今、出発の刻(たびだちのとき)

車中泊によるきままな旅
<名所旧跡を訪ねる>

多治見市モザイクタイルミュージアム(岐阜県多治見市笠原町2082-5)

2023年04月05日 | 博物館・美術館・記念館
訪問日 令和4年10月1日

多治見市モザイクタイルミュージアム
建築家 藤森照信氏の設計による不思議で魅力的な建物である。今回が3度目の訪問になる
タイルの原料を掘り出す採土場をモチーフにしているという
初めて訪れたとき「どうですか」と声をかけられたのが設計者の藤森氏であったことをHPの写真を見て今知った



いつの間にか、岐阜県のおすすめデートスポットの一つになっていた
確かにアベック(古い)の姿が多い
大きなカメラを持った孤独な爺は私一人だ



建物の壁には陶器の欠片がバランスよく貼られていて遠くから観るととても美しい



観覧料は310円(3・4階展示室)
階段を4階展示室まで上がり、そこから下りてくるという流れになる



階段途中にある展示物



階段は4階へと続く



4階
壁面にはモザイクタイル画が展示されている






「桜井の別れ」
楠木正成・正行父子の今生の別れで「太平記」の名場面のひとつ



「小野道風」
花札の11月札に「小野道風と蛙」「柳に小野道風」などの名称で採用されている



日本三景「陸前松島」



日本三景「安芸の松島」



タイル画といえば昔の銭湯の壁面が頭に浮かぶ
その頃は何も感じていなかったが、よく見ると立派な芸術作品である












4階は半屋外構造の吹き抜けになっている
風雨に曝されて変化していく様子も見て欲しいと設計者から説明を受けたことを思い出す



この場所で数組のカップルに思い出の写真を撮ってあげた



壁面のタイル画












3階
ギャラリーでは、タイル産業や歴史、アートなどに関する独自のテーマを設けて、企画展示を行っている

「武庫画像塼(ぶこがぞうせん)」<中国 紀元前2・3世紀>
塼(せん)は西周時代に見られる
墓室の壁面に図像を描写する塼(せん)が登場した



「建保弐冬造」銘 印花紋敷瓦<日本 建保2年(1214年)>



「柿右衛門色応龍文陶板」<日本 延宝年間(1673~81)>



「多彩草花文レリーフタイル」<日本 明治41年頃(1908)>



多治見のモザイクタイルの製造工程や歴史がたどれるコレクションを展示



「山内逸三氏」
笠原のモザイクタイル製造の先駆者
1枚の表面積が50cm2以下のタイルをモザイクタイルと呼ぶ
最盛期の土岐郡笠原町には100以上のタイル工場が存在
多治見市に編入後の2018年(平成30年)時点でも生産量・シェアともに日本一



2階
現在流通しているタイルを、実際の生活の中でどのように活用したらよいか、16のシーンに分けてご紹介している



インテリアデザイナーが提案するデザインに基づいて作りこんであり、タイルの多様性を感じることができる












展示されているタイルを注文することもできるという



日常生活でタイルを目にすることがなくなったが、タイルもいいなと思うようになった






1階
ミュージアムショップや体験工房

タイルで覆われた車



魅力的な建物を違った角度から撮している写真を見つけた
次回はその場所を探して取ってみたい



若者が大事そうに抱いていたので撮らせてもらった
正直、あまり気持ちのいいものではない(笑)



撮影日 令和4年10月1日

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