生命哲学/生物哲学/生活哲学ブログ

《生命/生物、生活》を、システム的かつ体系的に、分析し総合し統合する。射程域:哲学、美術音楽詩、政治経済社会、秘教

美術本文献追加20150530

2017年05月30日 16時23分56秒 | 美術修行
2017年5月30日-3
美術本文献追加20150530


[う]
*海野弘.2012/7/10.二十世紀美術 1900-2010.284pp.新曜社.[本体2400円+税][大市中図702.07]


[か]
*神林恒道.2006/3/10.近代日本「美学」の誕生[講談社学術文庫 1754].317pp.講談社.[本体1000円(税別)][原本は、2002/9『美学事始—芸術学の日本近代—』勁草書房。][大市中図701.1]


[き]
*北澤憲昭(ほか、共編著).2014.美術の近現代史 制度・言説・造型.東京美術.

*北澤憲昭.2015/6/25.〈列島〉の絵画 「日本画」のレイト・スタイル.377pp,ブリュッケ.[本体1,800円+税][大市中図721.9]

*京都造形芸術大学(編).1998/5/20.日本画を学ぶ 1 静物写生から本画制作 日本画の用具用材[美と創作シリーズ].223pp.角川書店.[本体4800円(税別)][大市中図724.1]

[こ]
*コーレン,レナード.1994, 2008(内藤ゆき子 訳 2014/6/30).わびさびを読み解く.108pp.ビー・エヌ・エヌ新社.[本体2,000円+税][Koren, Leonard. Wabi-Sabi for Artists, Designers, Poets & Philosophers][Rh20170506][大市中図701.1]


[さ]
*佐藤方彦.2011/8/81.感性を科学する.xiii+185pp.丸善出版.[本体2,900円+税][大市中図701.1][Rh20170530][さとう まさひこ]



[た]
*モロー,ダニエル.(阿部ちよ・宮川順子・西川隆範 訳 2005/10/20).光が形態を創造する 新しい色彩体験のために.143pp.青い林檎社.[本体2,700円+税][Daniel Moreau][大市中図701][73頁まで読了20170528]


[な]
*中村ケンゴ(編著)/眞島竜男・永瀬恭一・楠見清・木村絵理子・小金沢智(著).2015/4/15.20世紀末・日本の美術 —それぞれの作家の視点から.287pp.アートダイバー.[本体1,800円+税][大市中図702.16]


[ふ]
*フィルムアート社(編).2014/3/25.現代アートの本当の学び方[Next Creator Book].204pp.フィルムアート社.[本体1700円+税][大市中図707][60頁まで、と171-185頁を読了20170528]


[み]
*三潴末雄.2014/9/20.アートにとって価値とは何か.272pp.幻冬舎.[本体1700円+税][大市中図702.16][Rh20170514]
[デュシャン以降の現代美術のコンテキスト〔!〕への批評とコンセプト〔!〕の提示を伴った表現〔!〕でなにければ、まともな作品として認められることはない。」(三潴末雄.2014/9: 17頁)。「 日本の美学の歴史の積み重ねが、すでに現代美術史そのものを動かす要因になっていることは明らかだ。この連綿たるコンテキスト〔!〕は、ヨーロッパの近代美術に対してアメリカが行〔な〕ってきた現代アートの否定の原理に比べても、決して引けをとらないコンセプト〔!〕的な価値を持っていることも、我々は改めて再認識すべきだろう。」(三潴末雄.2014/9: 46頁)。]


[む]
*武蔵野美術大学日本画学科研究室(編).2002/4/1.日本画 表現と技法.139pp.武蔵野美術大学出版局.[本体4200円+税][大市中図724.1]

*武蔵野美術大学日本画学科研究室(編).2004/4/1.現代日本画の発想.149pp.武蔵野美術大学出版局.[本体3800円+税][大市中図721.9]


[わ]
*渡辺茂(編).2016/8/30.美の起源 アートの行動生物学.vii+150pp.共立出版.[本体1,800円+税][大市中図701.4][美の心理学。読むべし]


