生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

福島原発と東北地方太平洋沖地震10

2011年03月12日 21時51分14秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月12日-10
福島原発と東北地方太平洋沖地震10

 毎日テレビでの出演者が指摘していたように、

 1. 福島原発での震度は、どの程度だったのか。それは、耐震設計の想定を上回っていたのか。
 2. 地震は様々なことが起きるので、広く不具合を考えていなければならない。

 このような事態になった原因の一つはディーゼル電源が機能しなかったことがあるが、これはそれまでの東京電力の隠蔽事象と関わっているだろう。いずれにしろ、故障に備えた安全装置(fail-safe)は現実には働かなかった。(一部の)専門家の「安全です」とは口先だけであり、(一部の)専門家の「想定外」は、よく起きることだと国民は肝に命じよう(すでに何度も強化されてきた教訓)。

 東北地方は、この時期はまだ寒い。(50年後とかの地球温暖化ではなく)直ちに東北温暖化すれば利益があったことだろう。停電だと色々と寒さをしのぐのが困難になる。分散的に電源確保すべきである。
 まずは、少なくとも原発が担っている3割は節減しよう。むろん、日本全国原発はすべて停止し、放射性を中和することである。

 
 日本経済新聞(2011/3/12 22:05)によれば、

  「12日午後9時すぎ、福島県は福島第1原子力発電所が立地する双葉地域から双葉厚生病院に運ばれた一般住民90人のうち、少なくとも3人が除染処置が必要な重度の被曝(ひばく)患者だと発表した。」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819490E3E0E2E39B8DE3E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

とのこと。


福島原発と東北地方太平洋沖地震9

2011年03月12日 20時55分36秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月12日-9
福島原発と東北地方太平洋沖地震9

 午後8時41分ころの、枝野官房長官の会見では、中の格納容器が爆発したものではなく、水蒸気から水素が発生して酸素と混じって爆発したとのこと。
 また、モニタリングの結果では放射線物質の濃度は、上昇していないと。

  15:29 1,015マイクロシーベルト
 (15:36 爆発)
  15:40 860マイクロシーベルト
  18:58 70.5マイクロシーベルト

と爆発後にむしろ少なくなっているとのこと。

 今後は海水で冷やすとのこと。それは、すでに着手とのこと。


福島原発と東北地方太平洋沖地震8

2011年03月12日 20時16分50秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月12日-8
福島原発と東北地方太平洋沖地震8

 「東日本大震災:福島第1原発 東電「想定外」に批判の声も」という毎日新聞の記事に、

  「原発の安全対策の至上命令は「止める」(緊急停止)「冷やす」(炉心の過熱を抑える)「閉じ込める」(放射性物質が漏れ出さないようにする)の三つ。今回、1号機が実行できたのは、最初の「止める」だけだった。」
http://mainichi.jp/select/science/news/20110313k0000m040056000c.html

とある。


 建屋の爆発と崩壊について、何が起きたのか、或る専門家は、専門家は水素爆発または水蒸気爆発が起きたのではないかと見ている。

  「吉川栄和・京都大名誉教授(原子炉安全工学)は、「何らかの原因で原子炉格納容器から漏れだした水素が、空気中の酸素と反応して起きた水素爆発ではないか」と推測する。……爆発の様子を映像で見る限り、水蒸気爆発とは考えにくい」
http://mainichi.jp/select/science/news/20110313k0000m040054000c.html
とのこと。

 長沢啓行・大阪府立大名誉教授(生産管理システム学)は、
  「タービン建屋と原子炉建屋はつながっており、原子炉建屋側にも破壊が及んでいれば、東京電力などが炉心を冷やすために計画している海水注入が難しくなるかもしれない」と懸念。」
http://mainichi.jp/select/science/news/20110313k0000m040054000c.html
とのこと。

  「原子力資料情報室の上沢千尋研究員は……「水蒸気爆発が起きたのではないか」と話す。「炉心が冷却できず、原子炉圧力容器内の圧力を下げることに失敗して、水位が下がった空だき状態が続いた。ある程度の量の燃料棒が溶けて水と反応し、爆発した可能性がある。」
http://mainichi.jp/select/science/news/20110313k0000m040054000c.html
とのこと。

