初ツアーは2018年夏「南紀くるっと1周」の旅でした。
その旅でツアーの楽しさを知り、また参加したいと思っていたところ、目に付いたのが冬の北海道ツアーでした。
「北海道に行くなら冬ですよ!冬の北海道こそ本当の北海道の良さが感じられるんじゃないですかー」とは、鉄道好きだった大学時代の友人J野君の言葉。
普段はあまり自己主張しなかったJ野君でしたが、この一言、40年経っても私の心の中で重みを失っていませんでした。
北海道の新千歳空港集合、2泊3日で北海道の南西部(小樽・函館・室蘭方面)をバスで周ります。
今回も温泉宿に2泊できますし、クリスマス前だったので雪国のクリスマスイルミネーションも楽しみです。
もちろん、海産物もです。
2019年12月19日、福岡空港から新千歳空港へ向かいます。
これまでと飛行ルートが違うので富士山こそ見えませんが、雪を纏った白山・立山・鳥海山らしき山容を眼下に眺めることができました。
九州も雪は降りますが、翌日まで雪が残ることは稀で、雪が積もり道が白くなるとあちこちでスリップ事故が起こり大変なことになってしまいます。
九州生まれ九州育ちの私と連れ合いにとって、冬の北海道は憧れであり未知の世界だったのです。
予定より少し遅れて新千歳空港に降り立ちました。そこからは添乗員さんとガイドさん付のバスで周ります。
思っていたほどの雪はなくバスは快調に小樽に向けて走ります。
小樽は薄っすらと雪が積もり、クリスマスのイルミネーションが旅の気分を盛り上げます。
小樽には「LeTAO」という名前のチョコレートショップがあります。
「LeTAO」は「ルタオ」と読み、逆から読むと「オタル」です。
名前はふざけてますが味は最高です。
雪で滑らないように、所々で連れ合いの手をとって歩いて行きます。
「まだお付き合いしていた頃の昔にタイムスリップしたみたい… 」
小樽を出る頃は4時半頃だったと思いますがあたりはもう暗くなってきています。
「エー、何コレ? 夜になるのが早くない?」
バスは雪の舞う暗い雪道を今夜のホテル「定山渓ビューホテル」に向けて走ります。
山間に立つホテルでは雪を見ながら温泉に浸かり、クリスマスソングのコーラスを聞きながら蟹や海老、お肉などの北国の味覚を満喫しました。
しかし、今になって考えてみると、12月は中国ではすでに新型コロナウイルスの感染者が出ていた時期だったのですね。
バスの中は日本人だけですが、ホテルの会食会場や観光地には中国語を話す人たちが沢山いたのですから、今考えると怖い話です。
…旅は2日目・3日目に続きます。