何をいまさら日記

自分が好きな映画や本について世間様から「いまさら・・」と思われる事を自ら突っ込みます

何をいまさら「ジョニー・トー 香港ノワールに生きて」

2013-10-12 11:02:27 | ジョニー・トー

長らくトー監督関連のカテゴリーが空いてたのにビックリ。「文雀」から2年か・・信者として反省。
おフランスの監督が作ったジョニー・トーのドキュメンタリーが同梱されてる「奪命金」のパッケージ。お得だけど、何の手引きも無いから初心者にはすごさが理解できないやん。もったいない・・。
監督は常に葉巻を手放さない・・。3巨匠対談で全員葉巻を吸ってるのを見てたまげました。そういや「奪命金」でも葉巻がでてきてたな・・。
トー監督が「大事件」でニック・チョンに演技をつけてる所が見られて興味深かかったです。リッチー・レンのインタビュー映像も見られて満足。
なによりたまげたのは、「銀河映像」の屋上にセットを組んで「放・逐」のホテル銃撃シーンが撮られてたこと。そのセットをヤムヤムの案内で見せていただけるとは(笑)
監督の独特の撮影方法に翻弄されるスタッフとキャスト。だけど、みんな楽しそうなの。監督の腕を信じてるからかな。
「PTU」とか「黒社會」とかのフィルムが出てくると猛烈に見たくなります。うーん、近日中に上映会しようかな。「奪命金」もまた復習しておかないと・・・。信者は勉強しないとな(笑)


何をいまさら「奪命金」ジョニー・トー

2013-10-10 22:30:41 | ジョニー・トー

やっと、見ました。日本語で発売されたトー教信者の最新経典!!!店先で10分うんこ座りして(一番下に並べてたから)ブルーレイにするかDVDにするかで悩み倒した作品です。・・・結局いつでも見られるDVDを選択しました。で、キングさんなんで期待しましたよ、マニアの心の分かるキングさん、きっとリーフレットが入ってるはずだと!開けてビックリ、ハリウッドプライス仕様・・・何も入ってませんでした(泣)キングなのに、キングなのに・・・マニアの味方なのに・・・。でも代わりにトー先生を題材にしたフランス人の撮ったドキュメンタリー映画が同梱され、同じディスクには「鐡三角」をツイ・ハークとリンゴ・ラムと撮った時の監督3人のインタビューも収録されていてやたらおまけが豪華状態です。映画の紹介サイトあり。ストーリーはこちらで。
作品を見ての感想はやっぱり、ラウ・チンワン最高です。チンワン演じるパンはくそ真面目なやくざ。義理で生きてるやくざなんて希少価値ありすぎです。兄貴分の保釈金をひねり出すのに茶餐庁に一日居続けるなんてマネ出来ません。・・・・しかもそれが原因で経済やくざの片棒担ぐ羽目にも・・。この友達が目がぐりぐりなお方で、金田明夫を思い出すなぁ。
冒頭は妻にマンション購入をせがまれるチョン警部補(リッチー・レン)。続いて、業績の悪い銀行員テレサ(デニス・ホー)が「一攫千金」という名前からして100%怪しげなリスクの高い投資信託にノルマを課せられ苦しむ姿が描かれる。投資の相談に来た老女に、テレサは最初リスクの低い商品しか売らないつもりだった。窓越しに見える上司の姿にテレサはつい売りつけてしまうのだ、怪しい投資信託を。
そんな3人の運命を変える出来ごとが起こり、ギリシャ危機による経済危機が追い打ちをかける。チンワンは友達を救えるのか???がんばれチンワン!!
映画の予告篇。3人の運命が交錯するシーンは見ものです。

でもとても残念な事が・・・林 雪が出てない!!ラムちゃんが居ないなんて

何をいまさら「文雀」

2011-12-05 21:02:50 | ジョニー・トー
実に一年ぶりぐらいのトーさんの映画の更新である。いかに不実な信者かの証明のようでお恥ずかしい・・。それにしてもこの邦題は無いな。映画を観終わってもそう思う。