 ところでしかし、「東電「想定外」に批判の声」に当たる内容は、どれなのかわからない。

福島原発と東北地方太平洋沖地震7

2011年03月12日 17時26分20秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月12日-7
福島原発と東北地方太平洋沖地震7

  「セシウムは核燃料が過熱していないと出ない。」
http://www.nikkei.com/news/headline/related-article/g=96958A9C93819595E3E0E2E3988DE3E0E2E1E0E2E3E3958AE0E2E2E2;bm=96958A9C93819595E3E0E2E39C8DE3E0E2E1E0E2E3E3958AE3E2E2E2

らしい。

 或るテレビ番組では、福島県警によると、福島第一原発1号機で、爆発があって水蒸気のようなものが出たと言う。

 それはテレビ(NNN、読売テレビ)での解説によれば、スタグからで意図的に緊急避難的に爆破弁を使って内圧を下げたらしいと言う。これで2気圧ほど下がったらしい。
 午後3時36分復旧作業中に、直下型の揺れがあり、爆発があったと言う。4人が怪我したとのこと。

 東京電力は、原子炉内の数値は異常ではない、と言う。NNN解説者は、そうであれば、炉心は溶融していないと言う。

 爆発で、1号機の一つの建屋が骨組みだけになっている。それに隣接する建屋の外壁が一部壊れているようだ。放射性物質が排出された可能性があるのか?

 結局、さきほどの解説者は訂正して、意図的でなければ、爆破弁ではなく、水蒸気爆発かも、と。もうじき、保安院の会見があるらしい。


 解説者は、水蒸気爆発であった場合、保安院の会見をきかないとわからないが、最悪はチェルノプイリ〔?、スリーマイルでは?〕だと言う。

 原子力安全・保安院の〔2011年3月12日(土)〕午後4時からの会見は、予定を過ぎて、延期された。その理由は、首相官邸との調整した上で発表するとのこと(読売テレビ)。

 枝野官房長官は会見で、結局、分析中だと言う。福島第二原発についても半径10kmの外への避難を指示したと。

 原子力安全・保安院の会見でも、最悪の可能性は?、と訊かれても、予断はしないということである。週間金曜日記者のモニタリング・ポストはどれだけ生きているのかという質問について、移動式モニタリング・ポストを準備中だというように答えた。つまり、生きているのなら数値が出ているはずだという追求についても、なんたらとか言って明確には答えなかった。

 解説者が爆発について三つの場合が考えられるとしている。炉心でもなく、格納容器でもなく、(水蒸気爆発ではなくて)建屋の内側で水素が燃えた最も軽い場合であることを願う。

 さきほど(19:01頃)のABCテレビによれば、第一原発も第二原発も避難指示の範囲を20kmへと拡大。

 どこかりテレビで、なぜ第二原発も20kmか理由がわからないと言っていたが、さきほど(19:30頃)福島県は第二原発については10kmのままと訂正したとのこと。



福島原発と東北地方太平洋沖地震6

2011年03月12日 15時54分30秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月12日-6
福島原発と東北地方太平洋沖地震6

 毎日新聞の、「地震:国内初「炉心溶融」か セシウムを検出 福島原発」
http://mainichi.jp/select/weathernews/20110311/news/20110312k0000e040090000c.html

には、原子力関連施設の事故の年表がある。

 また、「炉心溶融」と「セシウム137」についての解説が、
http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20110312mog00m040004000c.html

にある。


福島原発と東北地方太平洋沖地震5

2011年03月12日 14時54分24秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月12日-5
福島原発と東北地方太平洋沖地震5

 日経の2011/3/12 14:18のニュースで、

  「経済産業省の原子力安全・保安院は12日午後2時、東京電力の福島第一原発1号機で「炉心溶融が進んでいる可能性がある」と発表した。発電所周辺地域から、燃料の核分裂に伴うセシウムが検出されたという。」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819595E3E0E2E3918DE3E0E2E1E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

 「炉心溶融が進んでいる」というのは、炉心溶融が一部は起きているということなのか?