===
[さ]
連続講義現代日本の四つの危機 -哲学からの挑戦-(講談社選書メチエ 605).齋藤 元紀/編.講談社.2015.8.100◇104◇104




学問修行2017年5月30日:安倍晋三首相は、口利きして、加計学園に税金を使った。[税金の私物化]

2017年05月30日 12時43分13秒 | 学問修行
2017年5月30日-2
学問修行2017年5月30日:安倍晋三首相は、口利きして、加計学園に税金を使った。[税金の私物化]


 A.  安倍晋三首相
   [指示]→和泉洋人 首相補佐官/首相官邸
   [伝達]→前川喜平・前文部科学事務次官

 B.  安倍晋三首相←
   [忖度]和泉洋人 首相補佐官/首相官邸
   [指示]→前川喜平・前文部科学事務次官

のどちらと取るべきか?。
 首相官邸で面会したのだから、安倍晋三首相の指示、つまり加計学園に税金を使うことの口利きと解釈するのが、妥当だろう。

 内閣府担当者から専門教育課担当者への、「総理のご意向」という文書もあるのだから。



  「 安倍晋三首相の友人が理事長を務める学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)の獣医学部新設計画について、前川喜平・前文部科学事務次官が朝日新聞の取材に対し、昨年9~10月に和泉洋人・首相補佐官と首相官邸で複数回面会し、「総理は自分の口から言えないから、私が代わって言う」などと言われたと証言した。「獣医学部新設を早く認めるよう求める趣旨だった」と語った。」
http://digital.asahi.com/articles/ASK5Y6FFKK5YUTIL04R.html?ref=nmail

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170530-00000008-asahi-pol

美術修行2017年5月30日(水):佐藤方彦2011『感性を科学する』読感

2017年05月30日 11時26分49秒 | 美術修行
2017年5月30日-1
美術修行2017年5月30日(水):佐藤方彦2011『感性を科学する』読感


[さ]
佐藤方彦.2011/8/31.感性を科学する.xiii+185pp.丸善出版.[本体2,900円+税][大市中図701.1][Rh20170530][さとう まさひこ]


 誤植が少なくとも10箇所あった。たとえば、45頁の図3-1の、艦隊→桿体。
 何の誤植か見当のつかない誤植もあった。114頁の意識のモデル図8-1 での、「源氏の知覚カテゴリー化」の「源氏」、と、「意味の独力回路」の「独力」。

 鍵となる概念と思う、創発、縮重性、メカニズムなどについての説明が、無いか、あってもわからなかった。
 そして、全体構成が有機的ではないし、いろいろと参照しているが、個々の論理展開と結論が無いか不明瞭であることが大部分である。

  1. 参照および検討対象とした構成部分が、適切ではない。
  2. したがって、分析不十分である。
  3. あちこちと散策しているが、それらを繋げる筋道または論理展開が、不明である。
  4. 総合や統合は、無い。


  「バウムガルテン〔略〕の〔略〕著作『エスティテカ』〔略〕では、エスティテカは、感覚的認識の学であり、美しく思惟することの技術であると説かれている。そして、「美」とはエスティテクスによる認識の完全性であると定義している。〔略〕
 「エスティテカ」は、言葉の経緯からは「感性学」ということになる。しかし、バウムガルテンの「エスティテカ」を日本に紹介した〔略〕中江兆民は中国の易経の文言を吟味して「美学」という用語を創り出した。〔略〕井上哲次郎の「形而上学」も易経に由来する。欧米では、「エスティテカ」は、芸術の美の理論を扱う哲学の一分野「芸術哲学」を意味する用語となり、語義は「感性学」と理解されている。〔略〕日本でも「美学」は〔略〕「芸術哲学」で、〔略〕しかし、「感性学」ではない。日本語では、美学と感性学は同義ではない。」
(佐藤方彦 2011/8: 34頁)。