以下の記事にはネタばれが含まれます。よい子は読禁!!
つうわけで久しぶりにトー教の教典を開いたわけですが・・。感想はやはりトーさんの作品、一筋縄ではいきまへんな。
サイモン・ヤムを主人公にまさかのオサレ映画でも撮ったのかと見せかけ、クライマックスではスリ合戦も・・。ま、全体のトーンは軽いけどね。中環から上環にかけての、これはあの辺りでは??と初心者でも何となくわかる辺りをヤムヤムがチャリで走り回る&カメラで撮るシークエンスが素晴らしい!!!
私最大のお楽しみの林 雪が何の役かと思えば、あー、おっさんの子分なのね・・・。あんまり今回は見せ場ないなぁ。淋しいわ。
それにしても、今回の功労賞は羅 永昌でしょう!!笑い転げました。アンディ・ラウのよりインパクト大。完全に超えた!!最大にうけたのは、あの格好でうんこ座りをしてたことでしょう。是非画面でご確認を。
そして走り回ったケリー・リン。最近の監督の「女神」ですが、個人的に好みではないので「・・・」。体力勝負だったでしょうな。
今回は笑い満載。茶餐庁のシーンも爆笑でした。あとエレベーターもね。
今回もラム・カートンがケリー・リンにコケにされてましたね。思わず「鐡三角」を思い出しました。
ラストは「男ってバカよね」なオチ。男どもはこれでいいのか!!と女性なら一抹の疑問も持つかな??女性ならこうは撮らないな。すっかり多彩な監督の世界を堪能させていただきました。合掌。
見終わると香港に行きたくなります!!でも懐中には注意ですね。

何をいまさら「鐵三角」その1

2008-05-19 22:03:18 | ジョニー・トー
やっとこ見ました。去年香港よりも早く日本で上映され、東京国際映画祭では3人の監督が舞台挨拶をしたこの映画。やっと見ることができました(泣)
ツイ・ハーク→リンゴ・ラム→ジョニー・トーでの順で撮られたこの映画。ツイ・ハークとリンゴ・ラムは完成した映画を見てビックリ。話はすっかりトーさん節でおわっていたから・・。などという製作ウラ話もでておりました。
で観終わった感想は、ルイス・クーはすごいって事でしょうかねぇ。「黒社会」のマジ演技もやれば、こんなチンピラヤクザもウマい。しかもDVDのジャケットは遠目で見れば「阿部サダヲ」に劇似でして・・。あとラム・カートンはなんか悪役だなぁってことでしょうか・・。
最近のトーさん映画のミューズはどうやらケリー・リン。この映画にも御出演。次の公開作でも出演の模様。映画はいきなりケリーとラム・カートンの浮気シーンからスタート。えっ、亭主がサイモン・ヤム???やめとけ、殺されるぞ!!!
サム(サイモン・ヤム)ファイ(ルイス・クー)モク(ソン・ホンレイ)の3人がどつぼにはまった人生をやり直そうと、博物館から首飾り付きのミイラを盗み出すことで物語が始まります。


何をいまさら「東方三侠 ワンダー・ガールズ」

2007-09-13 23:52:11 | ジョニー・トー
先日、夜中に関西地区で放映されてました。うっかり寝てしまい、起きたらやってたので見てしまいました。感想は「見てはならないものを見てしまった・・・」でしょうか・・。女優さんたちのワイヤーアクションも「よくやってるな」ってかんじで、カンフー映画全盛の名残が感じられるのですが・・・。
ビックリしたのが子供の命の扱いが軽いのです・・。悪の大王が子供を攫ってきて自分の下僕として育てるという話なのでね、分かるんですがね。ちなみにワンダー・ガールズも元攫われた子供という設定で、赤ん坊を助ける為に奔走するというアクション映画です。
当時の香港映画会には子供の人権はありえないという事がよくわかります。
途中、トーさんらしい笑いネタなどもあり「ははっはは」なのですが、もう一回見るか聞かれたら断りますね。ちなみにこの映画、黄 秋生も出てますが寝ぼけた頭では確認できず無念。
続編は金城 武が出てるのですが、トー監督から何度かクビにされそうになったという逸話の残るシリーズなのです。(監督は以前はクビが趣味で、照明スタッフ以外は結構クビチョンパの刑に処してたらしいです。BYスチールカメラマン岡崎氏の証言)
来週2をやるようですが、見るべきかどうか・・・・。信者として試されてます。