 
  「原子力安全・保安院は、福島第一原発1号機で「炉心の溶融が始まっているとみられる」と発表しました。炉心のメルトダウンが始まった可能性が高いことを初めて政府当局者が認めました。12日午後1時30分現在の状況だとして発表しました。」
http://news.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/210312150.html

 2011年3月12日14時22分の、「福島第一原発1号機、溶融開始か 爆発的な反応の恐れも」の記事は、
http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY201103120408.html

で、
  「1号機の燃料Aの水位は、マイナス90センチがマイナス170センチまで下がり、燃料が水面から露出しているとみられる。燃料Bの水位についても、80センチから145センチまで下がっていることが確認されたという。」
とある。

 2011年3月12日13時21分 読売新聞によると、
  「燃料棒が損傷して露出し、水蒸気と反応して爆発するような事態になれば、大量の放射性物質が外部に放出されることになる。1979年の米スリーマイル島原発事故と同様の最悪のケースになる恐れもある。」
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110312-OYT1T00387.htm

 しかし、2011年3月12日14時18分 読売新聞(science/newsではなく、national/news/のほう)では、
  「今回は、1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故や、1979年の米スリーマイル島原発事故のように、炉心が溶け落ちるメルトダウン(炉心溶融)には至っていないと見られる。」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110312-OYT1T00454.htm?from=navr

 両者は矛盾しないが、これからの危険管理からは、science/newsのほうが情報内容がある。「恐れもある」だから、当たらなくてもよい。50cm、90cm、1.5mと露出部分が多くなっている(結局、水位の計測器は不良なのか、そうではないのか?)から、より危険な方向へと進んでいるということか?

 
 2011年3月12日14時27分のasahi.comニュースによると(原子力安全・保安院によるということだが)、
  「「炉心溶融」が起きている可能性がある東京電力福島第一原発の1号機は、炉心冷却水が減り続け、約4メートルある燃料棒のうち上部の1.5メートル前後が露出し、十分に冷やすことができない状況になっているという。」
http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY201103120409.html

 2011年3月12日14時30分のasahi.comニュースによると、
  「東京電力は12日、東日本大震災で自動停止した7基の原発のうち、福島第二原発3号機は、原子炉の温度が100度以下に下がって停止した、と発表した。原子炉を停止させることができたのはこの3号機が初めて。」
http://www.asahi.com/national/update/0312/TKY201103120411.html


地球温暖化論と(核分裂型)原子力発電

2011年03月12日 14時38分17秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月12日-4
地球温暖化論と(核分裂型)原子力発電

 「「原子力安全研究グループ」がある。」という記事:
http://www.janjanblog.com/archives/28548
から知ったが、
 原子力安全研究グループ
というのがあり、そのサイトの
http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/index.html
に、いろいろと興味深い記事または論文がある。

 たとえば、

・気候変動に関する政府間パネル(IPCC)報告と温暖化二酸化炭素説の問題点
・原子力の場から視た地球温暖化問題、京都、環境問題研究会(2009/2/7)のレジュメ
・巨大地震が原発を襲うとき- 廃絶すべき浜岡原発-、付録1プルサーマル問題、付録2地球温暖化問題原発震災を防ぐ風下の会(2008/10/26)のレジュメ

というのがある。


福島原発と東北地方太平洋沖地震4

2011年03月12日 13時49分43秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月12日-3
福島原発と東北地方太平洋沖地震4

 微量の放射能が流出していることを政府は認めたらしい。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-19963720110312

 
 FNN報道特別番組によれば、福島第一原発1号機での冷却水が燃料棒よりも低い水準にある問題で、(「経済産業省」)原子力安全・保安院によると、
  「11時20分現在、今から2時間ほど前です。冷却水の高さを示す水位がさらに低下していることがわかりました。……これが数値通りであれば、燃料棒は裸に近い状態になるということです。ただ、いままで1号機には大量の水が注入されているため、水位の表示が下がっているのは、これは計器が正しく作動していない可能性も高いということです。」

