昨年の6月5日、「ここしかない!」といったいったタイミングで九重の平治(ひじ)岳に登ってきました。
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準備を整え出発します。
キツイ登り坂ですが、新緑と苔に癒されながら登って行きます。
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"大戸越” の峠に着きましたが、まだ、平治岳山頂はガスに包まれています。
次第にガスが薄れて空が明るくなったのを見て、山頂目指して登り始めました。
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いつまでも山頂にとどまっていたい気持ちでしたが、その気持ちをグッと堪えて下山しました。
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5月末から6月初めは、知る人ぞ知る、九重の"ミヤマキリシマ” の開花時期です。
前回のブログで坊がつる讃歌の歌詞を一部紹介させてもらいましたが、その2番に、
♫ 山くれないに大船(たいせん)の ♬
という歌詞が出てきます。
大船山の斜面がピンク一色に見えるくらいにミヤマキリシマが一斉に咲き誇る様を歌っています。
「そんな大袈裟な… 」
と、私も最初は思っていました。
社会人になってすぐの頃、ワンゲル(ワンダーフォーゲル部)だった仲間とその友人でミヤマキリシマを見に九重の平治岳に登りました。
ウン十年前にミヤマキリシマ咲く平治岳で
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ちなみに、平治岳は大船山の隣の山で、これは私個人の意見ですが、ミヤマキリシマの見事さは平治岳の方に軍配が上がるかなと思っています。
九重のミヤマキリシマを見に行くのはその時以来です。
数日前から開花情報と天気予報とのにらめっこでした。
昼前から天気は回復すると見て、夜中に家を出て朝の6時頃に登山口の駐車場に着きました。
駐車場はほぼ満杯でしたが、何とか停められました。
「みんな好きだなぁー」
と、呆れてしまいましたが私もその"好き者” の一人です。
駐車場から見上げる山頂はまだ雲の中です。
準備を整え出発します。
今回は初めて男池(おいけ)から登ります。
"かくし水” を過ぎ、"ソババッケ” を抜けたら急登が始まります。
"かくし水” を過ぎ、"ソババッケ” を抜けたら急登が始まります。
キツイ登り坂ですが、新緑と苔に癒されながら登って行きます。
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"大戸越” の峠に着きましたが、まだ、平治岳山頂はガスに包まれています。
ここで1時間程、ガスが切れるのを待ちました。
次第にガスが薄れて空が明るくなったのを見て、山頂目指して登り始めました。
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あたり一面ミヤマキリシマです。
あの歌詞にあるように山はピンクに染まっています。
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ピンク色の花弁は、開花したばかりのように初々しく鮮やかでした。
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ピンク色の花弁は、開花したばかりのように初々しく鮮やかでした。
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いつまでも山頂にとどまっていたい気持ちでしたが、その気持ちをグッと堪えて下山しました。
急登をキツそうに登ってくる人たちとすれ違います。
その度に、
「頑張ってください。綺麗に咲いたミヤマキリシマが待ってますよ!」
と、声をかけている自分がいました。
無事、山を降り、登山口近くの男池を覗いてみました。
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男池は、ミヤマキリシマのピンクと対象的に、限りなく透明なブルーの湧き水を湛えていました。