何をいまさら「跟蹤」

2007-08-30 20:56:25 | ジョニー・トー
暑い毎日が続きますが皆様、いかがお過ごしでしょうか?私はまたもやPCを開けられない状況が続いております。・・なぜならPCのある部屋には冷暖房器具がないのですよ。というわけで当分更新は切れ切れの予定です。たまに覗きにきてくださいね。
で、YesAsiaで暫く前に買ったDVDの感想など・・。このDVDには映画のスチールをプリントしたものがおまけについてました。「跟蹤」(英語タイトルはEYE IN THE SKY)です。トーさん映画で脚本家としておなじみのヤウ・ナイホイの初監督作品です。
主演はレオン・カーファイ、サイモン・ヤム、そしてケイト・ツィー。さらにラム・シューとマギー・シューも出てます。もちろん林 雪至上主義者はラム・シュー観たさに見てます。いやー、今回はカーファイ演じる強盗団の一員として登場。ある意味目が釘付けな行動を取ってくれます。
警察の「監視」部門(あれですな「インファナル・アフェア」でアンディ・ラウがいたような部門ですね)の尾行チームのリーダーがサイモン・ヤム演じる黄 文展。そこに新たに配属されるのがケイト・ツィー演じる何 家寶。いきなりケイトの任用テストから映画はスタート。しかし、すごいのはここに出てるサイモンがただのおっさんにしか見えない事。ここがすごい。本当に最後までおっさんです。
カーファイの演じる強盗団はかなり組織化された動きを見せていて仕事は確かです。でも、思わぬ事からラム・シューが目をつけられ警察に追われる羽目に・・・。
マギー・シューは「ブレイキング・ニュース」のグレイス並みのキャリア官僚。前ならルビー・ウォンの役回りですね。
この映画、主人公のケイトの成長物語なのですが、彼女が遭遇する3つの事件への対応でみせるという中々よく練られた脚本でした。
それにしても、防犯カメラや携帯電話の発信源の追及など警察の捜査を描いたドラマではすっかり電脳捜査が当たり前になってますね。香港映画を観てるとそれを不意に思い出します。日本で公開されるかな?面白いからどこかでやって欲しいな。

遂にハリウッドリメイク決定?の「大事件」

2007-08-05 22:23:01 | ジョニー・トー
さて数日前のもにかること水田 菜穂さんの「HongKong Addict Blog 」のブログにて
http://hkaddict.blog26.fc2.com/blog-entry-1661.html
知ったのですが、「大事件」(邦題「ブレイキングニュース」)がハリウッドリメイクされるとか・・・。別に主役を誰がやろうと気にしませんが、ラム・シューの役を誰がやるのか!!これは林 雪至上主義者にとっては大問題。最初の8分間のワンカット長回しがハリウッド映画にできるのか?やるんだろうけどね・・。
サイモン・ヤムのエロ親父役は誰がやる?そうだよ、それよりホイ・シューハの役は誰がやるんだろ。疑問はつきませんが、とりあえずトーさんの名が世界に轟いてくれ!!タランティーノは大喜びでしょ。おっかけですから。
で、最近ハタと気付きました。「黒社會 以和為貴」の感想を書くのを忘れてます。とりあえず、「復活」が終ったらとりかかります。あ、「十萬火急」も見なくては・・。
あと、トーさんプロデュース作ヤウ・ナイホイ初監督作の「跟蹝」もオーダーせねば。ついでに愛するラウ・チンワンの新作もオーダー予定。あー、いつになったら「ラブレター」は見られるのだろう。ウナが倒れたままなのですが・・。

何をいまさら「放・逐」その10

2007-03-28 00:08:16 | ジョニー・トー
今、自分のブログを点検しててびっくり!おおっ、何で「放・逐」その6が二つあるねん!それは、私がお馬鹿だからです!すいません。罰としてこのままにしておきます・・・。
昨日は自分でもびっくりするぐらい長文の記事を書いてしまいました。キリがいいとこまでと思うとあれだけの長さになりました。本日の記事にネタバレが含まれております。良い子は読禁!!!
今回の「放・逐」の鑑賞ポイントは
サイモン・ヤムの親分の品のなさを楽しむ。
ガス欠が頻繁にあります。これもオチがあるのでしっかり見ましょう。
ホイ・シウホンの刑事の「臭い物にはフタ」主義の徹底ぶりを楽しむ。
ホテルのコールガールのお姉ちゃんのたくましい生き様。
そして、男たちの子供の時から変わらない「熱き友情」と大人気ない行動。
あ、激しい銃撃戦も忘れてた!
あと、缶サッカーのシーンではロイ・チョンがかなり大変だったと思います。
機会があれば、是非見て欲しい一本です。

