詩 の 雫

人生の喜怒哀楽を <冠 句> に深め・・・ 

“春夏秋冬の囁き”を 爽やかな風 にのせて・・・

     

転ばず歩けるお母さんの道

2016年11月25日 13時40分23秒 | Weblog

 とても寒い日が続き、季節の移ろいを、空の色にも感じます。

 20日に行われた <合唱祭>、この日は穏やかな秋日和になり、良かったです。

 朝からのリハーサルを含め、かなり緊張しながら向かった今年の ”本番” でしたが、

 自分的には練習してきた事を、それなりに出すことが出来たかなぁと、ほっとしています。

 鮮やかなグリーンのドレスに気持ちを乗せ、今年の 「ほほえみ」、「Stand Alone] を

 19名の気持ちを一つにした曲の想いが、会場の皆様に伝わり、私たちの {コーラス} と

 なって歌えていれば、嬉しく思います。

 2曲の詩にこめられた想いは、今日の喜びに感謝し、人生に前向きに生きること、

 人と人との触れ合いから生まれる優しさ、厳しい道にも負けない心の支えとなる灯、

 そういった希望のエールが、心に一杯満ちてくる素敵なコーラス曲でした。

 テレビドラマ「坂の上の雲」の主題歌、 凛として明日の旅立ちに向かう力強い歌、

 高齢化した弱りを感じる中で、年齢を重ねて表現できる部分もあるかなぁと思いながら

 頑張って歌いました。

 以前、一緒に舞台で歌った友人も、来てくれました。 ・・・ありがとう・・・ 嬉しかったです。

 「コーラスはさっぱり分からん」と言いながらも、今年も聞きに来てくれた主人。

 他の行事の合間を縫って駆け付けてくれた お嫁さん、孫ちゃん  感謝しています。

 来月にある「打ち上げ・反省会」で、先生方や各団員の感想や意見などが、聞けると

 思います。 また、来年も一人も欠けることなく、一緒に歌えることが出来るようにと

 願っています。

 

 

 今日の新聞コラム欄に、高田敏子さんの「雪国の朝」という素敵な詩が載っていました。

 

            お母さんは 毎朝 カンジキをはいて道を作ります 

            家の戸口から 雪の原を横切って ふみしめ かためる細い道

            お母さんの体の幅の道 子供はこの道を通って

            学校へ行きます

 

 原発事故で福島から避難した先の横浜で、いじめに遭った少年のご両親がおととい、

 どうしても伝えたいことがあると「記者会見」で述べられました。

 「お父さんも仕事見つけて頑張っているから、僕も頑張る」

 「死んだら何も言えない。絶対、助けてくれる大人はいる。

 苦しいけど、死を選ばないで」

 と、呼びかけているという。

 少年には、両親がふみしめ、かためている「体の幅の道」が見えているのだろう。

 高田さんの詩は、こう結ばれている、、、

        

       < 転ばずに歩けるお母さんの道を 子供は忘れないでしょう 

        おとなになって 人生の道に迷うとき、

        なおなつかしく 思い出すでしょう >

 

                                       心が打たれます・・・

 

  母と子の思いを秘めた冠句も、沢山詠んできました。

 

             酔い心地 親子の溝も埋め合えて

             冴え響く 愛の連弾晴れの日に

             優し素手 和顔で悟す悪の道

             店開く 都会の隅に母の味

             女の手 ひかる産着を慈しみ

             今しばし 子育て日記に迷い文字

 

            <連冠句>

                  精一杯     

             走り書き 「おかえりなさい」と留守の子に

             走り書き 記録ばかりの日記帳

               バタバタと 母、妻、主婦に休みなく

 

             母譲り 良くも悪くも一本気

             肌に染み 母性を深め満つひかり

 

                          私も色々な道に迷いながら、生きてきました。

 

  

                       

 

 

     明後日、母の所へ行ってきます。 

 

     今日も、お立ち寄りいただき、ありがとうございます。    


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