  「脳は独自の論理回路で、感知し、思惟し、吟味するシステムをそなえており、それぞれの回路は縮重性に満ちているとともに、相互に大きく重複していると考えるべきなのであろう。このシステムの活動をある視点からとらえて感性と呼び、別の視点からの活動を悟性、さらにまた別な視点からの特徴を理性と呼んでいるのに過ぎないのであろう。感性に特化したモジュール構造が存在しないだけではなく、ミラーニューロンやミラーシステムに類するような感性ニューロンや感性システムも存在しないのであろう。ないものを見つけ受けることはできまい。」(佐藤方彦 2011/8: 173頁)。

  「外界の印象を受け入れる能力という意味では類似しているが、感性はカントのジンリッヒカイトに、感受性はジャン・ジャック・ルソーのサンシビリテに始まるという説明に要約できそうである。〔略〕サンシビリテもある時代の人々の生活観の考究から生まれた言葉で、簡単に説明することは難しいらしい。「感受性」は、英語には「センシビリティ」、また、ドイツ語には「センシビリタート」や「エンフェングリッヒカイト」という単語があるにもかかわらず、ドイツでもイギリスでも、真に感受性を意味するときには、フランス語の「サンシビリテ」を使うことになるというのである。」(佐藤方彦 2011/8: 173頁)。

 あとがきで、
  「感性と感受性の区別〔略〕には生物科学は答えようがない。感性は〔略〕定義できる段階にはなく、感受性の方は仮説の試みさえないからである。」(佐藤方彦 2011/8: 181頁)。

 結局のところ、感性とは何かは、対応する神経細胞群が見つからないとして、ある観点からの脳システムの活動だという。ならば、その観点を説明してもらいたい。


 79頁に図4-2として、ベッツィと名づけられた一歳雌のチンパンジーに絵具を指につけて作らせた「指塗り絵 finger painting」の白黒画像が載せてある。なかなか面白い。上下をひっくり返して少し手を加えれば、もっと面白いものになるだろう。
 面白いものになるように修正するのは、わたしの感性または美的評価基準によっている。
 指の幅で繰り返される図柄が、或る効果を産んでいる。ただし、そのチンパンジーはその行為を楽しんだにしても、美的鑑賞を楽しんだでわけではないだろう。そのチンパンジーにとっては、それは絵画ではない。
 或る人々にとっては、絵画とはなる。絵画とは、絵画的感性を投じるシステム体(たとえばヒト有機体)にとってのみ、絵画となるものである。

 感じ feeling そのものを分析すべきである。
 もう一点。抽象絵画を問題にするのなら、表象 representation として捉えることを避けるか、representation 再現前を、再現ではない意味を含む広い意味で定義しなおすべきである。いまだに、「表象」という、わたしにはわけのわからない言葉が使われているので、やはりrepresentation 再現前を使わせないのがよい。そうして、明瞭な思考をしよう。


 ベッツィの「指塗り絵」の画像を検索してみたら、下記の記事があった。


 人間の描画の起源をチンパンジーとの比較研究から解明しました -人間に固有なシンボルの生成や言語の習得について描画から検証-
 Aya Saito, Misato Hayashi, Hideko Takeshita, Tetsuro Matsuzawa
 The Origin of Representational Drawing: A Comparison of Human Children and Chimpanzees.
 チンパンジーと人間の子どもの描画の比較
http://langint.pri.kyoto-u.ac.jp/ai/ja/publication/AyaSaito/Saito2014-CD.html


 上記記事で言及されている。「齋藤亜矢の日本語の著書『ヒトはなぜ絵を描くのか』(2014」は、イマイチだった。


文献
[い]
*岩田誠.1997/10/1?.見る脳・描く脳 絵画のニューロサイエンス.196pp.東京大学出版会.[2,800円+税]

[こ]
*小泉英明(編著).2008/11.恋う・癒す・究める 脳科学と芸術.工作舎.[3,990円]

[さ]
齋藤亜矢.2014/2/5.ヒトはなぜ絵を描くのか──芸術認知科学への招待[岩波科学ライブラリー].岩波書店.[B20140410、1,404円][Rh20140413]

佐藤方彦.2011/8/31.感性を科学する.xiii+185pp.丸善出版.[本体2,900円+税][大市中図701.1][Rh20170530][さとう まさひこ]

[な]
*中原佑介.2001/7/17?.ヒトはなぜ絵を描くのか.