何をいまさら「放・逐」その9

2007-03-26 22:18:56 | ジョニー・トー
本日の記事にはネタバレが含まれております!良い子は読禁!!特に本日はオチに触れてますので要注意!
さて、マカオに帰った四人。その前に不退転の決意表明なのか道を決めるのに使ってたコインは夜の河(海かな?どっちだろ)に沈めての旅立ちです。
ホテルにやって来た四人。今回、フランシス・ンは髪も短くなってて「インファナル」の時より若い感じがしますね。
誰もいないロビーに響く卓上ベル。四人は景気付けにバーの酒を回し飲み。さらに「ザ・ミッション 非情の掟」の名シーン「紙くずサッカー」に代わって今回は「缶サッカー」詳細は映画で確認頂くとして、ロイ・チョンの勇気を褒め称えたいと思います。
予想GUY フェイ親分がなかなか登場しないので四人は、ロビーに何故かある「インスタント証明写真」の機械で記念撮影。そのはしゃぎっぷりは「・・・」です。
やっと、フェイ登場。ジンに引き合わせます。そして、ジンは亭主の仇とばかりに、火を撃ちます。倒れる火。フェイ親分は「こいつ防弾チョッキ着てるんだから頭を撃たないとだめだ」と要らん知恵を授けてやがる(怒)でもジンにはそれ以上は撃てません。
彼らは持ってきた一トンの金塊と引き換えに今回の不始末を見逃してくれるよう頼みますが、フェイは火の解放を拒みます。よっぽど、彼の裏切りが許せない模様。泰が解放されるジン&ウーの赤ん坊に「港に船が待ってる」と告げ、鍵を握らせホテルから押し出します。扉を閉め、振り向く泰。Now,It's show time!!!今回の映画最大の銃撃戦の開始です。敵味方入り乱れての大混戦!手打ちをした強 親分も居ます。行き着く果ては「皆殺し」です。トーさん映画に「ほどほど」という言葉はありません。あるのは「徹底」のみ!
ラスト、銃撃戦が終ったので部屋から、あのコールガールが出てきます。彼女は金塊の入ったカバンを見つけ、ネコババ。死体の転がるロビーをカバンを引きずって出て行きます。実に天晴れです!
そしてシャン刑事。あれだけの大暴れをしてるのに、面倒が嫌さだけで「今日は平和な夜だ」などと事件が起こっているのに「無視」パトカーで署に帰っちゃいました。
結局、この二人が最強って事でしょうかね・・・。

何をいまさら「放・逐」その8

2007-03-25 22:08:43 | ジョニー・トー
今日の地震、皆様どこで遭いましたか?私は職場の朝礼中でした。ところが周りは「地震ちゃうか?」とあせってるのに「えっ、今の地震?貧血かと思った」という私の暢気な発言・・・。どうでしょ?
さて、今日の記事にもネタばれがあるかも・・。良い子は読禁!!
一方、マカオではウーの嫁ジンが子供を連れて皆で撮った記念写真を片手にかたっぱしからホテルを当たっています。例のコールガールのお姉ちゃんが定宿にしてるホテルにもジンが登場。お姉ちゃんは、あの闇医者でパクッた金で前払い中。ジンの写真を覗いて、前に危ない仕事を紹介してもらいに訪ねてきたの覚えてたので、その男に引き合わせてやります。
金塊を手に入れた四人と陳。夜の川辺で焚き火を囲んで大騒ぎ。波のズボンを脱がせようとしたりと「あー、男って馬鹿ね」ってシーンなのですが、最初見たときはここで、やっと陳がリッチー・レンであることに気付きました。はっはっはー。陳はハモニカ吹いてます。と、その時一本の電話が・・。それは予想GUY事、フェイ親分。「ウーの嫁さんと子は預かった。君たちどうする?(この辺はほぼ想像で見ているので間違ってるかもな)」と見事な悪役っぷり!
陳は船でどこぞへ出航します。四人は積み込むのを手伝ってやり、一トンの金塊を手に、友達の家族を守る為にマカオへ戻ります。陳は残念そうに見送ってます。