昨日、私のお気に入りの “レコードプレーヤー” でブログを書きました。
レコードプレーヤーやスピーカーを乗せていたテーブルの脚が、縦にして置いた “引出し” だということにお気付きになりましたか?
我が家では以前、引出しとガラス扉の付いたテレビ台を使っていました。
昨年の夏にキッチンのリフォームをしたついでに、テレビを壁掛けにしたのでテレビ台は使わなくなりました。
テレビ台には引き出しや扉の付いた収納スペースがありましたが、長さ1.8mの天板を傷付けないようにして分解しました。
そして、その天板はレコードプレーヤーとスピーカーを置くテーブルに、引出しは縦にしてテーブルの脚として再利用したのでした。
レコードを立てて置く場所をどこにしようかと思案していたのですが、脚にしていた引出しがちょうど都合が良かったので、余っている引出しの板を当ててレコード立てにしています。
昔、奈良の薬師寺再建に携わった宮大工が語った話を本で読んだ事があります。
「木は伐採された後も、その木が育った年月の間生き続ける」
その一節が忘れられません。
樹齢1000年の木は伐採され建築材料として使用されたのちも1000年朽ちることなく生き続けるというのです。
建築物にしても然り、家具や調度品にしても然りだと… 。
私は、この宮大工の話が心に沁みました。
一枚板はもちろん、最近よく使用されている集成材もまた、それまで大地に根を張り生きてきた年月の分は買った者の責任として活かしてやりたいと思うのです。
私は貧乏性でなかなか物を捨てることができません。
貧乏性ついでに… 、
いつか紹介したと思いますが、我が家に置いているもう一つの子ども用の椅子も、テレビ台の引出しとガラス扉の材を使ってつくっています。
遊び心で、引出しの指を引っ掛ける窪みにビー玉をはめ込みました。