 午前のJNNの番組で、原子力資料情報室共同代表の西尾漠氏は、表示が正しいかどうかがわからないのも問題だと指摘していた。

 また、現場の放射線が強いために作業員が長時間は作業できないため、1号機での蒸気放出はまだ始まっていないとのこと。

 ANN報道特別番組によれば(13:26頃)、
  「50cm露出」
とか。

 
 なお、原子力資料情報室での最新ニュースは、
http://www.cnic.jp/modules/news/

で、たとえば、
  「NHKラジオでは,10km圏内の被曝線量は20-50mSv(ミリシーベルト)になると保安院ら試算していることを伝えている.これは,一般人の年間の制限値である1mSvの20-50倍に達する.

   第二原発でも,1・2・4号炉の圧力抑制プールの水の温度が100℃を超え機能喪失しているために,放射能の放出を行なう模様.」

とある。


福島原発と東北地方太平洋沖地震3

2011年03月12日 11時30分30秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月12日-2
福島原発と東北地方太平洋沖地震3

 昨夜の或るテレビでの専門家らしい人は、「厳しい状態ではないか」と言っていた。
 今朝のテレビをいくつか見ても、専門家の解説や論評は聴けなかった。
 しかし、検索すると、テレビ東京では下記のような論評があったらしい。

  「テレビ東京8:50ニュース、原子力の専門家のコメント。
 原子炉の外部で1000倍の放射線量ということは、放射性物質が外部に洩れている。ECCSが起動せず、炉心が冷却されていない状態で、放射性物質が洩れていることから、燃料棒(燃料集合体)が既に破損して放射性物質が漏れ出している。極めて危険な状態。被爆による健康被害を防ぐヨウ素剤を緊急に配布して、それを飲むようにしなければいけない。」
http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1485544.html

  「テレビ東京11:08ニュース
福島第一原発からの蒸気放出作業は、蒸気を排出する弁が動かないため、現在行えていないと政府が発表。」
http://nekodayo.livedoor.biz/archives/1485544.html

 JanJanBlogでは、
http://www.janjanblog.com/archives/33327
の記事がある。

  「すでに「原発の正門で通常の8倍の放射線を観測」とのことだが、なんと東電は地震発生と同時に環境のモニタリング測定値の公表をストップしてしまって、ほんとうの数値は分からない。何のためのホームページか。福島県でも測定しているが、政府から指示があれば従うのだろう。」
http://www.janjanblog.com/archives/33327
とある。

 「続・巨大地震、福島原発で原発震災の恐怖」という記事では、

  「私たちは東電本社と隔月程度に交渉を持っている。地震への対応を突っ込んで聞いたのは、つい最近のことだ。外部電源全喪失のさいのディーゼルのこと、直流電源のこと等々の深刻さについて。それは福島第一原発2号機で、外部電源全喪失の深刻な事故を起こしたのに、東電も保安院も事故扱いをしなかったからであった。」
http://www.janjanblog.com/archives/33313

 日本経済新聞は、2011/3/12 10:30 の「福島原発、放射性物質の放出作業 大量漏洩防ぐ」は、
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819595E3E0E2E2838DE3E0E2E1E0E2E3E39F9FE2E2E2E2


福島原発と東北地方太平洋沖地震2

2011年03月12日 10時22分23秒 | 生命生物生活哲学
2011年3月12日-1
福島原発と東北地方太平洋沖地震2

  「経済産業省の原子力安全・保安院は12日朝に記者会見し、東京電力福島第一発電所の1号機(福島県大熊町)で、原子炉建屋内にある中央制御室の放射線量が、通常の約1千倍に達していることを明らかにした。正門付近では、通常の約20倍となっているという。」
http://news.goo.ne.jp/article/asahi/nation/K2011031201650.html

 午前10時ころの枝野官房長官の会見では、第1原発からの避難指示の範囲を3kmだったのを10kmに拡大したとのこと。また、圧力を下げるために、放出すると。

 7:55には、福島第一発電所の1号機正門付近で通常の70倍と、テレビ(FNN)で報じた(10時15分ころ)。