無事、特急列車に滑り込んだ私たちは、やっとホッと一息つくことができました。
立川、八王子も過ぎ次第に山が近くなり、車内販売が廻ってきたので「信玄餅アイス」を2個買って旅気分に浸りました。
順調な乗継ぎができたので、小淵沢駅には予定より早く到着できそうです。
一息ついてレンタカーの予約をするのに列車内からスマホでインターネット予約を始めました。
ところが、大事なところでトンネルに入り通信が切れてしまうのです。
地図アプリといい、ネット予約といい、通信環境は今とはずいぶん違っていました。
何度もトライして、山梨県に入った辺りでやっと予約を完了することができました。
昼前には小淵沢駅に着きました。
新宿駅ではカードで改札を通りましたので小淵沢駅でもカードを当てると…
かなりの料金でビックリしたものです。
小淵沢駅は古い駅(現在の小淵沢駅は展望台もあるオシャレな駅です!)で、故郷に帰ってきたような錯覚さえ覚えました。
駅の改札を出て左側に予約していたレンタカー会社のプレハブがあり、そこで聞いた蕎麦屋にレンタカーで向かいました。
テレビの取材もあると言うその蕎麦屋は新緑の林の中にありました。
少しだけ待ち店内に入ることができ、お蕎麦も、一緒に出された手づくり豆腐も、デザートの皮付きの桃も大変満足いたしました。
まだ、昼を回った位の時間でしたので、レンタカーを飛ばして八ヶ岳の西麓を通り、白樺湖、ビーナスラインを経て諏訪大社本宮を巡り、夕方に小淵沢の「星野リゾート・リゾナーレ八ヶ岳」まで戻ってきました。
地元のお酒が飲みたくて小淵沢駅近くの酒屋さんを訪ねると、その日の夜は花火大会があることを聞きました。
夕方、森の中にあるホテルから歩いて花火大会が開かれる馬術競技場に向かいます。
出店も九州とは雰囲気がチョット違っていて楽しかったのですが、そこに集まる地元の子どもたちもまた新鮮な驚きでした。
私たちの前を横切る時に礼儀正しくお辞儀をして行くのです。
1人だけでなく、ほとんどの子がこちらに顔を向けてお辞儀をして、時には「すみません」「ありがとうございます」と声に出して言うのです。
古き良き時代の日本の姿を見た気がしました。
澄んだ空気の高原で見る花火は、今まで見た中で一番鮮やかで、子どもたちの純真さとともに心に深く沁みた小淵沢の夜でした。
空気は澄んでましたがピントがボケてました…