大学時代の “若気の至り” で欠けてしまった私の前歯は、そのような経緯を経て40数年前に人工の歯を被せていたのでした。
「残っている歯はずいぶん前にかぶせてあるので、色合いが違ってくると思いますが、欠けた部分を新たに固めますがいいですか?」
と、私に尋ねた後に手際良く欠けた部分の歯を形成してくれました。
治療が終わり鏡で見せてくれましたが、前歯を全部作り変えてもらいたいくらいの素晴らしい出来栄えでした。
おまけに、今日の分の治療費は取らないとの事。
手を合わせて拝みたいほどでした。
受付で、
「次は半年後に案内を出しますから、その時また来てくださーい!」
この台詞、つい先日も聞きました。
『あぁー、これでしばらくは歯医者さんのお世話にならずに済むー!』
“ホッ” としたのも束の間でした。
その6日後の22日の夜、テレビを見ながらナッツ🥜を食べていると… 、
治療した前歯の、隣の歯に違和感が… 。
イヤな予感… 、
上の前歯の左側の歯が半分ほど欠けていました!
『何で、今度は別の歯? ウソでしょ〜!』
と言うわけで、また、歯医者さんに行くことになったのでした。
この歯が欠けてしまった事に、私は身に覚えがありました。
これもまた40年程前の話、 “若気の至り“ でビール瓶やコーラの瓶の蓋を開ける時、栓抜きを使わずに歯を使っていたことがありました。
今になって、
『何て愚かなコトをしてしまったのだろう… 』
と思うのですが、その時は皆んなが、
「うぉー、すごーぃ!」
と言うので、イイ気になってやっていたのです。
全く、呆れたお調子者です。
現実に戻り…
別の歯が欠けた翌々日は、親戚の法事があって歯が欠けたまま行く気にはなりません。
翌朝の9時の開診と同時に歯医者さんヘ電話を入れたのでした。
<つづく>