうしてそのことが分かるでしょうか。

聖書の預言の記述を深く研究していけば、そのことが分かってきます。そしてこの終末時代に、獣の刻印が強要されるその背後で、糸を引いているのがこの7つの頭、10の角を持つ獣なのです。冠はどこにあるのでしょうか。この冠と言うのは、7つの頭に乗っかっているのか、10本の角に乗っかっているのかよく見て下さい(図参照)。冠が見えますか。角の上にありますね。頭の上ではありません。

ダニエル書7章の4つの獣は水の中から現れてきました。バビロンは1つの頭でした。メド・ペルシャも1つの頭、ギリシャを表わした獣はいくつ頭がありましたか?4つでしたね。合わせて6つの頭となります。あと1つ、ローマ帝国を表わす獣はいくつありましたか?1人の王で1つの頭でした。そういう意味で、後から続いてきたものを合わせて7つの頭となったわけです。しかし歴史によるとローマ帝国も滅びて、やがて10の国に分割されました。

ちょうどその頃に、この黙示録13章に出てくる第1の獣が登場したのです。ローマ帝国が滅びて10の国に分割され、そしてそれらの国が冠をかぶって主権を持っている最中に、黙示録13章の獣が登場したのです。

聖書に立ち返った宗教改革者たちは、ローマ法王を反キリストを呼びました。それは歴史を学べば、はっきりしていることです。宗教改革者たちは皆、この黙示録13章の第1の獣がローマ法王教であることで一致しています。そして、ローマ法王を不法の者、反キリストと呼んでいるわけです。

ところが、今日の多くのプロテスタント教会がローマカトリック教会の圧力に屈してしまって、その立場を翻してしまったのです。宗教改革の第一人者として知られる、ウイックリフはこう言いました。「法王はこの地上における反キリストであると」。

マルチン・ルターはこのように言いました。「私は聖書の言葉を味方につけていたが、あえて法王に対抗して、たった一人で立ち上がり、彼は反キリストであるとの立場をとることはどれほどの痛みを伴ったことか。キリストが御自身の無謬(むびゅう)の御言葉により、これらの疑念に対して私の心に要塞を築いて下さるまで、私は自分自身、また、サタンと戦い続けていた」。

『キリスト教会の歴史』という本の3巻327ページにこのような言葉があります。「ベリサリュウスの軍事的保護のもと、西暦583年にビジリュウスが法王の座についた。ローマ帝国が衰退していったときに、その権力の座にぽっかり穴が開いていたが、その頃に彼らは、ローマカトリック教会の司教を法王として立ち上げ、権力を握らせ、軍隊までも支配するようになった。カトリック教会は宗教権力、政治権力も同時に握ることとなった。

聖書はきわめて正確に預言している。そして、この反キリストの権力が、紀元538年から至上権をにぎった。その期間がどれだけ続いたかと言うと、1260年間であった。538年から1798年まで、1260年間勢力を振るうであろうと聖書は述べていて、実際にその預言が正確に成就した」。

『アメリカーナ』という百科事典の1941年版にこのような記述があります。「1798年にベルテイエ将軍がローマに進攻して法王教を粉砕し、新たな政体を確立した。当時の法王であったピウス6世が捕えられて、フランスで幽閉されて結局獄死した。聖書が預言した通りに、反キリストの権力であるローマ法王教が、死ぬほどの傷を受けることとなった事件である」。

この時も、聖書の預言がその通りに成就したわけです。1260年もの長い間、権力を振るった期間、ローマ法王教は多くの善良なクリスチャンたちを迫害し、そして、死に至らしめました。剣で殺したり、獄死させたり、火あぶりの刑にしたりしました。猛獣に食べられたクリスチャンたちもいました。